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Colorful♡Drops  作者: かなたつむぐ
【♯3 さーどキスはビターなハチミツ味】
22/167

3‐3

 (今日は、はじめて義理の父に会う日だって。なんだろうすごく緊張している。)


 ケイ父の仕事は洋服のデザイナー兼プロデューサーで『Freedom forever ∞』というブランドを立ち上げ『性別や年齢など気にせず好きな時に好きな服を着よう』というコンセプトの洋服を作っている。このブランドのコンセプト通り、老若男女問わずに大人気だったりする。


 そんな彼は日本やハワイ他色んな国を行き来しているため、色んな場所に別荘があり、ついでにヘリコプターやクルーザーを持っていたりするわけである。要するに大金持ちということだ。


 そんな人と結母の馴れ初めは……ケイの父の行きつけの場所で知り合ったらしいが、結母がいつもと変わらな過ぎてお付き合いしている人がいたことに気が付くこともなかったようだ。



 (それにしてもどこをみても海が広がる景色だなんて贅沢すぎる!)


 結は手を広げ大きく深呼吸をする。

「はぁ~幸せだぁ~」


 結に幸せを届けるかのように追い風と花びらが舞い、蝶々がヒラヒラと飛んでいき、白い紙飛行機がどこからか飛んできたかと思うと空の飛行機雲に沿って進んで行く。


「ゆ~い」

 とケイの声が聞こえた瞬間、突然の向かい風になったかと思うと……花びらが結の口と目を塞ぎ、蝶は鳥に捉えられ、紙飛行機がクルクルと回転し先端の鋭い部分がおでこに刺さり落ちて行く。


 結が振り返ると花びらのせいでのっぺらぼう状態なので、ケイは手を叩きながら大笑いをする。


「あはは! 面白い。結は元気をくれる天才だね」


「でしょ! もって褒めていいんだぞ」

 結もノリがいいので決めポーズを決めるが、すぐにクルっと回転し海と空を眺めはじめる。

 ノッてみたはいいものの、恥ずかしさの方が勝ち背を向けてしまったのだ。

 

 結はその場のノリやその場にいる相手に合わせるのが得意ではあるが、本来の結は目立つのが大の苦手で恥ずかしがり屋の性格である。

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