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Colorful♡Drops  作者: かなたつむぐ
【♯2 せかんどキスはしゅわしゅわラムネ味】
13/167

2‐3

 ドンドンドン。


「ルカ! 仕事に遅れちゃうでしょ!」


 大きな足音を立て階段を上がって来た女性は仁王立ちでルカを睨みつける。

 女性は腕時計をトントンと叩き時間が過ぎているとアピールしているが、ルカは目を逸らし自分には関係ないと言わんばかりに無視をしている。


「ルカ!」

 女性がルカの名前を何度呼んでも無視をし、しまいにはベッドの中に潜り込んでしまうので女性はルカは腕を掴みベッドから引き摺り落とす。


「いったあ!」

「ほら、いくわよ!」


「え、ちょっと。結に挨拶くらいさせてよ」

「そんな時間はありません。仕事が終わってからにしなさい」


 女性はルカの腕をしっかりと掴みズルズルと引き摺りながら歩いていく。


「ケイ! あとのことはよろしくね」とルカを掴んでいる腕とは反対側の手で投げキスをする女性。


「わかったよ! エマ姉さん!」


 エマはニコニコしながら手を振って家を出ていく。


 

 ルカを引き摺って行った女性、それはルカのマネージャーをしている、ルカとケイの姉のエマだ。

 

 エマは22歳で、身長180センチ。

 ケイとルカとは異母兄弟である。

 ケイたちの父が二回目に再婚した時の連れ子で、母はサモア人。

 エマ自身もモデルで、たまたまルカを撮影現場に連れて行ったところルカもモデルとしてスカウトされたのだ。ルカが人見知りというのと、自分がきっかけでスカウトに至ったこともありでルカのマネージャーをやっているというわけである。



 ルカは14歳で、身長175センチ。

 ケイと兄弟である。

 お姉さま人気の理由は、子供っぽさや可愛さをみせながらも色っぽく大人びた表情や甘ったるいセリフを恥ずかしげもなくいうところにある。

 ルカは実の母に恋人のように扱われ育ったため、女性を喜ばすというスキルを自然と身に着けているのだ。

 結の布団にもぐりこんでいたのは、女性が自分のことを好きでそういうシチュエーションが好きだろうという過信と勘違いからの行動である。

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