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Colorful♡Drops  作者: かなたつむぐ
【♯14 コニファーの隙間からこんにちは!ずっと隣にいたいよ。日和の好きな人。】
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14-2

◆日和


 どうもヒナです。今日は何をしているかと言いますと、結のストーカーをしております。ちなみに盗聴とか監視とかしている訳ではなく、結がマモと遊園地に行くと聞いてこっそりとついてきているというわけです。今は結たちがいるカフェテラスがみえるコニファーの隙間から結たちを観察しています。

 まぁちゃんとお誘いはあったのですが今回はこんな感じで結を遠くからみることを選んでみました。


「橙楓、そろそろ皆のことろにいったら?」

 そう。私のストーカーに陽も付き合わされている。


「だめよ。まだ皆の様子をみたいもの」

「普段と変わらないでしょ?」


「私と陽がいないだけでこんなにも様子が違うことに気が付かないの?」

「え……違うの? うん、わからないや」と陽は興味なしって感じで退屈そうに欠伸をしている。



 私は知っている。ケイくんだけでなく、星とマモが結を好きだということを。そして皆は知らない。私と陽が彼氏彼女の関係だということを。



 私と陽は生まれた時からの幼馴染。

 一番昔の記憶は三歳の時のこと。二人で一緒にアニメをみていたら男の子が女の子に「好き」と言って頬にキスをした。子供だったけど好きってそういうことなんだなって思っていたら、陽が私の頬にキスをしてきた。


「ハル?」

「ヒナ、好き」

「ヒナもハルがスキ」と私は陽の頬にキスをした。


 この時から両想いというか好き合っていたというか。





 それから数か月後、幼稚園に入る。そこで結と出会う。結はとても明るくて色んな子と遊んでいた。私は人見知りであまり輪の中に入るタイプではなかった。


「ヒナタちゃん、遊ぼ?」

 私が一人でお絵描きをしていると、結が話しかけてくる。


「遊ぶ? 絵を描いているのに?」

「うん。隣でお絵描きしていい?」


「好きに座ったら。私の席じゃないし」

「うん。ありがとう」


 私は少しひねくれていた。一人っ子で自由にノビノビと育ててもらい、叱られたこともなかったし、何かをしなさいとか言われたことがなかった。ここでは協調性という無理やり皆と同じことをさせられるのが本当に嫌いだった。だから少し早い反抗期みたいなものがあって少し曲がった性格になってしまったのだ。

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