12-3
ということで遊園地デートのスタートだぁ!
服装をみてもらうとわかる通り、結とルカ、ケイと星、守と光優のペアルックということで今日はこの組み合わせで行動するということです。もちろん、これは星が勝手に決めたことで守る以外は特に何も言うことはなくペアのものを身に着けていたりします。
「結、今日はよろしくね」
「こちらこそ、よろしくね。ルカくん」
ルカは結と仲良く腕を組み密着して歩いている。
「おかしいな……今日は俺と姫のデートのはずだったんだけど?」
「残念だね、俺とのペアなんて。遊園地で男とペアとかね……」
「ああ、それは別に気にしてない。というより、コウとなら二人で遊園地もありだし」
「え? マジで? 俺とデートもありなの?」
「デートとか言うなよ。とにかくコウとならどこ行くも楽しそうだよな」
「マモ! 嬉しいこと言ってくれるよな。しゃーない、サービスだ」
光優は守と腕を組みギュッと握る。
「ちょっと何を……」
「今日は女子になってあげるよ、ということで結ルカの真似をしてみました」
「それはいらねぇ」
「遠慮するなって」
守は光優から腕を放そうとするが光優は放そうとしない。
結とルカ、守と光優の楽しそうな光景を見つめる星。
「……」
「星? どうしたの? 僕らも腕を組む?」
星は大好きなケイとペアになったというのにふくれっ面のままである。
「星。本当は僕とじゃなくて……」とケイが言葉を詰まらせると星が「ごめんね、気を遣わせちゃって」とぼそっと喋る。
「ケイくん、今日は思いっきり楽しもう!」
「そうだね! 折角の遊園地だからね! 楽しまなきゃね!」
星はケイとカップル繋ぎをして腕をギュッと抱きしめる。




