第1話:思い出の場所
主人公[蓮] 彼女[百合] ミーンッミンッミンッミンッミー---ン
………蝉の声………
ザーー---……ザーー---……
………波の音………
………灼熱の太陽……
季節は夏、俺は今愛おしい彼女と二人で近くに大きな山のある海に来ている。愛おしい彼女といってもまだ付き合って2ヶ月、まだまだお互いの知らないことがたくさんあるのだが……
それはさておき何故海にいるのかというと、彼女[百合]が俺の故郷について一杯知りたいといったから、会社の夏休みをつかって帰ってきたわけだが……この場所はあの思い出が……
「あの思い出ってなぁーに?」
「うわぁっ!」彼女がいきなり声をかけてきた。
「あの思い出って?」
「お、俺声だしてた?」
「うんっ!蓮ったら急にこの場所はあの思い出がっていったんだよ。」
どうやら最後は、口にだしてたらしい。
「それで、あの思い出について教えてよー。」
「どうしても知りたい?」
「うんっ、どうしても知りたいっ。」
「俺の初恋の話でも?」
「うんっ、蓮が今までどんな恋をしたのかとかすっごいキョーミあるもん。」
仕方ないこの話を人に話すのは初めてだけど、この百合には話したい気もする。
「わかった話すよ、ただし質問とか一切無しで聞いてくれる?」
「はぁーーい!」
可愛く返事をした百合は、ジッと俺の顔を真剣な目で見つめた。
そんな百合に俺は、自分の高校時代のある夏の思い出を話始めた………。