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遭遇。そして戦闘

 大学の帰り道、祐介と共に歩いていた。


「クソ野郎、お前のせいで死にかけたんだからな」

「先に売ったのお前だろ」


 まだ、根に持っているのか。

 いつまでも女々しい奴だな。

 あの1件はこいつを切り捨てなければ、俺の身が危なかったのだ、あの行動は仕方ない。

 尊い犠牲だ。

 まず、次の日に埋められそうになったんだ。こっちも助かってないからな。


「竜の死で俺が助かるのなら仕方あるまい」

「清々しい程のクズだな」


 こいつの思考回路どうなってんだ。

 自分のために人を捨てるなんて。


 祐介のスマホの着信音が鳴る。


「どうした?」

「家の用事だわ」

「神社の?」

「そう。急ぎって言われたから、じゃ」


 そう言って、急ぎ足で去って行く。

 祐介は尾松神社の息子で、神職につく前に色々やってみたいって事で、神道とは関係ない学校に通っている。

 やっぱり、神社とかになると結構やる事多いんだろうな。


『竜さんアメノ様からメッセージが来てますよ』

「アメノから? 内容は?」

『「鬼を見つけたから狩りに行って。呪い(まじない)を掛けてるから急ぎで! 場所はツクモが案内してくれるから」ですって』


 適当な感じがメッセージからも伝わってくる。

 こんな時も、ツクモが教えてくれるから楽だな。あいつより何倍も有能ではないのか……


呪い(まじない)掛かってたら、俺は入れないんじゃ?」


 確か、その場所の人払い、かつ意識を反らす作用があるんだよな。


『一般人にはそういった効果があるんですが、神々(私たち)や、憑かれた人には関係ないんですよ』


 また、初耳だ。

 こういった重要な事ってまず、最初に伝えるべきだろ……


「まぁいいや、で場所は?」

『尾松神社付近ですね』

「ここから近いじゃん」


 初の仕事だ。

 さ、張り切って頑張るとするか。





 現場に到着する。

 やっぱり人がいる様子は全くない。

 この呪いあいつが作ってんのか、その点は凄いなと素直に感心するわ。


「鬼いなくない?」

『いや、近づいては来てますよ』

「何でわかるの? レーダー?」

『気配でなんとなくですが、わからないですか?』

「こっちはほぼ一般人だからね」

 

 素直な疑問なんだろうけど、この馬鹿にされた気分。

 人がいるか、いないかはなんとなく雰囲気でわかる気がしなくもない。

 でも、何かが近づいてくる気配なんて、わかるはずない。

 

『もうすぐ姿が見えます。刀出しますね』

「えっ? あぁ、了解」


 そう言って、刀を作り出す。

 ツクモには何かが感じ取れてるんだろうな。

 こっちは全く何もわからないから、展開に置いてけぼり喰らってる……

 

 ちょうど刀を構えたときだった。

 人が姿を現したのだ。

 だが、ここは呪いの範囲内、一般人ではないはず。


「なぁツクモ、あれって人?」

『いえ、あれが鬼です』


 初めて見たときと同じ、全く外見では鬼か人かが区別が付かない。

 しかし、一般人でもこの殺気は感じ取る事が出来だろう。

 足がすくみそうになる程の恐怖はあるものの、最初出会ったときよりも、余裕はあった。


「アメノやツクモより、怖くないな」


 あいつの底の見えない、考えが読めない、そんな得体の知れない恐怖。

 ツクモのも確実に仕留めてやると、木刀ですら死を感じる気迫。

 それよりかは、直線的でお前を殺すって言われている方マシな気がする。


『余裕ぶってるとダメですよ。これは手合わせと違い、真剣での戦いですからね』

「すみません」


 そんな会話をしていると、鬼がどこからか刀を取り出し、斬りかかってくる。


「ちょっと、展開速すぎません? 自己紹介とかしてから始めようよ!」


 攻撃を受け流し、話しかける。

 しかし、言葉は届いていないようだ。無視された。


 右からの攻撃、しっかりと、刃で受け、その後流す。

 少し空いた腹部に一撃を入れようとするが、受け止められてしまう。

 鬼からの攻撃を受け止めるが、流せず、短い鍔迫りあいが起きた。

 くんっ、と刀を少し引く。すると若干ではあるが相手の身体が前に出た。

 そのまま、外に刀を流し、体勢を崩させる。そこに蹴りをくらわせた。

 見事に入ったようで少し、ひるむ。迷わず迎撃しようとしたが、はじき返された。


 少し間合いを取る。


 それにしても、攻撃見えるようになってきてるわ。

 手合わせのおかげだろうか。

 難点としては、捌き方は腐るほど練習してるけど、攻撃の入れ方とかわかんないんだよな。


「お喋り嫌い? そっか、まずこっちから名乗らないといけないよね——って」


 すぐに、攻撃を仕掛けてくる。

 ほんとシャイボーイだな。


「ねぇツクモ。この人らって喋れないの?」

『いえ、そんな事は無いと思われますが』

「だよね」

『むしろ何故、会話しようと思うのですか?』

「ほら、もしかしたら、人間に害がないかもしれないじゃん?」

『襲われてるのに余裕ですね』

「いや、膝が笑い出しそう」

『なら、諦めて倒してください。第1に今襲われてるじゃないですか』


 そういえば、そっか。

 戦わなくてすむなら、アメノに受け渡して、怪我もせずお金もらえて最高なんだけどな。


 迷わずにこちらの命を狙ってくる鬼。

 受け流しを繰り返し、何度か攻撃するがダメージ与えられない。

 すると鬼の刃先が身体をかすめた。

 切り口からは血が流れ出す。


 ——痛っ


 痛みを味わって、事の重要さを思い出す。

 本当に殺し合っているのだ。


しかし、余裕なふりをする。

軽口を叩く、そうする事で自分自身をも騙す。


「うわ、血が出ちゃったわ、めっちゃ痛いし。ねぇ? 見て痛そうでしょ?」


切られた部分を見せる。


「殺す」

「おぉ、話してくれた。ツクモ反応してくれたぞ」

『それは、良かったですね。しかし、そろそろ、仕留めて頂かないと……』

「ごめんね、でもこっちも必死よ」


 急ぎって、呪いの効果がそろそろ切れるのだろうか。


しっかりと攻撃を受け流す。

さぁ、どうしたものか。傷口は痛いし、早く終わらせないといけないし。

 

 ……よし。


あえて、攻撃を受け止め鍔迫り合いを起こす。

拮抗した中、相手のつま先をめがけ全力で踏みつけた。

痛みから、鬼がすこし怯む。

指をめがけ柄で攻撃する。すると、鬼が刀を落とす。


 ……地味とか陰湿とか思うな。1番痛いとこ狙うのが定石でしょ!


今なら、首を狙える。

刃先が鬼の首を捉えた。しかし、少し戸惑う。

本当に斬っても良いのか。鬼でも命があるんだろ……

ただ、その斬り捨てる勇気が無いだけだが。


だが、やるしかない。意を決して振り抜いた。

しかし、手応えはなく、手元の刀が消えていた。


「えっ!? 何で?」

『充電がなくなると形が——』


そう言い残し、スマホの電源が落ちた。


「ちょっと待って!?」


 まじか、こんなタイミングで? 

 直ぐに、相手の刀を拾い上げるが、刀の形を保てず崩れ落ちた。


「えぇ……」


 打つ手がないぞ、どうしたものか。

 相手も武器はないようだ。……仕方ない、素手喧嘩(ステゴロ)しかないな。


 そのまま、鬼に対して突っ込む。

 しかし、鬼の手元に光が集まる。


 ……おい、まさか。


 その嫌な予感は的中した。相手の手元に刀が現れたのだ。


「いやいやいや、ここは素手でやり合おうよ!」


 全然、話しを聞いてくれない。

 刀をこちらに向ける。くっそ、ヤバいな。


「伏せろ!」


 どこからか誰かが叫ぶ。

 言われたとおりすぐに伏せた。

 すると頭上で何かが通過した。


 その何かは、鬼に突き刺さる。……矢か? しかし誰が。

 飛んできた方を見ると祐介が立っていた。


「何してんの?」

「お前こそ何してるんだ」


 祐介の放った矢は、鬼の頭に突き刺さっており、鬼は立ち上がってこない。

 そして、鬼の身体は崩れ落ちた。


確か、一般人は入れないはず。

こいつも何かしらに憑かれているのか?

その疑問を解決するため、祐介に近寄った。

初めて鬼と戦いました。結局トドメは祐介が刺しましたが竜之介も頑張りました。そろそろ、アメノの事触れようかなと思います。あと昨日、予約掲載失敗していました。

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