朗報
「よーし。お前らそこに座れ!」
オーリスとファウス、そしてなぜかイースが正座させられ、リアはそのもの前に立ち鬼の形相で…。
今回の鬼は一般的なボスオーガやキングオーガではなく、どちらかと言えばデビルオーガよりの形相に近い事をここに断言する。
「まったく。オーリスは本当に何しに行っただよ!!目的はっ!!」
ディアも頭を抱えて呆れ果てていた。
「ちょっといーでしょうか…」
「謎の少年よ。意見する事を許可する」
高圧的な態度のリアに怯えながらイースは質問した。
「あのー。これはいったい…皆さんが何をしたというのでしょうか…」
「よくぞ聞いてくれた。知りたいなら教えてやろう!コイツらが何をしに向かい、なぜこの場に正座をさせられているのか。その理由を!オーリス、ファウス!よく聞いて思い出せっ!!」
リアはオーリス達の目的をイースに長々、事細かく説明し理解させた。
「あぁ…なるほど。オーリスさん、ファウスさん。自分からも質問してもいいですか?」
「なんだ」
「お2人は結局何してきたのでしょうか…」
オーリスとファウスは子顔を見合わせ指を折りながら向かった先で起きた事件を思い出してみた。
「とりあえず向かってる途中でミュゼが振り落とされて…」
「確か、黒のTだったな」
「はぁ?」
「何?黒のTって?」
ディアとリアが詰め寄る。
「俺は知らないからな!見たのはファウスだけだぞ!」
「バチンッ!…ビタンッ!」
「私がいながら外では他の女に…見たいな私に言えばいいのにっ!!」
「えっ?」
「ディア…落ちついて。多分それは違うから」
リアに諭され正気を取り戻したディアは顔を、真っ赤にして外に出て行った。
オーリスは2人からのビンタで赤くなった頬をさすりながら黙ってディアを見送った。
「なんか面白そうなので続きお願いします!」
イースよ。
空気を読め。
オーリスはそー心の中でおもった。
「それからー」
「答えんのかよっ!」
「いや、質問されてるし」
ファウスは質問に答える。
貴族出身者はヒエラルキーの上位で生活しているので基本自分より身分の高いものがいないかぎり空気は読まない。
なぜなら読む必要がないから。
というより、読もうとしない。
自分のやりたいよーに生きてきたのでその能力が著しく乏しい者が多い。
ファウスやイースのような環境でそだったならその能力は皆無と言ってもいいくらいだ。
「ゴブリンに演技指導して、飲み明かして、かわいい子といーことして、その後はー…あっ!ドラゴンとひと勝負して。でもあいつ腐ってたからドラゴンって呼べるのか?それは置いといて、次に人間どもを皆殺しにして、後片付けしてー、復興してくのを見ながらイチャイチャして、最後に覗きして帰って来た感じかな?そーだよなオーリス?」
「何がそーだよな?だよ!全然違う…とも言えないけどまったく違う!違うからなリア!」
「えー。よーーーくわかったわ。2人が目的を忘れて呑気に人間国で楽しんできて帰ったって事がね!!」
リアの顔がデビルオーガからカオスオーガの顔にランクアップした。
「本当に何しに行ったですか…学園でも未だ語り継がれる伝説の3人の内の2人の正体が変態だなんて…自分ちょっと悲しくなってきました…」
「お話中失礼します」
ドアを開けてマリーが部屋に入り手紙を2通手渡してきた。
1つは差出人なしの真っ白な封筒。
もう1つは魔王連盟議会の捺印が押された封筒。
どちらもあまり貰っても喜ぶような物ではない。
「定例会議はまだ先だろ?なんで連盟からわざわざ通知がくるんだ?」
「オーリス。また何かやっただろ」
ファウスは楽しそうに口角を上げた。
「とりあえず開けよーぜ!」
「嫌だ!このパターン。絶対いーことなんてないだろ」
「オーリスさん。この議会の方の封筒には至急って書いてありますけど。ほっといていーんですか?」
イースは初めて見る魔王宛の議会からの封筒を裏返し、裏至急の文字がある事をオーリスに知らせた。
「では失礼して読み上げさせて頂きます」
マリーさんが封筒を開け内容を読み上げた。
オーリス・ロイス殿
この度のオーリス・ロイス殿の功績と栄誉を讃え、ここに第44席への序列へ着くものとする。
今回は諸事情もあり特例中の特例とする。
また、これに対して意義申し立てがある場合は1週間以内に魔王連盟議会に申し立てする事とする。
申し立てがない場合はこれを受理したものとする。
尚、近頃の事件については連盟下に置かれた新たな組織が調査中である。
知っている事があれば速やかに魔王連盟議会へ報告する事とする。もし今回の件に関わる情報隠蔽等があった場合には重大な規約違反とし厳罰に処する。
今後のさらなるに活躍を期待する。
魔王連盟議会 議長 ツァーベリン・ヌハス
「だそうです。44席への昇格おめでとうございます!」
「なーんだ。いーことか」
ファウスは残念そうにしマリーさんは喜んだ。
「パンパッパパーン、パンパパパーン!オーリス様おめでとうございます!」
マリーの後ろの扉から軽快なリズムを口ずさみながらサーシャが自分より大きなケーキを運んできた。
「オーリス様。今回同様これに満足する事なく、しっかりと魔王としてロイス領の発展のため更なる努力を惜しまないよにして下さい」
フフルさんは当然と言わんばかりの叱咤激励をオーリスに向ける。
「やっぱ俺の知らないとこで何かしてんじゃねーか」
「俺がそんなまじめに何かすると思うか?理由もないのに昇格とか怖すぎんだろ…」
「たしかに。お前が自分からやる気になるなんて事は神が復活するくらいないだろーけど。ならなんで44席まで一気にあがったんだろーな?まさか大戦時の時みたいに魔王がごっそり死んでたりしてな!」
「仮にも魔王名乗ってんだからそれはないだろ」
「だよなー…ならクラスタ王国のことが知られたとか?」
「それは流石に知られるのが早すぎないか?」
「だよなー…まぁー理由はどーあれ出世した事には変わりないんだから、とりあえずいーじゃねーか!末席だった頃から考えたらかなりの出世だぞ!ここは素直に喜んでおこーぜ!」
オーリスは心の中で喜んだ。
何に喜んだのか。
当然、リアからの説教から逃れる事が出来る流れになったから。
ただそれだけ。
昇格なんてどーでもいいし、むしろ色々押し付けられそうなので断る気まんまんである。
なにしろ嫌な予感しかしない。
それから皆んなで豪華な食事をする事になりリアの説教は見事有耶無耶になった。
「イース。それじゃー好きな女に惚れてもらえないなー」
「何故ですか!?」
「お前はまだ女を知らなすぎるからだ!」
「そんな…」
「しかーし。お前の目の前には俺がいる。お前を立派な男にしてやろ……プルルルル。プルルルル。ガチャ。はいはい、あなたのファウスです。あっ!サキちゃん!うんうん。今から!全然大丈夫!うんうん。なるほど、ならいつものとこで待ち合わせって事でいーかな?」
「ファウスさん?」
「俺のお気に入りの赤と黒い細めので頼むね!わかってるから。今日も頑張っちゃうよー!それじゃー!ガチャ」
「悪いなイース。これこら大人の時間だ。今の続きは今度なっ!じゃ!!」
ファウスは家を飛び出して女の元に向かった。
「イース様。決してオーリス様とファウス様を見習ってはいけませんよ」
フフルがイースに声をかけてかけた。
「はい…ところでオーリスさんが先程から見当たらないんですけど?」
「あの方は自由ですから。仕事をきっちりこなして頂けたらプライベートに関してはオーリス様の自由ですので」
オーリスもまぁまぁ空気が読めない体質だった。
そのオーリスはどこにいるかというと。
「おーい。いるかー?」
オーリスはロハスの部屋を訪ねた。
「そろそろ来る頃だと思ったよ。…グルルルルゥー」
「ほれ、飯だ。仕事なんてほっといて一緒に飯食えばいいのに」
「こっちはこっちで忙しいのよ」
「悪いな仕事いつも押し付けて」
「今更何よ。あっ!お小遣い貰いにきたんでしょ!」
「違うし!欲しいけど!違うからな!欲しいけど!!」
「ちゃんと仕事したみたいだし。今回は特別ね。はいっ」
「…1000ルブだと…」
「ご飯代ならこのくらいでしょ?」
「相変わらずケチだなっ!!」
「だったら自分で稼ぎなさいよ!」
「もしかしてうちの領地って財政難?」
「そーね。金が溢れて難儀してるわね!」
「さすがロハス、頼りにしてるぞ!」
オーリスはロハスから貰った1000ルブをポッケにしまった。
「そんな。モグモグ。話を。モグモグ。しにきたんじゃないで。ゴックン。しょ?」
「ちょっと知りたい事がある」
オーリスは2人きりの部屋の中でロハスを真剣な目で見つめた。
またもや期間が空きましたがようやく新章の入り口に入るとこまできました。
今後を少しでも楽しみにしている方がいればいーけど!笑
嘘つきな猫です。
最近持ち萩上がらなくて。
だいぶ前からてますけど!でも頑張ります!
ブックマ、評価、感想くれたら多分上がると言ってみたり笑
今年ももーすぐ終わるけどみなさんインフルエンザに気をつけてねー(^○^)




