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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第4章 人間と魔族 編
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女の涙

早起きさん、おはよー!笑

オーリスはファメラに呼び出された。


オチャのおかげもありオーリスに敵意はないと判断したファメラ・ティターニアは渋々だったがオーリスを受けいれた。


「呼ばれて来たぞ。それでなんの用事だ?」

「まさか堕落王の意味が本当の堕落を意味していたとは…」


「誰でも疲れを癒す時間は必要だろ?」

「まぁーよい。お前に頼まれた石化の件だが」

「おっ!もー解決策があったのか!?」


「いや、その逆だ。解決策などない」

「えっ?」

「コカトリスの持つ第3の目、通称 玩具の魔眼 と言い、効果は半永久に持続する。解除方法はいまのところないのだ…」

「魔眼?んー、どっかでそんな言葉を聞いたことあるよーな。所でなんで泣いているんだ?」


ファメラの眼から涙が出てこぼれた。


「いや、お前に話す事でもない。気にするな」

「気にするなと言われたら俺は気にしないタイプだぞ」


オーリスは泣くファメラを見て言い切った。


「どーゆー性格をしているんだ?普通美女が泣いたらその先を気になると言うか、むしろ気にしろ!」


それを聞くとファメラは泣くのをやめた。


「いや、突然泣かれたら普通引くだろ?それにそっち系はファウスの担当だ。アイツならホイホイ引っかかってくれるどころか余計なことまでしてくれるぞ」


ファメラの目はオーリスを軽蔑した。



「まぁーい。ちょっとこっちへ来い」


オーリスを連れてファメラは別の部屋に移った。


「これを見ろ」


そー言われ見せられたのは、両腕両足が完全に石化した子供達12名の姿だった。


「これを見せて俺にどーしろと?」

「いや、可愛い子供達がこんな姿になっているのを見て何とも思わないのか?この子達は今でもゆっくりと手足の指先から石化し続けている恐怖に耐えながら毎日を過ごしているのだぞ!」


「悪いが別になんとも思わない」

「やはりお前は魔王なのだな…」

「まぁー、何でこんなに揃いもそろって手足だけ石化しているのかなーとは思ってるけど」


「それについて子供らに話を聞いたがみな口を揃えて突然石化したと」

「コカトリスがやったんだろ?」

「そーとは思うがなぜ手足だけ?」


「多分、逃げないようにとか、抵抗されないようにとか?アイツが石になる前に子供の餌がどーとか言ってたし。それで、治してやらないのか?」


ファメラはオーリスの言葉を聞いて呆れた。


「オーリス。お前は何も聞いていなかったのか?解除方法はないとさっき言ったばかりだろ!」


「両腕両足だけが石なら何とかなるだろ」

「どーしろと言うんだ!両手両足を切り落とせとでも言うのか!」


「まーそーだな。俺ならそーするけど」

「手足を失ったとしても命だけは助けろと?」


「生きてたらいー事もあるだろ?」


「確かに生きる事は大切だ。けれどこの子らも周りに迷惑かかけてまで生きたいとは思ってないのだよ」


ファメラは横になってなる子供達の頭を撫でた。


「多分、ファメラは良い母親になるな」


オーリスはファメラの子供を見る横顔を見て自分の記憶にある母親と重ねた。


「突然何を言うっ!」



ファメラはオーリスの言葉を聞いて顔を赤らめた。



「早く全てが石化する前に治療してやらねば」

「治療。治す…ねー」


オーリスはふと考えた。

解除ではなく治療すればいいのではと。


「石化は治療できないんだよな?」


「何度も言っているが石化の治療方法はない!」


「石化以外の部分は治療できるんだよな?」

「当然だ。我ら妖精族はそっち方面の治療は強いからな。それでもこの石化は無理だ」


「俺も治療系は才能ないみたいで苦手なんだよな」

「だからなんだ?」


「俺は無理でも無理じゃない相手をちょうど俺は知ってる。試す価値はあると思うけどやってみるか?」


「本当か!?試せることがあるなら是非試してみたい!」


ファメラは、オーリスの提案に食いついた。


「それよりさっきの魔眼の話を聞いてもいーか?どっかで聞いた事あるんだけど中々思い出せなくて」


「この子らは治るのかっ!?」

「多分治るかな?確証はなけど。それより話を」


「感謝する!感謝するぞとオーリス!!」


ファメラは再び涙を見せたい。

今度は本物の。


「まだ泣くの早すぎないか?治るとも限らないし。それで、話を」


治療方法については説明しなかった。

ファメラが聞いたら多分反対しそうなのでワザとふせた。


ちなみにその方法は…ご想像にお任せしよう。



子供達を再びファメラの部下に任せ、さきほどまでいた部屋に2人は戻る。


「何回も言うけど治るとは限らないからな」


「わかった。それでも希望は見えた。それだけで十分価値はある。それで魔眼について知りたいんだったな」


ファメラはオーリスの質問に答える。


「聞いた事があると言っていたが、魔眼とは魔族を作り出したと言われている魔神の持っていた力の1つ。コカトリスの目は正式には魔眼のレプリカみたいなものだから子供らに通じても、魔力差のあるオーリスにはあまり効果がなかったかもしれないがな」


そこからファメラの歴史授業が始まったのでオーリスは何度も居眠りしかけた。


そしてようやくファメラの長い話が終わった。



「そー言えば学園の歴史の授業でそんな事を言ってた気がするなー。それより今回の俺、けっこう危なかったじゃんっ!」

「本物だったら今頃石像になっていたのはお前のほうだったのにな」


「なるほど。つまりはレプリカだから体の表面が薄っすら石化しただけで済んだのか。この剣とパンツ以外は石化のせいで崩れてしまって大変だったけど。魔眼がどーとかは置いといて、石化について解決策はないってか事でいーか?」


「そんなに簡単に話をまとめられるのは癪だが。でもそー言う事になるか。私らの治癒の力も術も何1つ効果はなかったからな。解けるとしたら神に匹敵する力くらいだろ」


「なんだ、それならこの石像いらないから置いてくな」

「なんだとっ!?こんな物騒な物を置いていくなっ!」


「俺にはコカトリスの子供の頭があるからあげるって。門の前にでも飾っておけば厄除けになるんじゃないか?」

「いや、いらないっ!」


それからオチャと一緒にご飯をご馳走になるとオーリスは村から出る準備し始めた。


完全に石化したコイツの解除は無理だし、石像は門の番人として飾られることも決まったし、なにより服も手にいれたのでこの村に滞在する理由がなくなったのだ。


コカトリスの子供の頭を貰った袋に詰めてファメラとオチャ、あと名前がやたら長い奴らが見送りにきた。


「子供らの件宜しく頼むぞ」


「わかってるって」


オーリスは妖精の村から出た。

出るとすぐに上空から1つの影が落ちてきた。



「グェッ!」


グリか戻ってきた。


「お前また勝手にどこかに行ってた・・・あれ?なんかお前でかくなってないか?」



「グェッ??」


グリの体は要請の村に入る前に比べて倍ほど大きくなっていた。


もー、肩や腕に載せるどころではない。

ほぼ中型の犬、いやそこら辺の森に生息しているた大型のワーウルフ並みの大きさになっている。


「お前に何があったんだよ…」


「グェッぷ!」

「服は手に入ったけど、こんな姿でコイツ連れてどーやってクラスタ王国を通ればいーんだよ・・・」


問題が1つ解決すれば、問題が1つ増える。

やはり、オーリスの悩みは尽きないようだ。


問題を抱えたまま、オーリスに合流したグリと共にクラスタ王国に向け出発したのだった。

もー、50話まできたのか。


どーも嘘つきな猫です。


もー20万字近く書いてきましたが早いものですね。

投稿するつもりのが別にあったのにオーリスのキャラが気に入って書き始めたのが懐かしい!笑


読んでくれる方がいる事に感謝しながら今後も頑張りたいと思います。


新たにブックマしてくれた方、ありがとうございます!

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