村に住む者
村に入るとオチャとオーリスはすぐに声をかけられた。
「オチャ、お帰り。・・・ん?その後ろに隠れている人は?」
第1村人はオーリスの存在を警戒した。
「ただいまー!皆んなに友達を紹介するよっ!」
そー言ってオチャはオーリスの背中を押し、1歩前に出させた。
「コカトリスを倒してくれたオーリス。なんか困ってるみたいだから連れてきたっ!」
オチャは悪意のない顔でオーリスを紹介した。
ガヤガヤ、ガヤガヤ、ガヤガヤ・・・。
オチャの予想に反して家や窓から顔をだし、オーリスを見た村人達は騒めく。
その反応に関してはオチャには予想外かもしれないが、オーリスにとっては予想の範囲内だった。
「オチャ・・・。悪いけど俺はやっぱり帰った方がいーと思う」
「えっ?なんで?」
「しいて言えば俺のせいかな?」
「そんな事ないさっ!それは僕が保証するよっ!オーリスは何も悪いことをしていないじゃないか。多分ここの村にはあまり人が来ないから珍しがっているだけだって!」
人はなかなか来れないだろーなと、オーリスは改めて思う。
なぜならまず、結界が張っていて迷い込んで来る人は滅多にいないだろうし、周りを見る限り、ここに人間はオチャ1人だけしか住んでいないのだから。
自分を珍しがっているのは否定はしないが、よくも思われていないのは確かだと。
「とりあえず村長のとこに挨拶しにいかないとっ!」
「まてまてっ!ちょっと話しを聞いてもらってもいいか?」
「最初は僕も珍しがられていたけど、今では仲良くやってるし、大丈夫だって!」
オチャに連れられ村長なる者の家にむかうはめになった。
「ファメラ村長っ!ちょっとお願いがあってきました!」
村長の家に勝手に上がりこむオチャ。
「あら、オチャさん。朝から元気です…」
目の前には綺麗な人、いや。
綺麗で美しい羽を持った妖精が椅子に座り読者を楽しんでいた。
「こちらはオーリスです」
「そーですか。名前くらいはご存知ですよ。堕落王さん。オチャを脅してまでここに何の用があってきたのでしょうか?」
本を閉じ、椅子からスッと立ち上がると手から光る弓をだしてオーリスに向けた。
「オチャ。その人から離れなさい」
「何でそんなに怒っているのですかっ!?オーリスは悪者じゃないのにっ!」
「いーから離れなさいっ!堕落王っ!オチャを解放しなさいっ!!」
ファメラは声を荒げてオーリスに命令した。
「いや、解放も何も。どちらかと言えば俺の方が無理やり連れて来られたと思うんだけど…」
オーリスは言い訳をしたが誰一人聞いてはくれなかった。
「ファメラ様っ!どーかなさいましたかっ!?」
「誰だコイツはっ!?」
「ファメラ様をお守りしろっ!」
「こいつ!オチャを人質にしているぞっ!」
「卑怯者っ!」
「ファメラ様、ご無事ですかっ!?」
「この野郎っ!オチャを返せっ!!」
剣を振り回してオーリスを襲ってきたがオチャが両腕を広げオーリスの前にでた。
「みなさんどーしたのですかっ!?オーリスは優しい人ですよっ!」
「クソッ!オチャの精神を支配して操っているとは!噂通りのプライドもない、卑劣な手段を使って来る魔王だとはっ!」
「俺ってそんな風に噂されてたんだ。ちょっとショック…」
ぞろぞろとファメラの護衛がさらに集まり剣や槍、弓や杖を前に出しファメラの前に立ち、オーリスを包囲しかまえた。
こーなるとは予想していたが、またまた面倒に巻き込まれてしまった。
「そこのお前っ!我らの長。ファメラ・ティターニア様に歯向かうなら、このNo1弓使いこと、ロック・アリアデ・ヨ・ツテロンの矢で、その首を吹き飛ばし意識を奪ってやるぞっ!!」
「いや、No1剣術の使い手、テンネ・バレーヌ・ミ・アバランチ・メットマの剣で気付いた時には体が半分になってしまっていた感覚を味あわせてやるぜっ!!!」
「いやいや、No1槍術使い、ナリザ・オタ・ルーデンス・ガ・マケイロンの槍で君の体に風穴を開けてあげようっ!!!!」
「いやいやいや、この…」
「お前らいー加減に黙っててくれないか」
ファメラは周りの勢いづいた護衛を黙らせた。
「さて、堕落王。ここから無事で帰れると思うなよ。私の命に代えてもこの村と私の家族に傷1つつけさせはしないっ!」
護衛もそうだが、ファメラもやる気マンマンの様子が見て取れる。
やる気があるのは大いに結構。しかし、是非ともこちらの話くらいは聞いて欲しいものだとオーリスは言いたかった。
しかし、その言葉を口にする隙がないくらいファメラ側が盛り上がっていた。
「さぁーっ!どーするっ!?抵抗して我々と一戦交えるか!?それとも大人しく捕まるかっ!?」
「ならどちらでもなかった場合はどーなりますか?」
オーリスは質問に質問で返した。
「他の選択肢があるわけがないっ!我々誇り高き妖精族が魔王ごときに恐れをなして逃げるとでもいうのかかっ!?」
「いや、むしろ俺が逃げたい」
「魔王が逃げたいだとっ!?何の冗談だっ。堕落王っ!?」
「冗談も何も、ここで戦えば多分俺が勝つけど怪我くらいはしそうだし、何よりオチャを巻き込みたくない」
「人質を取っておきながらなんて言い訳をしやがるっ!」
「いや、俺は何もしてないし、なんならオチャを連れて行っても構わないから」
「そーなのか?」
「えー、どーぞどーぞ」
「それならまずはオチャを返してもらうが宜しいか?」
オーリスはオチャに自分から離れ、ファメラの元に行くように伝えた。
「いやっ!お待ちくださいファメラ様っ!!それは罠に違いありませんっ!オチャをファメラ様の側に近づけ、隙を見てオチャを操りファメラ様を殺す気だなっ!!」
「何て卑劣な魔王!堕落しきった魔王とはまさにお前の事だな!オーリス・ロイスっ!」
「もーややこしいなっ!お前らには相手を信じる心がないのかっ!」
「信じられるものか。魔族の王を信じられるほど、我々妖精族の歴史は平和ではなかったのでな」
「まー、そーゆー事もあったかもしれないがそれは俺の生まれる前の話しで俺は全く関係ないんだけど?」
「まだまだ未熟な魔王だな。お前は関係ないと言ったが、当事者だった私には関係あるっ!」
「意外と歳いってたんだな」
「ファメラ様に失礼なっ!これでもまだ242歳、結婚歴無し、現彼氏無し、仕事が恋人と言って早100年!なんだぞっ!!」
「そーだそーだ!毎月発行されるジャクシーで美女ランキング堂々の1位、お酒を一緒に飲みたくないランキング堂々の1位、子供に優しく、旦那には厳しそうな鬼嫁ランキング堂々の1位、そして毎年年末に発表される今年は結婚しそうな女性ランキング堂々の99連覇を達成し殿堂入り目前、いや、ほぼ確定しているんだぞっ!」
「なるほど、それだと関係ありそーだな」
「変なことは言わなくていーからっ!!誰が殿堂入り確定だっ!!今年こそはっ!ってそーじゃないし、堕落王も何がなるほどって納得してんだよっ!」
それを聞いていたオチャが言葉を発した。
「ね?オーリスはいい人でしょ?」
やりたい放題な、
嘘つきな猫です。
次の次の次くらいから一気に話が進むと思われます笑
長い目で見てやってください( ˘ω˘ )




