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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第4章 人間と魔族 編
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人間の王

もういっちょー!

「どーも。私がクラスタ王国、第54代国王。ジョルジュ・クラスタだ。この度は私の娘、ミュゼ・クラスタを助け、ここまで守り抜いてくれた事を心から感謝する」


玉座に座り高い位置から国王はオーリス達にお礼を述べた。


「別に感謝されるよーな事はしてないから気にしないでくれ」


ジョルジュに対していつも通りの態度で接するファウス。


「貴様っ!陛下になんたる態度っ!いくら姫様の恩人と言えどその態度は無礼であろうっ!!」


当然、玉座の横に立っている長い帽子を被った権力の犬らしき人間がこちらを睨んで文句を言ってきた。



(人間の分際で偉そーに。オーリスあいつ殺していーか?)

(問題を起こすなっ!大人しくしててくれ)


「これはこれは失礼しました。姫様を見つけることすら出来なかった一応、身分だけは高い方々に敬意を持つべきでした」


オーリスに釘を刺されたファウスだったが引かなかった。

(ファウス・・・)

(敬意を払わない相手に、俺は敬意を払うつもりはないっ!)


「貴様っ!我々をも侮辱するつもりかっ!」

「国王様を侮辱したつもりは紙1枚の厚さもありませんでしたけど、あなたにそう聞こえたならそーなのかも知れませんね」


「そこの隣にいる2人も顔を隠して無礼なっ!礼儀も知らない相手にとやかく言われる筋合いはないっ!」


「それは言いがかりですよ。これはあなた方を怖がらせない為の配慮だと言うのに」


オーリスは長帽子の言葉に反論した。



「配慮か。そんなものはよい。よければ恩人の顔を見せてはくれないか?」


ジョルジュは顔を隠す白騎士と黒騎士に興味を持ち

フードを取るよう指示した。

オーリスはフードを取るよう2人に命令し、2人の顔が晒された。


「これは・・鳥と狼の獣人!?」

「なんとっ!魔族の連れだったとはっ!」



整列していた兵が剣をにぎり、ジョルジュの前に壁を作ったが、オーリス達は微動だにしなかった。


「ほらね。だから顔を隠していたのに。ちなみにこの2人は獣人に見えるかも知れませんが、私の使い魔的な存在なのであなた方を襲う事はありません」


「得体の知れない相手の言うことを誰が信じれるかっ!」


「王を襲う気があるならさっさとすませてここから逃げてると思いますが?」


「それもそーだな。この際、態度などどーでもよい。こちらが失礼な事を言った。どうか私の顔に免じて怒りを納めてくれないか?」


「こちらこそ友が失礼しました」


「そーか。それでまだ恩人の名を聞いていなかったが名は何と言う?」


「私はオーリス。こちらの友はファウスと言います」

「オーリスとファウスか。この度よくぞやってくれた。もし何か褒美等が欲しいなら何なりと言ってくれ。出来る限りのお礼はさせてもらうつもりだ」


「美人を紹介してく・・・っ!」

「ん?何か言ったか?」

「いえいえ、なんでもありません」


ファウスの口を塞ぎオーリスはなにもなかったように笑った。


「それならこの国への入国と行動する許可を下さい」

「それだけでいーのか?」

「それがいーのです」


「行動と言うが具体的には?」

「犯罪行為以外の全てをおこなえる許可を」

「つまり、住んだり働いたりしたいと申すのかっ!それならここに住みミュゼの護衛をしてもらいたいものだなっ!」


「それはこちらにいる兵士にお任せした方がいいと思うので辞退しますよ」

「それは残念だ。ところでオーリスと他の仲間は何の仕事をしているのだ?」


「仕事はですねー・・・」


オーリスの口が止まった。


職業と言えば、オーリスは魔王。

ファウスは・・・あいつは何をしてるんだ?


しいて言うならオッパイハンターかな?


本当の事なんて言えないからとりあえずそれらしい事を言ってみる。


「困っている人を助けると言うか、守ると言うか」

「なるほど。どこに所属している?」

「所属??種族は人間ですよ?」


「人間なのは見てわかるわいっ!どこの国に所属しているかと聞いているんだ」


そー言われても人間の国なんかに所属しているわけがないから答えようがない。と言いたいけど、それだと怪しまれるし、正直に話しても無理。


さーどうしよう。

考えるのは面倒なので正直に話すか。



「私達は(人間国の)どの国にも所属はしていません」


「そんや強さがありながらどこにも所属していない?多くの国から高待遇の誘いがあっても不思議ではないとおもうが?」


「私達を買い被り過ぎですよ」


「ては、故郷は?」


「(人間には)よくわからない場所です」


「そーだったのか。親はいるのか?」

「いましたが、母親がいなくなり、父親も今はいません(事実)」


「それは失礼な事を聞いた」

「お気にならさらず。昔の話ですから」


「それならこの国をお前達の故郷とするがよいっ!」



「いや、そこまでは・・・」

「よいよい。皆が暮らせるだけの土地と家、生活に必要な物はこちらで準備させておくっ!それなりの金も渡そう。就業許可も商業許可、開発などの特殊な許可全てをお前達に与える!」


「ジョルジュ王っ!それはやり過ぎかと」

「グラム。お前は私の娘の命が今与えたモノよりも価値が無いと言いたいのか?」


ジョルジュが長帽子を威圧した。


「滅相も無いっ!わかりました。こちらで速やかに手配させていただきます」

「頼んだぞ」


よくわからんが、いいように話しが進んだようでオーリスは満足した。


「そろそろ、ミュゼの準備もできるころだ。旅の話も聞きたい。これから皆で食事でもどーだ?」


「それは・・・。ちょっと予定があるので」

「予定?ミュゼを送ってきただけなのに予定が既にあるのか?」


今の一言でジョルジュはオーリスに不信感を抱いた。


「予定といいますかー。・・・そうっ!まだゴブリンを退治してはいないので、もしかしたらまだ近くを徘徊している可能性だってあるし、被害が出る前に巣ごと殲滅しておこうと思いましてっ!」


「そーいう事か。我が国を民を思っていただき感謝するが心配はいらん。すでに優秀な討伐隊を編成して向かわせている」


「そーですかー・・・」


オーリスは逃げ道を塞がれた。


「お待たせしましたわっ!オーリス様っ!」


タイミングを計ったようにミュゼがドレスを着て入ってきた。



「よし。この場での話はここまでにして、食事の準備だっ!」


「さっ!オーリス様こちらですっ!お父様、私が案内しますからっ!」

「ミュゼの好きにしなさい」


「それと、今日はオーリス様達をここに泊めるか、お部屋の準備もしといて下さいねっ!」

「ミュゼの好きにしなさい」


「それとオーリス様を旦那様にするからっ!」

「えっ?」

「ミュゼの好きに・・・。そーなのっ!?お父さん、それ初耳っ!」


「はいっ!もー決めていましたから」


「ミュゼ、まだ年齢的にも早いのではないか?」

「前にそろそろ身を固める準備をしてはと言っていませんでしたか?」


「それはまだ準備の段階の話で、今すぐ結婚相手を決めろなんて言った覚えはないよっ!!」


「善は急げでですっ!私の心はオーリス様に助けられた時に決まってしまったのですっ!!」


「おい。ミュゼっ!何言ってんだっ!そんな事聞いてないぞっ!」

「あはははははっー」


「おいっ!笑って誤魔化すなっ!国王様っ!違いますからねっ!何かの誤解か、はたまた何かの魔法で操られている可能性がありますっ!」


「いや、操られてなどいないのは確かだ。父として娘の幸せそうな顔を見間違えるわけがないからなっ!しかし、とうとうこの日が来たか。ミュゼが心に決めたのなら仕方ない。盛大にお祝いをせねばならないなっ!」



「いや、だから違うっていってんだろーがっ!ファウスっなんとかしろっ!白騎士、黒騎士っ!俺を助けろっ!」

「照れるなって、友人代表は俺に任せておけよっ!」



ミュゼに連行されていくオーリスをファウスは当然だか、白騎士と黒騎士も助けなかった。

なぜなら命の危険がないと判断したからだ。


むしろ御祝いする必要があると判断し、ファウスと一緒に拍手しながら2人を見送った。


休日の模試の電車中で編集する日々の。


嘘つきな猫です。


書いてて思いました。

人国編、長くなりそーだと(°_°)笑

書きたい事まとめて見たら10個くらいあったので5話で1つ完結させても50話が必要になる。


書けるだけ書きますので、今後ともジョルジュとミュゼ共々よろしくお願いしまーす( ・ ̫・)

気が向いたら評価、感想お願いしまっす!

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