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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第2章 遠征 編
17/97

連休明けの次の日はやる気が出ない

ゴールデンウィークも終わり、これでお出かけ編が終わります(*^-^*)

2つに分けて書こうかと思ったのですが一気に書いてしまい文章量が少し増えましたが読んでもらえると嬉しいです(*^-^*)


GWも終わり・・・また明日から頑張りましょう( ;∀;)

「わかったよ。賭けは俺の負けだ・・・神樹をもってさっさとブルギャンから出て行いけっ! お前の顔なんてもー見たくない!」


 トトは肩をがっくりと落とし、オーリスを憎しみの目で見上げていた。


「おーーーー。やったぞ。神樹をとうとう手に入れたぞぉ・・・これで。これで・・・」


 リザドはうれし涙を流し、拳を握り空に突き上げた。


「よかったな爺さん」

「お前さんたちのおかげだ・・・」

「泣くなって・・・。俺は何もしてないから。しいて言うなら手に入ったのはオーリス、あいつの気まぐれのおかげだろーな」


 リザドをなだめ終わると目尻を下げ、鼻の下を伸ばし美女に近づく。


「さてさて。ところでー・・・この勝負は俺の勝ちってことでいいのかな?」

「あらら。 負けてしまいましたね。 フフッ」


 美女は嬉しそうに笑った。

 その笑顔に我慢できなかったのかファウスは美女の唇を奪う。

 

「若いのはお盛んですなぁー・・・」


 

 トトは立ち上がり横たわっているキマイラに向かって歩く。


「こいつがここまで使えないとは! 安い買い物だと思ってお前を引き取ってやったのに・・・使えない奴はいらん! 死んでしまぇー!!」


 プルプルと体を震わせキマイラの頭目掛けて右足を蹴り上げようとした。

 その時上空から1匹と地上から1匹がトト目掛けて襲い掛かる。


 グリフォンの子はトトの額を爪で引き裂き、キマイラの子は左足の脹脛ふくらはぎを噛みちぎろうとした。


「なんだこいつらぁー・・・邪魔をするなぁー!!!」


 下位とは言えトトもオーリスと同じ魔王である。

 その魔王の地位を金の力を存分に使って手に入れた過去があったとしても金だけでは決して魔王の地位を手に入れる事はできない。

 なぜなら、領地の貴族達を抑えつけるだけの個人の絶対的な力が必要不可欠なのだ。


 つまり結果から言ってしまえばこの2匹はどう足掻いてもトトには勝てない。


 トトが怒りに任せて警戒もせずいたからこそ傷を負わせることができたが、トトと2匹の実力差ははっきりしている。

 なのでグリフォンの子とキマイラの子はすでに捕まり、首を握りしめられぐったりとしていた。


「魔物の分際でこの俺、魔王に喧嘩を売るとは愚かな。死んで詫びろ」


 さらに2匹の首を締め上げる。


「あー今思い出した。 ディアにちょっかいをよく出しては振られていたのはお前だったな。なー、トト・ロト」


 オーリスはトトの腕を掴みそのまま握り潰した。


「悪いがその子らは俺らの大切な相棒だから殺されると困る。それにそいつがいなくなるとファウスも多少は悲しむし、なにより俺の威厳が減ってしますから返してもらうぞ」

「くそっ!いまさら思い出しやがって。もー許さん!何が賭けだっ!そんなものここにいる全員を皆殺しにして無効にしてやる!」


「おー、なんか熱い熱いと思ったら、面白い事になっているな。せっかくだ俺も混ぜろよ」


 ファウスもオーリスとトトの争いに首を突っ込んできた。


「誰だお前は!どこの貴族だ!」

「ただの女好きの貴族でオーリスの友であり護衛だ」

「誰でもいい殺して、殺し・・・なっ!この俺がっっ・・・オェッガァ・・ゴフッ・・はな・・・・」


 後ろからオーリスがトトの首を掴み持ち上げる。


「離せと言われて離すか。お前だって俺の相棒の首締め上げただろ」

「うわぁ・・・後ろからって卑怯だろ」

「卑怯? こいつが最初に約束を破ろうとしたんだ。こーなったのもこいつの責任だと思うけどな」

「そーだけど。もーそいつ意識ないぞ」

「え? あっ!? やりすぎた! おい! 起きろ!  バッチィーーーーーーンッ!!!」


 オーリスはトトに思いっきりビンタする。

 左頬が真っ赤に腫れあがりその衝撃でトトは意識を取り戻した。


「はぁー。はぁー・・・殺す気かぁ!!!!」

「そーだな。俺の家族以外は死んでもいいと思っている」

「オーリス。怖いこと言うな・・・」

「俺はいたって真面目だ」


 意識を取り戻したトトの頭部を殴りつけた。


「仕方ないからさっきのはこれで許してやる」

「くそぉ・・・・」

「自分でわかってるだろ?お前はそこの女好きにすら勝てないことくらい」

「・・・・・」

「面倒だから次、何かしたら手加減しないからな。 ファウスちょうどいいからキマイラとこいつら治療しといて」

「なにがちょうどいいんだよ。 治療はするけどさ」


 元気になったキマイラ親子は仲良くファウスにじゃれあっているようだったが、実際にはファウスは絡んでくるキマイラの子を振りほどきながら、キマイラに子供を指さしどこが美人なんだと文句を言っていた。


「神樹は貰うとして」

「もぅー。早く帰ってくれ・・・」

「いや、まだ帰らないから。お前言ったよな全てを賭けるって」 

「だから神樹は___」

「約束通り、俺はお前の全てをもらうぞ」

「いやっ!そこまでお前は言っていなかっただろ?!」

「それは俺の勝手だ。お前が決めたことじゃないか。とりあえずそこのキマイラは貰うな・・・ファウスが。それとー・・・・面倒だからお前の領地にあるの全部くれ」


「ぜ・・全部?!」

「いちいち、全部見て回るのは面倒だからそのほうが時間短縮できるだろ?」

「そんな理由で?」

「そんな理由で」

「俺はどこの地で魔王を名乗れば・・・・」

「知らん。この際魔王辞めたらどーだ?強くもない魔王なんて存在価値すらないだろ」

「そんな・・・」

「でも、領地増えるとロハスが困るかも・・・。一応、相談してみないとな。ちょっと待てくれ」



「ピッピッピッピ・・・・・はいはーい。ロハスだよー」


 オーリスはロハスに経緯を話しどうしたらいいか相談する。


「オーリスが治めたいなら協力するけど場所もロイス領から遠いし大変よ。それに仕事量は今の倍になるけどいーの?」

「わかった! 今の話はなしで! プツッ・・・プー、プー」


「そー言うことで、ここいらないから」

「え?! いらないの?」

「いらない、仕事量が増えるなんてたまったもんじゃない!ますます楽できなくなる。何のために必死で魔王になったのか、それこそ本末転倒だ!」


「魔王を続けても?」

「続けろ続けろ。俺に迷惑かけないように勝手に続けろ」

「感謝するぅー!」

「感謝しなくてもいいから。 はっなっれろぉー!!」


 お礼を言ってくるトトを振り切ってファウスと合流する。


「話はまとまったかー?」

「おうっ」

「で、どーすんだここ?」

「どーもしない」

「全部もらったんだろ?」

「神樹は手に入ったし。それにキマイラも貰ったから親子一緒だぞファウス。だから問題ない」

「親子と俺関係ないから。それよりいいーのか? ここを手に入れたら第70席になれるだろ?」

「そんな2つ上がったくらいでなんだって言うんだ。男ならもっと上を見よーぜ!」

「いや、お前はその2つすら上げたことないだろ・・・」

「細かいこと気にすんなっ。ならお前がここで魔王やるか?俺はそれでもかまわないけど?」

「やだよ!美女と自由に遊べなくなるだろ。 そんな俺は俺じゃない!」

「そーだろーと思った。なら文句は言うな」


 オーリスとファウスがいつもの掛け合いをしていると連絡が入った。


「ぴっぴっぴっぴ・・・・ん?ロハスどーした?さっきの件は無事に無かったことになったぞ」

「それはどーでもいーんだけどさ。一応知らせておこうと思って。 ここ色んな国の人間達から狙われているみたいだから賭博都市辞めさせたほうがいいとおもうよー。それにここは戦力的な問題もあるから誰かと同盟組まないと争いになるかもねー」

「へー。俺には関係ないからいいや」


「俺は予定が詰まっているから先行くな」

 そー言って美女とキマイラ親子を引き連れてファウスは消えた。

 

 消えた場所は・・・予想通りの場所だと思う。

 ファウスに呆れていると会話を聞いていたトトがオーリスの足元にすがりつく。


「助けてくれでぇー」

「やだよ!これ以上面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだ!お前も魔王なら潔く、勝手に戦って散れ!」

「そこをなんとかぁー。頼むぅー。見捨てないでくれぇー」


「ロハス。お前のせいで面倒なことになりそうなんだが・・・。お前のことだからそう言ってくるってことは解決策もあるんだろ?」

「まー。そうね。ない事もないよ」

「それじゃ。ここの魔王にかわるな」


 面倒になったオーリスはトトとロハスに丸投げした。


 それからロハスの提案で賭博都市を徐々に縮小し、これからは美容時代だとトトを説得し実行することになった。

 賭博は縮小する方向になったが、オーリスがまた金が余ったときの事を考えてお金の使い場所を残しておくべきと強く訴えたので、半ば強引に競売会場だけは残し競りだけは続けさせることになった。

 そこからはトトが力の持っている貴族を集め、ロハスが色々と指示を出し改革をどんどん進めていった。


 当然、文句や不満を漏らす貴族達は少なからず出たが、そこはロハスの説得とファウスの脅しで解決した。

 当然それにすら反発して逆らってく者達もいたがそこは仕方ないので実力行使で何とか黙らせた。

 そのおかげでいくつかの貴族が消滅したが改革にはまったく問題ない。


「よし、もーこれで仕組みは教えたし多分大丈夫なはず」

「そーか。ロハスもお疲れさま。やっとこれでゆっくりのんびりできるぞー」

「え?もー帰るわよ」

「えぇー?いつ帰るんだ? 1ヵ月後くらいか?」

「明日。そろそろ仕事も溜まってるころだしね」

「明日っ!!急すぎる!」

「色んな施設も見学できたし、お金だって改革のおかげ十分使わせてもらったからね。だからここに残る意味もなくなったわ」


「そんな・・・俺の休暇が・・・」


 オーリスは膝から崩れ落ちた。


「明日の朝出発ね! トトも頑張ってー。 私は買い物行くからそれじゃー」

「ロハスさん。本当にすみません。ありがとうございました・・・あのぉー・・・よければ私のお嫁さんに・・・」


「 バタンッ 」


 ロハスはトトの言葉に反応する事なく部屋を出ていった。


「はぁー。おれは何しにここに来たんだか・・・」


「なんか落ち込んでいるみたいだが、オーリス。結果的にはお前に助けられたようで・・・感謝・・・する・・・」

「ん? 何か言ったか?」

「なんでもねーよ! まーこれで俺とお前は同盟を組んだってことだから。今までのことは水に流して友人として対等に。対等ぉーに! よろしく頼むぞ!」


 トトが右手を差し出した。


「・・・・・」


 オーリスはその手を不思議そうに見つめた。


「何見てんだよっ! ここは握手だろ普通!」

「そーなの?」

「そーだよ!」

「・・・はぁー。 わかったよ」


 トトはやる気も力も入っていないオーリスの手を握り握手をした。


 その日はトトの屋敷で友人の歓迎会だと言って盛大に騒ぎ過ごした。

 リザドはトトの刀剣コレクションをみて意気投合したようで話に花がさき、ロハスは貴族たちと情報交換し有意義に過ごした。

 ファウスはと言うといつも通り、女に囲まれ鼻の下を伸ばしていた。そして時々姿を少し消してはスッキリした顔で帰ってきた。


 オーリスはと言うと・・・・。



「この破邪のネックレス・・・価格はー・・1000万ルブから!」


「1200!」「1500!」

「2000万ルブぅー!」


 競売で金を使い切ろうと躍起になって競り落としていた。


「ストレス発散、土産の確保・・・そして落とした時の高揚感! 競売会場は残しておいて正解だったな!」


「お次は・・・人間の奴隷!しかし歳も取り使い道は限られますのでそーいった趣味のある方だけが参加下さい。価格は1000ルブから!」


 オーリスは一晩中、競売会場と名のつく場所全てで競りに参加し続けていた。




 そして賭博都市ブルギャンを去る時がきた。


「さー、帰るか」

「忘れ物はない?」

「「大丈夫でーす」」


 ロハスの指示でオーリスとファウスが動く。


「私はまだここに残りますが、ファウスさん。またお相手して下さいねぇ」

「もちろん。ロイス領同士だしすぐにでも会いにいきますよー」

「フフッ。来れるといいですねぇ」


「リザドさんも気を付けて」

「あー。ありがとう。それとこの腕も治してもらって。何から何までお前さんのおかげだ」

「腕を治療したのはファウスだけどね。俺だと無くなった腕は治せないし」

「それでもおまえさんのおかげだ。おまえさんが繋いだ縁がもたらした結果だと私は思っている」

「そんなおーげさな」


 オーリスは照れながらリザドに別れを告げた。


「みんな乗ったねー!」

「なんか1人増えてるし!こいつだれだよ!」

「まー気にするな。それじゃー戻るか、俺の場所に向けて出発ぅー!」


「ぐるるるー!」

「ワンワン!!」

「クォー!!!」


 キマイラに背負われ子が叫び、馬車の上でグリフォンの子も一緒に叫んだ。


「結局あいつらを連れて帰るんだ」

「いや、離れなくてさ」

「俺が貰って、お前にあげたのだから大切にしろよ。あっ!忘れてた事が1つあったな」

「土産でも買い忘れたか?」


 オーリスは思い出したようにある場所に連絡する。


「もしもし。オーリスだけどファウスのお父さん? あのですねー。あなたの可愛がっていた鳥を毒殺したのはファウスだよ」


「おいっ!何してくれてんだぁ!!!」

「いや、賭けで買ったら1発やって、報告される約束だったから」

「いーーーよっ。そんな約束守らなくて!俺を殺す気かぁー!」

「だってここは賭博都市だろ? 賭けは賭け」


 オーリスはここ一番の悪い笑顔で笑い転げた。


「まじかぁーーー!! 嫌だぁーー。俺は帰らないぞーーー!! おろせぇー!!!」


 ファウスはロイス領に着くまで騒ぎ続け、そしてしばらく自分の家に帰ることはなく女の家を転々としながら親父が差し向けた追っ手から逃げ回っていたそうだ。


 オーリスはと言うと帰ってきたからはいつも以上に仕事には手が付かず、いつにも増してのらりくらりとフフルさんから逃げ回りながら堕落した日々を過ごしていたのだった。

今日もなんとか間に合いほっとしております( ;∀;)

お出かけ編を書き終えることができたのも読んでくださったり、ブックマークや評価、感想を送っていただいた方々があったからだと思います。

本当にありがとうございました!( ;∀;)


少しでも楽しんでもらえたらうれしいです( *´艸`)


ゴールデンウィークも終わり明日からいつもの日常だと思うと・・・・。


今後も毎日投稿できるよう頑張ろうと思いますがペースは落ちると思いますが今後ともオーリス共々よろしくお願いいたします(*^-^*)

そのうち新しい作品も投稿したいと思いますのでその際はそちらもよろしくお願いいたします。


ブックマークにレビュー、評価に感想もよければお願いいたしまーす(*^-^*)

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