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末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第2章 遠征 編
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俺とBIG & 6

今回は余裕をもって投稿できましたー!

それからPV数もなぜかいきなり増え、はじめての感想をいただき感激しております( ;∀;)

本当にありがとうごいました!


文章量を増やしてみましたのでよければ最後まで読んでもらえると嬉しいです( *´艸`)

「いやいや、たかが植物ですよ!? そんなに泣かなくても・・・・そんなに欲しいならまだお金には余裕あるし手伝いますよ」

「本当か?!」

「そー言ったじゃないですか」


「さー、3000億ルブとなっておりますが他に値をつける方はいらっしゃいませんか?」


「ほら手を挙げてください。えーと・・・さっき剣とペットに200億、100億使ったので・・・あと1600億程度なら大丈夫ですから!さっ、勝ちに行きましょうー!!」


 オーリスはリザドの右腕を掴んで手を挙げさせた。


「はいっ!でました!さー。 おいくら付けますか?」


 泣いて声が霞んでいるリザドに代わってオーリスが叫ぶ。


「3500億!・・・くらいかなぁ?」

「一気に500億上乗せ! 競売会場始まって以来の最高高値が付きました!! 3500億ルブ!! ここからは未知の競り合いでしょう! 競る方はいらっしゃいますか? 3500億ですよ!」


 司会者も予想外の値の張りあいとなり興奮を抑えきれていない状態で会場中に響き渡るほどの声で競り値を叫ぶ。


「4000億!」


 再び値は上がりまたも静けさが会場中を包んだ。


「またアイツかよ! 俺になんか恨みでもあんのか?!」


 オーリスが発した言葉にアイツが答える。


「恨み?! そんな生ぬるいものではない! あの時の屈辱を忘れられるわけがなかろう!!!」

「悪いんだけどぉー。こっちのじーさんがどうしても欲しがっているらさ!とりあえず謝るから・・・すまん! だから譲れ!な?」


「なんだその偉そうな態度は?! それが謝る態度かっ! 一言『すみませんでした』とでも謝罪の言葉とディア様を譲ってくれるなら考えてやろうかと思ったが・・・もぉー絶対に神樹もディア様も。 オーリス! お前なんかには渡さないからなー!」


 オーリスの適当な謝罪が相手を余計に怒らせてしまった。


「まいったなー。リザドさんの2000億と俺の1600億足してもまったく足りない・・・。さっきの2つを返品しても足りないな。んー、どーしよー・・・」


 自信ありげに手伝うと言ったのに、たった1度しか手を挙げさせる事しか出来なかった自分が恥ずかしいとオーリスは思った。 


「いいんだ。これもまた運命・・・受け入れるしかないさ。お前さんのせいでもないしな・・・。それに娘を助ける方法は他にもあるかもしれんし。 今回はわしらの負けじゃよ」


 リザドはオーリスに感謝の言葉を述べた。 

 それを聞いたオーリスは自分で手を挙げた。


「お隣のあなた!いくら?!いくら値を付けますか?!」


「ちょっとその件で。 連絡したいから5分・・・いや2分だけ待ってもらえないかな?」

「・・・・・待つ?」

「駄目かな?」


「いいぞ!待ってやる!」

 アイツは勝ち誇った顔でオーリスと司会者に目向けた。


「それはどーもご親切に!」


「リザドさん、まだ勝負は終わってない。他に頼れると思われるのがちょっといるんだよね」


 そうリザドに告げ、とある相手に連絡する。


「ピッピッピッピッピ・・・・・プープー・・・」

「なんで電話に出ないんだよ! ロハスしか頼れる相手いないのに・・・。」


「どーだ?」

 リザドが心配そうにオーリスの様子を伺う。

「大丈夫、大丈夫・・・もー1人いるから」


 ロハス以外となると・・・。


「ピッピピッピッピピッピ・・・・はい、こちらファウス・ローレンです。今めっちゃ忙しいので用事のある方は発信音の後にメッセージ、またはスリーサイズをお願いします」

「・・・・。わかっていた。わかっていだ。ファウス、お前がこんな奴だって事くらい・・・・」


 オーリスはメッセージを残すことなく切った。


「リザドさん。駄目でした。期待ばかりせてすみませんが無理そうです」

「そーか、気にせんでいー。むしろすまんかったな」


「2分が過ぎたので・・・それでわー。・・・落札は・・」


「なら俺はその草に5000億だそー!」


「で・・・・でました。出てしまいましたー!! 5000億!5000億!皆様、あちらの美女を連れている方から5000億の提示です!!」


「ほんと大胆なあなたのそう言うところにグッときちゃう。チュッ!」

「俺的には気持ちよりも、もー少し腰もグッと近づけてくれると嬉しんだけどなぁー」

「本当に変態さんなんだから・・・・こういう大勢の場所のほうが興奮するの?」

「否定派しないけどぉ・・・こんな登場の仕方には興奮するな」


 隣の個室から聞き覚えのある声がした。


「よっ!オーリス。とりあえず値を上げたけどこれでよかったのか?」

「おまっ!なんでお前がここにいるんだ?!ファウス?!」

「言っただろ?約束があるって。ちなみにこの女性はお前の領地の貴族の娘さんでパルとパミ、それとこいつを助けるために色々頑張ってくれた功労者な。後でお礼くらい言えよ」

「ワンワン!!!」


 右手でキマイラの子が掴まれて顔を出した。

 そして1人の女性に絡みつかれながらファウスはオーリス達の部屋を覗き、侵入してきた。


「お邪魔しまーす。 よいっしょっと・・・・で、さっき言っていた心の友がこいつね。ロイス家当主の魔王様してるオーリス・ロイス」

「こんな姿で申し訳ありませんが、初めまして貴族の娘です・・・名前は秘密にさせてください。ファウス様とこんなになっていることがバレたら後々面倒になるので」

「まだ君の名前は教えてくれないのかい?」

「だーめ。聞いたら一緒にいられなくなっちゃうぞー」


 ファウスと女の絡みを見せつけられオーリスとリザド固まった。


「で。勝つんだろ?」

「俺らは2人合わせて3600億でお手上げだったんだけどな」

「俺も賭けをしててさ、あれをどーしても競り落としたいんだよね」

「賭け? ファウスも神樹が欲しいのか?」

「違う違う。こいつと最後に出てくる出品を競り落とせるか落とせないかの勝負だから神樹自体は関係ないんだわ」

「どーせまたろくでもない賭けだろ・・・」

「内容は秘密だけどな!確か神樹は天使の実を100年に1つ実らせるって聞いたことあるし、あれもそろそろ実らせるだろうけど今の俺にとっては神樹や実はどーでもいいんだよね」


「理由はどうあれ協力しろ」

「もちろん。王の意のままに」


 ファウスが来てからはさらに異次元の戦いとなった。

 5000億から1兆へ、さらに5兆、10兆と数えるのが面倒になるほどの桁へと変わっていた。


「しかし、お前いくら持ってんだよ?」

「臨時収入があってな」

「わかったぞ。お前さては俺に賭けて稼いでいたな・・・」

「美女を養うのには金が掛るんだよ」

「相変わらず抜け目ないな」


 一瞬、司会者とアイツが目を合わせその後、一歩も引かない両者を見てさすがに金額が上がりすぎと司会者が止めに入る。


「両者には申し訳ありませんが、ここまで来るのは予想外。さすがにこれは私の手に余る事態になってしまいました。そこで、ここの領主である魔王様の下で両者に公平な勝負をしてもらい勝った方がすべてを手に入れる。それでいかがでしょうか?」


「わかった。そうしようか」


「リザドさんどうする?」

「お前さんに任せるよ」

「時間が長引くのは嫌いだからさっさと済むならそれでいいや」


「両者承諾となりました!それで何の勝負をするかに関しては魔王様に決めていただくと言う事でいいでしょうか?」

「こちらはいいが、オーリス達は大丈夫なのか?」


 アイツは笑って質問する。


「なんでもいいから早く始めよか」


「ではブルギャンの領主 第70席魔王 トト・ロト様からご挨拶を・・・・」


 司会者がそう言って後ろに下がるとアイツがなぜか壇上に降り声を発した。


「私が第70席魔王 次期の大魔王となる領主 トト・ロトだ! オーリス!全てを賭けて勝負しようじゃないか・・・俺が勝てる勝負をな!!」


 トトは苛立つほどの悪そうな笑みをオーリスに向けた。


「これは仕組まれたな・・・・どーすんだオーリス?」

「まーなんとかなるだろ」

「そんな適当な・・・神樹を手に入れないとこの女と1発やれないんだぞ!やれなかったらどー責任取ってくれんだよ!」

「そんな約束だろーと思ってたけど本気でそーだったのか・・・。ところでそんな約束の責任取る必要があるのか?」

「当たり前だ!こっちは真剣なんだよ!」

「なら、俺が負けたらお前の親父が大切にしていた何とかって鳥に間違って薬じゃなくて毒薬与えて殺したことは黙っててやるよ」

「なっ・・・なんでそれを!?」

「無駄に付き合いは長いからな」

「てことは・・・神樹が手に入ったら1発やれるけど親父に殺される。神樹が手に入らなかったら1発はなしだけど鳥を殺したことは黙っててもらえるって事か・・・あれ?俺はどっちなら得するんだ???」

「どちらも得するだろ」

「いやっ!どちらも損もしてるじゃねーか!」

「何事も表裏一体だよ」

「いやいやっ!お前が勝手にそーしたんだろ!!」


 トトを無視してオーリスとファウスはいつものようにじゃれていた。


「おい!俺を無視するな! オーリス・・・貴様・・・余裕だな・・・。またしても俺を無視しやがって・・・」

「あっ、やっと思い出した。トト・・・確かお前と会ったのはどっかのトイレで・・・」

「違うわー!ディア様の誕生日のお祝いの場だ!」


「オーリス・・・適当なこと言いすぎ・・・」

「なんとなくそーかと思ったんだけど違ったようだ・・・・やっぱりアイツのこと知らん」


「なんともこの不利な状況でこれだけ冷静でいられるとは・・・。わしらと魔王とはではやはり格が違うようだな」

「いや爺さん。格とかじゃなくてこいつがただ適当なだけだ・・・」

「それもまた風格の一つの要因じゃよ」


 ファウスは呆れ、リザドは笑った。


「二人ともその顔のほうが似合っているぞー」


「オーリスお前ってやつは!」


 トトはは再び無視され続けたことに腹を立て騒ぎ出したがオーリスとファウス、そしてリザドは賑やかに話をしを続けた。

 そのころキマイラの子は走り疲れたのか美女の膝で撫でられ寝ていた。


「あなたのご主人様とご主人様のご主人様はまだまだ子供ですねぇー・・・。 クゥン・・・。」

 

そろそろお出かけ編も終わると思いますが次はどーしようかなと思っています。

ロハスは全く出てこなかったしなー・・・納得できる2章の終わりに向けて頑張って考えたいと思います。

ブックマークも3名ほど増え、初の読者からの感想をもらい読んでもらえる嬉しさを改めて感じることが出来ました!

もう少し読みやすいように書ける実力があればと凹むこともありますが、今後も精一杯がんばりますのでよろしくお願いいたします( ;∀;)


ゴールデンウィークも終わりかけておりますがそれまではなんとか1話づつ書き続けたと思いますので暇潰しにでも読んでもらえたらと思います( *´艸`)

今後もオーリス達をよろしくお願いいたします。

ブックマークにレビュー、感想や評価もよければよろしくお願いしまーす( *´艸`)

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