表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/17

第四話:経験値のシステム

スケルトンは、今回の戦闘を反省することにした。


(スペック確認しなかったのはめちゃマズった)


もしスケルトンが自分の体のスペックをちゃんと把握していたら、最初の一撃をくらうことなく無傷で勝利していただろう。


(あとこの体にも慣れないとな)


関節技がかけにくかったのは相手が骨だけしかないのもあるが、それ以上に自分も骨だけになったことも大きいだろう。だが、そこら辺は今すぐどうこうできるものでもないし、時間をかけて慣れていくしかない。


(そういえばLvが上がったっけ!さっそく確認しなければ!)



ステータス


名前:なし 種族:スケルトン 年齢:0 性別:なし


Lv:1/10→3/10


HP:10/10→9/15 MP:92/100→46/142


物理攻撃力:15→23 物理防御力:20→25 敏捷性:5→8 器用:8→13

魔法攻撃力:0→0 魔法防御力:10→10


スキル

魔力操作Lv2→Lv3 光耐性- 火耐性-


特殊スキル 

《叡智》 《取得経験値10倍》 《強奪》


称号

異世界の転生者



(ん~、なんか10倍にしたわりには大してLvが上がってない気がする。なんかもっと……こうドバ~ンって上がるのを期待していたのに)


確かに、魔力以外は大して上がっていないように見える。


『当然です。マスターは先程の戦闘で苦戦らしいものをしていませんでした。なら、大してLvが上がらないのは納得いきます』

(えっ!でも俺Lv1だったし、もっと経験値が入ってもいいんじゃね?いくらスケルトンが弱いからって、10倍でこれはショボすぎでしょ)

『経験値とは、文字通り経験の値です。それは敵の強さ、戦い方、倒し方によって変動します。なので、先程の戦闘では魔法攻撃を受けていないので、魔法関連のステータスは上昇していません』

(あっ、ホントだ。魔法防御力が全く上がってない。魔法攻撃力は……魔法習得してないから仕方ないけど……でも、MPは異常に上がってるな)

不死族アンデットは行動するたびにMPを消費するので、それが経験になっています。』

(おおっ!不死族アンデットってMP上げにもってこいの種族じゃん!でも、他のステータスも上げたいな。なんかいい方法ある?)

『それぞれのステータスに関連した行動をすれば上昇します。一定以上上昇すればLvも上がります』

(ん?それだとLvが上がるからステータスが上がるんじゃなくて、ステータスが上がるからLvが上がるように聞こえるんだけど)

『その通りです。Lvはステータスの大体の強さを表すもので、強くなるのにLvの上昇は関係ありません』

(なんか想像してたのとは違うシステムだな。俺的には雑魚を倒しても10倍経験値でじゃんじゃんLvUPを想像してたのに)


この世界の経験値のシステムは、相手の強さで決まるものではなくて、その戦闘の内容によって決まるのだ。あと、めったにないことだが、自己鍛錬でLvが上がる場合もある。それでも、一番効率のいいLvの上げ方は戦闘を行うことなのだが。


(自己鍛錬でLvが上がるのならそっちのほうがいいかもな。今はLv3だからLvUPにあまり経験値いらなそうだし、スキルのおかげで自己鍛錬の経験値も10倍になるはずだ。そっちのほうが効率がいいかも)


その考えは非常に合理的だ。その方がノーリスクで経験値を得られる。強くなってLvが上がりにくくなれば使えない手だが、今なら十分効率がいい手段として有効なはずだ。


(けど動けばMP消費するし……ホント何とかならないもんかね)

『解決策として魔力操作のLvを上げることをお勧めします』

(おおっ!それでこの動くたびにMPが減る状況を何とかできるのか⁉)

『はい。スケルトンはMP……つまり魔力を無意識に放出しながら行動しています。ですが、魔力操作のLvが上昇すれば無駄に魔力が放出されるのを防ぐことができます』

(なるほど!じゃあ早速魔力操作のLv上げをやるしかないな!)



スケルトンは最強への道をゆっくりと、しかし、確実に一歩一歩進んでいた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ