第十二話:新スキルと新称号
(さーて、進化もしたし、早速スキルを試してみるか)
スケルトンはちょうどいい位置に立っている枯れ木に向かって手をつき出す。
(《鬼火》)
ボォッッ
という効果音と共に放たれた青白い火の玉は着弾した瞬間ブワァッッと燃え上がり、その枯れ木を倒した。
(え?ちょっと待って。これ確か生き物殺すたびに効果上がるんだよね?俺まだこのスキル手に入れてから何も殺してないんだけど!それでこの威力なの!?)
ちなみに倒した枯れ木の直径は約10cm、まあそれなりの大きさである。しかし、まだなにも殺していないのにこの威力はまあ、確かに強力といえるものだろう。
(このスキル、物騒だわ。二つの意味で)
ちなみに二つのうち一つは威力。もう一つは殺すほど威力が上がるという特性である。
(でもまあ、一応あの神様には感謝しておくか)
その感謝を表すために正座で手を合わせてお祈りするスケルトン。
しかし、普通の人間がやれば神に祈りをささげる熱心な信者に見えるのだろうが、スケルトンがやると天の迎えを心待ちにする憐れな亡者にしか見えない。
逝くのか?スケルトン。
(あ!これやっぱちゃんとした教会でやったほうがいいかな?)
スケルトンが教会でお祈りって……。
(まあいいや。あの神様結構フランクだったし、こんくらいでもきちんと伝わってるだろ)
『称号:輪廻神の信仰者を入手しました』
(えっ!ちょっと待って!?別に信仰してるわけじゃないんだけど!?)
そんなこと言っても一度もらった称号はどうにもならない。諦めて信仰するしかない。
(はぁ~、別にただ週に一回は必ずお祈りして、たまにお供えでもしよっかな~って思っただけなのに)
不満をこぼしながらやろうとしていることは完全に信仰者のそれだ!?
(まあいいや、もらって損するもんでもないだろ。多分)
封印の時といいこれといい、問題が無いからといって簡単に流していいのか?
(さ〜て、次は何をしようか…………)
「ほら、さっさと歩け!このゴミめ!!」
次に何をしようか考えていたら、聞こえてきたのは人の声。
(行くか!)
即決即断。今のスケルトンの行動を表すのにぴったりだ。
さっそく声がした方向に向かって行く途中、スケルトンはこう思った。
(白い世界以外で「」が使われるの久しぶりだな。俺が使うとセリフの前にカラカラを付けなきゃいけないから、面倒だって作者あまり使わないし)
やめて!確かに面倒だってこともあるけど、いちいちカラカラを付けると読者が読みづらいだろうからっていう配慮もあるんだよ!!
…………本当だよ!!!




