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天使と私と殺人鬼。  作者: ぼたん鍋
1/1

天使と私と殺人鬼。

多少の流血表現が含まれるかもしれません。


作者は小説作品が天使と私と殺人鬼。が処女作です。


以上の点をふまえた上で、ゆっくり読んでいってね!

私、遠山蛍は人間である。


今年で高校一年生を迎える筈である、青春真っ盛りのギリギリ中学生だ。


そう、迎える筈であるのだが。


「おーい蛍ぅー昼飯はまだか?天使はもう待ちくたびれたのだけれど!」


自称天使の『天使』と


「…うるさい、腹が減っているのは私も同じなんだ。静かにしないと解体するぞ」


言う事もやる事も物騒な『殺人鬼』。


まあ、この二人の会話から察して頂けたであろうが、私遠山蛍は昼飯を作っている最中なのである。


何故、まだギリギリ中学生である私が、天使と殺人鬼にこんな真っ昼間から食事を作らされているのか。


あまりにも二人のキャラが濃いすぎるが故に、物語冒頭の私の切り出しが「人間である」なんて間の抜けたものになってしまったではないか。

まだ中学生であるとは言え、初見さんの八割方はこう思っただろう。

いや、そうだろ。と。


「ひーん!蛍ぅ、サッチー怖い!解体とか言ってナイフ取り出してる!ってギャァ!やめて刺さないでえぇぇぇ」


後方から耳を塞ぎたくなる様な、表現しづらい異音が聞こえてくる。


ちなみに、サッチーとは殺人鬼の愛称である。


「あぎゃあぁぁ!痛いやめ」


強いて言うならば、そう。人体が床に押さえつけられ、必死にもがくも虚しく、刃物が振り下ろされた様な…


「…静かになった」


ポソリ、と小声で聞こえた。


後ろを向けない。

いや、向きたくない。


数秒前までやかましかった天使の声が途絶えた。


また、"殺りやがった"。


ガスコンロで火を炊き、パスタを茹でているまま後ろを向かない様にし、声をかけて様子を伺ってみる。


「サッチー…?」


私の震えている声を聞いた殺人鬼は、少し嬉しそうに、返事をした。


「蛍…その、なんだ。二人っきり…だな」


や ば い


殺人鬼がもじもじと体をくねらせているのがわかる。いや、後ろは見えていない。かろうじて床に意味深な血だまりが見えている範囲で収まっている。というか見たくないが視野に入ってきている。


「サッチー…、天使、は?」

「五月蝿かったので殺してしまった」


スッパリ。と返事が返ってきた。ああもうやだ、今振り返ったら空っぽの胃の中身と自分との戦いになる事間違いない。


何故、こうなってしまったんだ。私は普通に進学して、普通に部活動をして、普通にアルバイトとかをする高校生に憧れている平凡な中学生なのに。


天使は少し経つと、よっぽどの致命傷で無い限りは治癒、復活する。


早く天使帰って来てくれと願いながら、パスタを茹で続ける事に全力を注ぎ、現実逃避をするのであった。

早く寝たくて超スピードで書き上げました。


今日は居眠り確定ですね。

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