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夢鬼ごっこ  作者: クロスチェイン
仲間達との別れ…
11/47

夢鬼ごっこ 〜レベル3〜

サングラスはやっぱり注射器を持っていた。

「おとなしくしろ」

と、言われた。

「分かってるって……クソが」

俺らは疲れたのだろうか、言葉が出ずに俺らは次々と打たれていった……


「ん?!」

目を覚ましたら高層ビル……ではなく、さっきまでいたところだ。

「え?!確か俺らは注射器を……」

そしたら、放送が鳴り響いた。

「レベル3も、ここが逃げ場です。なので、もう1回ここで鬼ごっこをしてもらいます。レベル3は増やし鬼ではないです」

「なるほど……」

キムはため息をついて、やる気失せていた。

「レベル3は、6時間。スタートです」

……アナウンスは終わり、辺りは静かになった。

「ねぇ、ここは暗いけど外は明るい!朝なのかな?」

キムは話してきた。俺は外を見てみた。

「あー…そう〜だな。明るいから外が見やすいね」


「あのさ……俺らさ、今テレビにうつってるかもよ」

青山は気付いた。

「あ!た、確かに!つかもっと前からうつってたんじゃねーか?」

そしたらいきなり……

バン!!

と、ドアが勢いよく開いた。

「うわ!!やべ!!」

鬼が目の前に現れた。しかし、俺らは安心した。

「……なんだ、デブの鬼か。太ってるんなら俺らは捕まらねーな」

加藤は少し挑発した。

「おい、そう挑発すんなって……」

その鬼が追いかけてきた。

「……ま、まぁ確かに走るのは遅いけど」

俺は少し笑ってしまった。そして鬼をかわした。鬼は少し諦めたようだった。

「あんな遅いんなら、捕まるのも無理ねぇな」

「あ、青山……!!やめろ!!」

俺は、笑いが堪えきれなかった。

しかし、お遊びはここまでのようだった。

「うわっ!!まじかよ!」

「やべぇな……」

走っていたら、前から鬼が2体来た。

しかも結構狭い道で、走るのが速い鬼だった。

「お!!お前らこっち!!」

俺は横にあった階段を見つけ、誘導した。

「黒崎ナイス!」

そして階段を下に降り、1階の教室に隠れた。

「はぁ、はぁ、来てないみたいだ……」

と加藤が息を休めた瞬間、先ほどの2体の鬼が仲間を連れてきたのだろうか……その2体も含め、鬼が5体来た。

「おい!この教室は狭いぞ!どうすんだ!」

青山が叫んだ。そしたら、キムがドアを押さえ始めた。

「ここは1階だぞぉ!校庭にいけ!!」

そうか……!!

俺は窓を開け、ジャンプして校庭に逃げた。

「キム、ありがと!お前もこい!」

キムも5体分の力にはさすがに勝てず、ドアを押さえるのをやめて、校庭に出て行った。

「ナイス!!」

そして、鬼がいない校庭の真ん中に逃げ始めた。鬼が追いかけてくる時、前にバスケットゴールがある事に気付いた。

「登るか!!」

俺はそう言い、登り始めた。

次に青山も登ってきた。

「あそこにもある!ここは2人くらいしか登れるスペースないからあそこにあるバスケットゴールも使えよ!」

青山は指示した。2人とも運動神経はとても良く、猿みたく早く登れた。鬼はやっぱりここを登れるほど運動神経も良くなかった。鬼は少しだけ、諦めているようにも見えた。しかしその時……さらに新しい鬼が走ってきた。

「またかよ……」

そしてダンクをする様に、飛んだだけでリングを掴んだ。

「どんな運動神経してるんだよ!!」

タッチしようとしてきた。俺らは焦り始めた。

「な、なんだこいつ!」

「そ、そうだ!!ゴールを前に倒せ!」

青山はそういった。鬼は目の前にいる。俺らは体の重心を前にした。

ゴゴゴゴゴ……と、ゴールは重心が傾き始め……ゴールが倒れた。

「よっしゃ!!」

鬼が下敷きになっていた。

しかし、倒したと同時に…

ボキッと音がした。

「いってぇぇ!」

青山は叫んでいた。

「どうした!?」

青山は、足を押さえていた。

「何もねぇよ……!!気にすんな!」

「何がだよ!足くじいてんじゃねぇか!」

俺は気付いた。こいつは足をかなり酷くくじいていた。

「ごめんな、ドジで」

青山は少し笑っていた。

「歩けるか?……いや、走れるか!?」

俺は問い詰めた。

「立つのも辛いかもな…はは」

青山はそう笑った。

「笑っている場合かよ!」

無意識に俺は、目から涙がこぼれた。

「なにやってんだよ!もし捕まったらどうすんだ!」

加藤とキムも鬼を倒したようで、こっちに駆けつけてきた。

「え!!大丈夫?僕、青山君を担ぐよ!」

キムはそう言ってる。

その時、アナウンスがなった。

「残り5時間…」

そして、また鬼が走って来た…

「くそ!こんな時に!青山!キムに掴まれ!」

加藤は叫んだ。

「とりあえず…逃げなきゃな……がんばって担ぐよ…」

キムはそういい、走り始めた。担いでるにもかかわらず、キムは早く走れた。しかし鬼との差は縮まる一方…そしたらただでさえ大変なのに前からも鬼が来た…

「いやぁぁ!こっちだ!」

加藤が階段に誘導した。

「くそ!登り辛い!」

キムは辛そうな声で叫んだ。どこまでも鬼が追ってくる…

「ごめん!誰かかわって!もう…限界!」

キムはさすがに限界のようだったが変わっている暇は無い。

「はぁ、はぁ、くそ!!」

加藤はそう叫んで鬼の腹に思いっきり蹴りを入れた。

しかし、あまり効果が無かった……

「加藤!!なにやってんだ!」

俺がそういった途端……俺らは立ち止まって今の状況を黙って見ていた。

「……え!?」

そして走るのをやめた。

俺の全身の血が引いた……

何故なら、鬼が加藤の足を……

触っていた。

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