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夢鬼ごっこ  作者: クロスチェイン
罰鬼ごっこ スタート
10/47

2重の夢

大量の鬼がいた……

「嘘…だろ?おい…何体いるんだよ!!」

加藤が叫んだ。

「ここに集まって、鬼同士で作戦会議でもしてんのか……!?」

青山は震えていた。

そしたらいきなり鬼は全員、全速力でこっちに走ってきた。

「考えてる暇あるか!逃げろお!!」

俺は叫んだ。

「まずい……まだ始まって少ししか経ってないよな?」

校舎を全速力で走り回り、逃げた。鬼の数が大量過ぎて、狭い階段を降りるのに、鬼達は少し苦労していた。そしたら、背が高い子が机を持って現れた。

「君達!これ!!この狭い階段なら、机で止められる!」

「え?!」

そしたら、

「うぉおおお!!!」

と、唸り声をあげ、机を横に持ち、突っ込んでいった。そしたら、前から鬼がドミノ倒しのように倒れて行った。

「なにぼーっとしてんの!逃げてよ!!」

と、背が高い子は言った。

「あ、ありがとよ!助けてくれて!!」

「本当、ありがと!じゃあな!」

と、俺はお礼をいい下へ降りた。そしたら下からも鬼が、3体来た……

「くそ!こっちだ!」

俺は加藤と青山を誘導した。

そして鬼が来てると思い、走ってた時、

「おい黒崎!どこ行くんだよ!もう鬼は来てねぇぞ!」

と、加藤は俺を止めた。

「た、確かにそうだな…」

俺は少しパニくっていたようだ。安心し、ゆっくり歩いた。そしたら、なにやら大きな少し明かりのついている部屋があった。

「ここはまさか……!?」

そこは、俺の予想通り、体育館だった。

「そうだ、ここに隠れよう!!」

と、青山がいった。

「でも、どこに……」

と、加藤が悩んでる間にアナウンスがなった。

「残り5時間…」

「おお、伝えてくれるのか」

青山はそういった。

「なげぇ……」

「おい、そんな事よりどこに隠れればいいんだ?どこにも隠れるところなんて…」

と加藤が話したら

「あったぞ!」

と、青山は部屋を見つけた。

「ナイス青山!!」

「慎重に開けろよ?さっきみたいに、その部屋の中に鬼がいたら……」

俺は注意した。

「わ、分かってるよ……」

青山は恐る恐る扉を開けた。

「……ふぅ、助かった」

鬼はいなかった。

「でも油断すんな……」

「とび箱だ!この中に隠れれば!!」

青山がとび箱を見つけた。

「いや青山、ちょっと待て。鬼は後でこの部屋に入って来そうじゃん?だから、外にもとび箱いっぱいあるし……」

俺はそういった。

「黒崎の言う通りにしようぜ」

「そうだな……ここ、後で鬼来そうだしな」

「そうするか」

俺らは体育倉庫と思われる部屋を後にした。

「よっしゃ!あと5時間だし、この中に隠れるとするか」

青山はそういった。俺らは、中を開けた。

「結構ちっちゃいんだな……」

そして中に入った。

「狭いし……」

俺は少し笑いながらそういった。「しっ!!黙れ!!」

青山は素早く何かの気配を察したらしい。

そしたら、走ってる足音が聞こえる……

やばい……鬼かも

俺は、心の中で思った。俺らはもう離さず、ただ隠れていた。そして小さな隙間から覗いていた。

そして見えたのは、鬼……では無く、さっきの背の高い子だった!

「おーさっきの奴じゃねーか!めっちゃ走ってるじゃねぇかよ」

青山が隣から小声で話しかけてきた。その途端、鬼が見えた……

鬼から逃げているようだった。鬼から逃げていたのだ。俺は、体が勝手に動き、とび箱から飛びでた。

「おい!黒崎のバカ!何やって……」

青山は小声でそういってきたが、俺は、

「さっきのお礼だ!!」

と、全速力で走り、鬼にとび箱をぶつけた。鬼は何体か転んだ。

「ありがとぉ〜!!」

背の高い子は感謝していた。

「なに感謝してんだよ!したいのはこっちだっつうの!!」

俺は返事を返した。

「うぉぉぉぉ!」

青山も声を上げてとび箱を持ち上げ、投げつけた。

「バカ力が……」

「う、うるせ!!おい!鬼がまた立ち上がる前に逃げるぞ!」

青山はそう言って、上の4階に上がって行く……青山について行くと、再び誰もいない教室があった。

「入るか」

「はぁ、良かった!それにしてもお前、意外と走れるじゃん」

加藤が背が高い子に話しかけた。

「おう、君たちが言うことじゃないと思うけどね」

背の高い子は笑いながら返事をした。

「そんでお前、名前は?」

青山が聞いた。

「えっと、俺は木村きむら 毅つよし 。兵庫にいる普通の高校生。キムって呼ばれてるからなるべくそう呼ばれたいかな?君達3人とも、自己紹介してよ!」

「うん、まずは俺からな。俺は黒崎恭介。キムってなんか韓国っぽいあだ名だな」

「よく言われるよ」

木村はとても笑っていた。

「おう、俺は青山靖人。黒崎と同じ東京の高校だ」

「えっと、俺は加藤政成。東京の高校だけど黒崎と青山とは違う高校だな」

という風に俺ら3人は順番に自己紹介した。

「オッケーよろしくね!黒崎君と青山君と、加藤君」

そう言った途端、アナウンスがなった。

「罰鬼ごっこ 終了」

「あれ?!早くないか?」

「確かに、あっという間だったな」

「はは、そうだね」

キムは鼻で笑いながら返事した。

放送は続ける。

「では、生き残りの241人はレベル3の方へ、うつってもらいます。鬼はエリアの外へ集まって下さい」

「えっ……俺ら、レベル3?だと?しかも今から?聞いてねーぞ!」

加藤が叫んだ。

「やだ!やりたくない!」

キムも同じこといった。

放送は終わったと思いきや、またながれた。

「今、あなた達は2重の夢にいます。ここでまた逃げるようなことをしたら3重…4重…となっていきます。今から、最初の1重に戻します。それが終わったら、現実へ返します」

放送が終わる。

「おい、どうする……?」

俺は聞いた。

「俺はもうレベル3はやりたくない!かと言って、3重目の夢にも行きたくねーし……」

加藤はそう返事した。

キムも言った。

「いや、まず僕は3重の夢は嘘だと思うけど」

そう話してるうちにサングラスがやってきた…

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