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6/8

試合

あの893コーチめ・・・

話が進みだろうが!

ピーーーー!

ホイッスルが鳴り響きキックオフ。

俺は三軍の白いゼッケンをつけて試合に参加している。

初めてのポジション、初めてのチーム、初めてばかりすぎる・・・


「FWなんてやらないぞ・・」

「へい!」

俺はSTポジションにいるがさっきからパスしかしていない。

攻め方がわからないのだ・・

ミドル?アシスト?ドリブル?とにかく混乱している。

周りの声が聞こえない・・

味方はどこだ?敵はどっちだ?


「フラフラしてきたな・・」

?「おい」

「ん?」

?「やる気がないなら帰れ、ジャッポーネ」

「・・・」

そうだ俺はいったい何しに来た?

プロになるためだろう。自分の実力を知りたいからだろう。

こんな試合は踏み台だ、俺は海外の強さが楽しみだったじゃないか。

自分が強くなるために戸惑いなんていらない、いるのは進むための足だろう!


ダッ

「パス!」

ボッ   パシッ

コ「やっとか」

子1「兄ちゃんだ!」

子2「速い!」

子3「すごい・・」

子4「それにしても」

?「あそこの日本人、やけに楽しそうにプレイしてるな」

子「「「「?・・・・・・!?」」」」

コ「遅かったな、早く来いっていったろ」

?「練習後のダウンだよ、俺も若くないからね」

コ「まぁいい、アイツどうだ?」

?「ドリブル、パス、速さ、この三つは確実に一軍レベルだ。しかし体が弱い、だが体が弱いとチャンスも増える」

子「「「「?」」」」

ピピーーーーー!

コ「FKだな」

?「体が弱いとファウルをよくもらえるそこからのセットプレーが増える」


相手に飛ばされた、しかし痛くはない。

さっきから体が軽い、いつもよりドリブルが冴えている、パスが通りやすい。

楽しい。今が楽しくてしかたない!

「俺が蹴る」

仲間1「はぁ?」

「俺だ」

仲間1「新人が粋がるなよ・・」

仲間2「まてまて、彼がもらったファールだ蹴らせてやれ」

仲間1「けっ」

「ありがとう・・」

仲間2「そのかわりこのチャンス生かせよ」

フーーーー・・・

俺はゆっくり息を吐いた・・

集中して壁をじっくり見る。

さすがイタリアでかい・・・

視線でゴールの右隅を狙う。

落ち着け、いつもの練習を思い出せ・・・



敵GK「視線は右隅・・壁高くとべよ!」

壁「「「「「おう!」」」」」

一歩踏み出す。

あのコースなら大丈夫だ蹴れる。

高校の時に監督に怒られたが。

監督「お前の肝の大きさにはあきれる、いつか大きな舞台でやってくれよ」

監督、俺今から蹴るよ・・・

ドッ・・・・・・バスッ

コ「!!!」

子「「「「!?」」」」

?「あれは無理だな」

俺のFKはゴール右隅。

GKが右隅上に高く飛ぶのを誘い、壁も高く飛ばせた俺はがら空きの壁の足元、そしてGKの脇の下をすり抜けネットへとボールを転がした。


続く









シュ「zzzzzzz!っはぁぁあぁ~まだ寝たりんzzzzz・・・」

こいつは解雇したほうがいいと思う。

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