表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

うっとおしい…。

前回書き忘れてしまったのですが、視点がコロコロ変わります。

前回は、(まだ名前が出ていないのですが)亜樹視点、

今回は、沙美視点となっています。

 

読みづらいかもしれませんが、よろしくお願いします。

ひぅでした。 


   今朝も、亜樹ちゃんに起こされてからしばらくはぼぅっとしていたけど、

   朝食が食べ終わる頃には頭もすっきりと覚めた。


   亜樹ちゃんは私が食べている間も、髪をとかしたり、私の学校の用意をしたりして

   くれている。

  

   本当に、世話するの好きだよなぁ、と、せっせと私の髪をとかす、

   クラスメイトで幼馴染の森 亜樹に思考を移す。



   こいつは昔っからそうなのだ。

   みんなが、キャーキャー言うような、かっこいい顔をしているくせに、

   ひたすら心配性で世話焼き。 

   

   実際、助かっているところもあるのだが、少しうっとおしくもある。


   私は静かに本を読んでいたいのに…。

   と、1人ため息をついたが、亜樹ちゃんには気付かれなかったようだ。

   ホント、うるさいんだから…。


   「ごちそうさまでした。」

   家では毎回、きちんと手を合わせて言うことになっている。

   食べ物には感謝しなくっちゃねー、と、のんきな割にこういうことを気にする母に、

   言われたのだ。


   食器を片づけ、亜樹ちゃんによって用意された鞄を持って、

   行ってきます、と玄関を出た。

   

   手には、昨日借りたばかりの本。

   時間には余裕があるからと、私は毎朝読書しながらの登校が日課となっている。


   そんな私の隣には眠そうにあくびする亜樹ちゃんの姿が。

   眠いならもっと遅く起きればいいのに…。ちらりと亜樹ちゃんを見ながら思うが、

   こいつはいつもボディガードのように、私にくっついてくる。



   そんなことを考えていたせいか、亜樹ちゃんに腕を引っ張られて、

   ようやく目の前に電柱が迫っていたことに気がついた。


   苦笑している亜樹ちゃんがちょっとムカつくけれど、

   素直にありがと、と言って私は読書を再開した。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ