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正体は?

更新するのが遅れてしまいました、待っていて下さった皆々様、

申し訳ありませんでした~!!


もっとこまめにupできるように頑張っていきますので、

これからもよろしくお願いします~(汗



今回は沙美視点です。

 

   最近、亜樹ちゃんが寄ってこない。

   (……前は、うっとおしいくらいだったのに)


   もう一週間ぐらいはしゃべることすら出来ていない。

   初めは、保護者がいなくなってすっきりしたとまで思っていた。

   だけど………


   

   何か、もやもやする。

   (たと)えるなら思い出せない何かのような、出そうで出ないくしゃみのような……   

   じれったくてイライラする。


   それにこの頃は、久純さんと亜樹ちゃんが一緒にいるのを見るたびに胸がチクチクする。

   

   (自分のことなのに意味分かんない……)

   生まれて初めての、自分でも正体のつかめない気持ち。


   乱れに乱れまくる感情を抑え込むように、読書に没頭した。




  *   *   *   *   *   *   *   *


   「沙美~、おまたせっ」

   肩をたたかれて、都が迎えに来たことに気がついた。


   「都。お疲れ様」

   外では夕日が傾いていて、図書室の中もオレンジ色に染まっていた。

   気付かないうちにだいぶ時間がたっていたようだった。


   ちょっとまって、と断ってからきりのいいところまで読み終わらせ、

   残りは家で読むことにする。

   机の上に積み上げておいた本を元の場所に戻し、図書室を出た。

  


   亜樹ちゃんと帰れなくなってからはずっと、都が一緒に帰ってくれている。



   亜樹ちゃんいわく、女の子が一人で歩くなんて危険すぎる……だそうだ。

   平気だよって言ったのに相手にしてくれなかった。



   心配するくせに、一緒にはいてくれない。


   (私のことは放っておくのに……)

   どうして他の子と帰ったりするの?   


   私よりも、


   あの子の方が大切になった?


 



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