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会えない時間が気持ちを育てる。

亜樹視点です。


亜樹の黒い部分が丸見え……(笑

引かないでやって下さい~

  

  最近、久純と過ごしていてもいつの間にか沙美と比べている自分がいることに気づいた。

  

  沙美なら俺が疲れているときにうるさく話しかけてきたりしない。

  沙美なら人が嫌がっていることに気づかないことなんてない。

  沙美なら、沙美なら――――


  いつも、どんな時も、沙美の事が頭から離れない。


  (また、まただ)

   ふとした瞬間に沙美との違いが見えて、久純に対しての苛立ちがつのる。

  


   疲れて疲れて、しょうがない、そんな毎日。


   だけどその代価は大きいものだった。

 

   初めのころは知らんぷりを決め込んでいた沙美が、

   この頃は俺の様子を気にしてくれるようになったのだ。



   普段は目配せをしてきたり(もちろん仕返した)

   久純がどこかにいっていたり、俺の疲れがひどいときには、

   近くに来て菓子を差し入れてくれたり、声をかけてくれることもある。



   普段話せない分、こういう気配りが心に()みる。


   苛立ちや疲れでこわばった感情が緩々とほどけて、黒いもやが消えていく。

   こうして沙美と会えない間も沙美への愛しさはより強いものになっていくのだった。


 



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