今朝もまた。
ピンポーン
「はーい」
俺がチャイムを鳴らすとすぐに扉が開いた。
「おじゃまします」
「毎日毎日、ありがとうねぇー。本当、あの娘ったら困りものね?」
そんなことないです、と俺は首を振る。
ここは、クラスメイトであり、幼馴染である森 沙美の家で、
この人は沙美のお母さんだ。
家が近所にある俺は朝が弱い沙美の目覚まし代わりをしている。
何故そんな事をしているのかと言うと、
不思議なことに俺が起こす時はすんなり起きられるらしいということなので、
どうせ学校に行く途中だし、
いつも早く家を出る俺にとってもいい暇つぶしになるからだ。
でも、本当のところは違う。
何よりも、寝起きでぽーっとした沙美を見られるし、
この時ばかりは、堂々と沙美に触れることができるからだ。
普段からおしゃれに関心が無い沙美だが、本当はすごく可愛いことも知っている。
ワンピース風のパジャマが乱れて肩や鎖骨が見えたり、
肩につくかつかないかぐらいの短い髪がぐしゃぐしゃに絡まっていても、
まったく気付かないくらい、ぼんやりした沙美に、おはよう、というと、
ふにゃり、と、とろけるように笑って
「おはよう」
と返してくれるのだ。
その笑顔の可愛いったら、もう。
俺は心底惚れ直してしまうのだ!
初めての連載小説です。
うまくできたかは分かりませんが、楽しんでいただけたらと思います。
きまぐれなゆったりペースで進みますがお付き合い下さるとうれしいです。
誤字脱字のお知らせ、感想などありましたら、お書き下さると、とってもとってもうれしいです。
お気に入り登録してもらえるといいなぁ。
長々としてしまいすみませんっっっ
よろしくお願いします。ひぅでした。