アニラジに出るならばオレはどこのポジション
同居人が夢を見たらしい。
マンガがアニメ化した。そして、最終章が劇場7部作で公開が決まっていた。
「おはよう」
もさもさ食パンを食べながら今朝の夢を思い出した。目の前にいるのはオタク友達だ。いわゆるシェアハウスだ。オタク男2人でのシェアハウス。今朝の夢の内容を話した。オレ達の朝は早く朝5時にはリビングで向き合っている。
「いいねぇー、それ」
オタクなのでありえない話でもそういう妄想は広がる。
このキャラの声優は誰それで、この回の監督はゲスト監督、そこはアニオリ要素を入れる、等々。
「そういえば、あのアニメ、今期の覇権取ったよねぇ」
すでに話題は同居人のマンガがアニメ化の妄想トークを離れ、今期のアニメの覇権ランキングだ。今期の覇権上位はラブコメが独占だろうとなった。
「あ、そうだ、覇権アニメのアニラジ、今週で終わりじゃん」
テレビをつけて2人で音楽アプリをつけてアニラジを再生した。
アニラジの最終回は2時間スペシャルだ。
今は本編の同時視聴のコーナーだ。オレ達はまだそのアニメの最終回を見ていない。音量を少し下げて、声優さんたちの反応だけを流している。普段の同居人はテンションが低く寡黙という言葉がぴったりだ。今回は夢の影響があったのか、ウホウホ言っている。
そして、本編同時視聴が始まって38分は経っている。この作品は最終話1時間SP扱いらしい。アニラジ自身は1時間半経っている。
声優さんたちの嗚咽のような泣き声がしてきた。
そして、アニラジが終わりかけた。
ただ、覇権アニメあるあるで今作は第1期であってこの後に2クール、3クールと続きますなのである。
アニラジのゲスト声優の声で『いま、このラジオを聞いている作家さんやマンガ家さんたち。いつかあなたたちの作品を演じさせてください』と言って締めていた。
それを聞いて1人妄想を始めようとした。
「なぁなぁ、お前のがマジでアニメ化されたらアニラジに出してくれよー」
「いいねぇーそのトークしようぜ」
色々話した。同居人が原作者として出て、『お前は恋人として』とか話していた。
「ほかなんかあるかー?」
「お前は主人公の後輩的ポジションキャラのアニオリのゲスト声優行けそうだな」
「わかるわかる、『おまえーー! 世界を滅ぼす気か!!』とか言いたいよな」
ふと、何かがひっかかる。こう、この話の発端に何かが……。あと、オレの趣味はDTMもある。バズりはしていないが、一応『P』である。
「あとはー、主題歌の提供とか? って……オレはお前の恋人じゃねぇよ」




