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ー3ーCONECO不死鳥をゲットする

(薬って、どこで売ってるんですか?それってスマホの通販とかでも買えるんですか?)

 こね子は魔女に聞いてみた。

「通販もあるけど、人間の通貨もウェブマネーも使えないよ」

(魔女さんはスマホを持ってないみたいだけど、どうやって買うの?)

「持ってるよ。あんたには見えてないだけさ」

(あの~)

「なんだい?」

(魔女さんのスマホ見せて)

「なんだい?あたしが嘘を吐いてるとでも思ってるのかい?」

(だって、その薬がいくらかわからないのに、高いとか…買えないとか言われても)

「見かけによらず細かいこと言うんだね」

(だって、薬草を摘みに行くとか、面倒じゃないですか?)

「面倒だから、高値が付くんだよ」

(だから、そのプライスリストを見せてほしいって言ってるんですよ)

 こね子は、なにか誤魔化そうとしてる魔女にちょっと怒った感じで思考をぶつけてみた。

「これが、プライスリストだよ…いいかい、この箒の値段が150万ゴールド。ここに書いてあるだろう?」

 魔女は箒に標準装備されている四次元ポケットからスマホを取り出して検索結果の画面をこね子の眼の前に突き出した。

(う~ん、確かに150万って書いてあるなぁ)

「ちなみに牛乳1本は、50ゴールド、あんぱん1個は、30ゴールドだからね」

 魔女は、そう言って別の画面も見せる。

(けっこう、野菜が安い…)

 ジャガイモ1個5ゴールド、ニンジン1本3ゴールド、玉ねぎ1個1ゴールド…他の野菜も、ほとんど10ゴールド以内で買える。

「魔女の世界では、栽培も収穫も魔法生物が魔道具を使って勝手にやってくれるからね。人件費がほぼほぼ、かからないんだ」

(つまり、玉ねぎ1個1ゴールドってことは、150万ゴールドで、150万個の玉ねぎが買えるってことね。150万ゴールドかぁ…ちょっと高いかも)

「こっちが、その薬の値段だよ」

 魔女は、また別の検索結果画面を見せた。確かに、その画面には1億5千万ゴールドという値が付けられていた。

(魔法解除の薬の値段がこんなに高額って、おかしくないですか?こんなに高かったら、気軽に魔法とか使えないじゃないですか)

「まぁ、使えないね…」

(そんな簡単に元に戻せないような魔法を、わたしにかけたんですね)

「お仕置きだからね」

(酷いお仕置きもあったもんだわ)

「でも、けっこう猫の暮らしは楽しそうじゃないか」

(わたしは諦めがいいんです)

「じゃ、諦めて、猫のままでいるかい?」

(うん…そうする。取りに行くの面倒そうだもん)

「それじゃ、話が次に進まないっていうか…薬草を摘みにいけないと、あんたは人間に戻れないんだよ」

(玉ねぎ1億5千万個分の仕事とか、たいへんに決まってるじゃない…そんなのイヤに決まってる)

「ごめんよ…この魔法解除の薬草は、実はあたしが欲しいんだ。だから、あんたに手伝ってほしいんだよ」

(そんなことだと思ってました)

「じゃ、一緒に行ってくれるかい?」

(もう…そうやって、素直にお願いされたら断れないよ)

「助かるよ…やっぱり、あんたは優しい子だ」

(でもね、自分でコンピュータウイルスを拡散しておいて、ワクチンを売りつけるような姑息な事は、もうしないって約束してね)

「その例えは…ちょっと」

(じゃ、さっさと、私を元に戻してよ)

「いや、だから、薬草を手に入れないと元に戻せないんだよ」

(魔女さんが必要だってことは……これから取りに行くのは、魔女さんにかかった魔法を解くための薬草なんでしょ…)

「いや、万能薬なんだよ。あたしの上得意客から頼まれて、もう報酬も受け取ってるんだ。あんたにかけた魔法も、この薬で治せるから手伝っておくれよ」

(う~ん、そういうことか…なんか、釈然としないけど…)

「じゃ、いいかい?行くよ」

 魔女は、新調した箒にまたがり、こね子を胸のポケットに収めると、空に飛びあがった。

(わ~凄い…飛んでる…)

「スマホの充電は、これを使いな」

 魔女は充電用のケーブルをこね子に手渡した。

「その薬草を摘める山は隣の大陸の最高峰なんだよ。この新しい箒でも、ざっと2週間はかかる。その間退屈だろうから、スマホゲームでもやってるといい」

(まぁ、確かにゲームは好きだけど…)

「2週間くらいすぐだよ」

(飛行機で行けばいいのに…)


 それから一週間が経過した、こね子の自宅。

「こね子の怪我の様子はどうなんだ?」

「ああ…あれは、嘘よ」

「え?」

「こね子は、魔女と一緒に冒険に行ったみたい」

「冒険?」

「二か月くらい帰って来れないって連絡があったわ」

「あの…詳しく話してくれないか?話が見えない」

「こね子は、魔女に子猫に変えられてしまって、その姿を人間に戻すために必要な薬草を取りに隣の大陸に行くって言ってたわ」

「は?」

「とりあえず、今以上に詳しく説明することはないんだけど。話、見えました?」

「いや…ちょっと」

「ほんと、あの子の冒険好きもちょっと度が過ぎてるとは思うけど…」

「いや…隣の大陸って…パスポートは持って行ったのか?」

「国境は魔法の箒で越えるからパスポートはいらないらしいわ」

「確かに、それならパスポートは必要ないか…」

「そんなことより、あなた、はるみちゃんとなんか怪しい事してるらしいけど…」

「そんなことよりって…今は、こね子の事以上に重要な事はないんじゃないのか?」

「隣の大陸に、魔女と一緒に箒に乗って出かけてしまった娘にいったい、なにか助けてあげられることがあるっていうの?」

「きみは、こね子が心配じゃないのか?」

「心配よ。だから、こうやってLINEで連絡を取ってるんじゃない」

 母親は、夫の眼の前にLINEの通信画面を突き出して見せた。

父親は、ざっと表示された画面を読み下した。

「なるほど…楽しくやってるようだ」

「こね子は、ああ見えてしっかりしてるから大丈夫よ」

「う~ん…しかし、心配だ」

「こね子の事は魔女にまかせて、あなたは、はるみちゃんと何をやってるか白状しなさい」

「白状って…」

「言えない事をやってたってことね。わたしには残業してるって偽って。酷いわ」

「はるみちゃんには、大学生活の取材と、大学生の意識調査をお願いしていただけだ」

「じゃ、なんで、残業するから遅くなるなんて嘘を言うの?」

「嘘じゃないよ。会社からは残業手当も付けてもらってるし、はるみちゃんが、『取材だったら大学の講義が終った後が良いわ』というから…」

「嘘ばっかりね…」

「だから…」

「おじさま…観念しなさい。全部、私がゲロっちゃいました」

 背後から肩に手を置かれた父親が振り返ると、はるみが立っていた。

「今日、私のとこにも、こね子ちゃんからメッセージが来たの。魔女と冒険に行くってね。そして、おじさまとのことを、おばさまにバラされたくなかったら、おじさまを説得しに行ってくださいねって」

「いや、ちょっと待って、はるみちゃん。しっかりバレてるみたいなんだけど…」

(あのことはバラしてないですよ。ま・だ。こね子ちゃんにはバレてるっぽいですけど)

 はるみが、母親に聞こえない小声で囁く。

「何をこそこそやってるの?」

 母親が近づいてくる。

「とりあえず、こね子ちゃんの冒険については、おじさまは口出ししないでくださいね」

「う~む…」

「いいですね?口出ししないでくださいね」

「するもしないも、どうせ、こね子はまだ戻ってくる意志はないんだろう?」

「まぁ、そんな感じ。LINEでやり取りした感じだと、けっこう快適な旅みたい」

「どこに行ったかだけは教えてくれないか?」

「イヤです。それこそ、こね子ちゃんに怒られちゃう」

(はるみちゃん…教えてくれなかったらあのことを、こね子にバラすけど、いいかい?)

(え?なに?私を脅すつもりですか?おじさま?そうやって女子大生を手籠めにしてたんですね)

(脅してないし…そんな姑息なことはしたことない)

 二人は母親に聞こえないくらいの声の大きさで、こそこそ話しを続ける。

(どうかなぁ?っていうか、おじさまって秘密の塊ですよね)

(だから、そこは秘密を共有してる者同士…こね子の行先を教えてくれないか?)

(はぁあ…ここまでの会話、全部、こね子ちゃんに聞かれてるんですよ)

(え?)

(LINE通話ですよ)

『パパ、行先は言えません』

 父親のスマホにLINEメッセージの通知マークが表示されて、こね子からのメッセージが着信される。

『なぜだ?』

『だって、教えたら、パパなら絶対来たがるはずだから。会社の偉い人に怒られちゃうでしょ』

『そんなことはないぞ』

『会社でいじめられたりしないの?』

『ないない…いじめられたりなんか、されたことはない…だから安心してパパに行先を教えてほしい』

『う~ん、言っちゃおうかな?』

「そう言えば、行先はわたしも聞いてないわ。はるみちゃんは知ってるの?」

 母親がやってきて、はるみに尋ねる。

「それは、こね子ちゃんに口止めされてるから言えないです」

『パパ、ママにも言っておいてね…こね子は、今、成都に向かってま~す!!以上!!じゃあね、パパ』

『成都…?』

『そう、成都、羨ましいでしょ。ついてきちゃだめよ。ちゃんとお仕事しなさいね、パパ』

「こね子は、成都に行くと言ってる」

「え?四川省の?」

「ほら…これ…」

 父親は妻に、こね子との通話履歴を見せる。

「あら…羨ましい…パパと一緒に行きたかった成都…ね」

「行くか?」

「いいわね…行きましょ」

「ちょっと、ちょっと、おじさま、おばさま…」

「まだいたんだね。悪いが、急用ができた。はるみちゃんは、もう帰ってくれていいよ」

「それを止めにきたんですよ…私は」

「家出娘が成都に行くと言ってるんだ。だから、我々は行かなくてはならなくなった。止めないでほしい」

「止めますよ…あたりまえじゃないですか」

「なぜだ?」

「なぜって…」

「夫婦水入らずで成都旅行だ。ワーキング・ヴァケーションだ。止められても絶対に行くに決まってるじゃないか」

「駄目ですよ。おじさま、大事なお仕事もあるんでしょ…ちょっと、おばさまも、何してるんですか?」

 さっそくスーツケースに荷造りを始めたこね子の母親のそばに、はるみがやってきて止めようとする。

「大丈夫よ。はるみちゃんが帰った後に出かけたことにしちゃえば、はるみちゃんは、ちゃんと説得に成功したってことになるから」

(この夫婦は…)

「本場の四川料理よ…止めたって無駄よ」

「孔明と劉備の墓参りだ…止めても無駄だ」

「あの…まだ、こね子ちゃんとの通話は切れてないんですけど…」

「関係ない…行くと言ったら行く…」

「はぁ…」

「行くって聞かないんですけど…こね子ちゃん」

『しょうがないわ、止めてくれてありがとう』

 こね子のメッセージがはるみのスマホに届く。

『お世話になりました。また、連絡しますね。行ってきます』

 そこで、こね子からの通話とメッセージは途切れた。


(案の定、パパとママが来たがってる)

「東京から成都まで、およそ1万2千km。魔法の箒で1日1000km飛ぶとして、12日くらいはかかるんだけどね」

(パパとママは、箒は使わないと思うよ)

「そうか…なるほど飛行機だと追い越されるね」

(あ~あ、こんなことなら、初めっから、パパとママと一緒に飛行機で行けば良かったな)

「飛行機を使うとお金がかかるよ」

(パパとママだったら、出してくれるよ)

「なんか、あの感じだとめちゃくちゃノリノリで出かける準備を始めたっぽいけど」

(パパは、超が付くほどの三国志ファンだし、ママは、四川料理大好きなんだよ。飛び始めてから行先を言うとか、どんだけ秘密主義なの?魔女さんたら…)

「成都は、そういう意味の人気スポットなのかい?」

(知らないの?)

「知らないよ。日本人に成都がどう思われてるかなんて…魔女の街とヒマラヤ山脈の入り口を封じる結界がある場所という認識しかないよ」

(そっか、けっこう、何年も生きてるようだけど、物知りというわけじゃないのね。あ…あれ?…あれは何?)

 こね子と魔女が見つけたのは行先の方向から飛翔してくる謎の飛翔体だ。ミサイルかもしれない…

「ん?」

(なんかキラキラ光ってるね)

「あれは…スザクか…」

(スザクって、朱い麻雀って書く…フェニックスのことだよね)

「朱い雀だよ…まぁ、惜しいが間違いではない」

(フェニックスって、こんなとこを飛んでるんだね)

 そのスザクが近づいてきたところを良くみると、スザクは、虹色の翼を大きく広げて微笑んでいるようにみえる。

「まずいね…ここは、あいつのテリトリーだ」

(逃げる?)

「いや、何か様子が違う」

「我は、スザク」

 スザクは、いきなり名乗った。

「我のテリトリーを侵す者の名を知りたい」

「にゃあ~にゃにゃあ(吾輩はこね子)!」

「この猫は、こね子と言うんだ。あたしは…」

 魔女は、自分の名前を言いかけたが、とっさに口を噤んだ。

「名乗れぬとは…もしや…名のある魔女か?」

「名乗れないわけではない」

「通り名は?」

「魔女仲間からは【春風の魔女】と呼ばれている」

「ハルカゼか…つまり、コネコとハルカゼ」

(春風の魔女かぁ。あたしもハルカゼさんって呼ぼうかな…)

「ハルカゼ…我と手を組まぬか?これからアンナプルナ・ヒマークに行くのだろう?」

 スザクは、こね子たちの行き先を知っていた。

スザクが言ったとおり、中国を横断し成都から霊峰アンナプルナ・ヒマークに向かい、その山肌に咲いているはずの霊峰花を摘む事が二人の目的だった。

「スザク…あんたも、何か魔法をかけられたのか?」

「ああ…我は、チョモランマの魔女の呪いを受けた。一刻も早くこの呪いを解除したい」

「へぇ…一応聞いておくね。どんな呪いだい?」

「うむ…ランダムで6回に1回死ぬ呪いだ」

(フェニックスって死なないんじゃ…)

「なるほど…それは難儀だな…」

「コネコ…フェニックスは、死ぬ。死んでも生き返ることができるのが不死鳥と呼ばれる由縁だ」

(ふ~ん、そうなんだ)

「ランダムとは?」

(そうそこ…ハルカゼさん、よく聞いてくれた)

「死んだ時にな…いきなり、ランダムダイスが現れて抽選が始まるんだ」

(死んだ時って…フェニックスっていったい、一年で何回くらい死ぬんだろう?)

「我は好戦的なフェニックスなので、年に12回くらいは決闘をしている…強いので滅多に負けることはないが、それでも、戦略を間違えて死んでしまうことが1~2回はある」

(決闘って…水星の魔女じゃないんだから…どいつもこいつもしょうがないなぁ)

「フェニックスとして生まれた宿命だ。決闘をすることをやめてしまったら、生きる意味を失い死んでしまうのだ…」

(いやいや、そもそも、フェニックスって死なない設定なんじゃ…)

「すまんな、コネコ…我は説明がへたくそで」

(そうそう、頭ン中筋肉って感じ…)

「これは手厳しい」

(あれ?あたしの考え読まれちゃってる?)

「つまり、ランダムで、6分の1の確率で、ほんとうに死んでしまうということだ」

(え~~~~~~~フェニックスが本当に死んじゃったら、フェニックスと呼べないじゃん…名前変えなくちゃ)

「そうだな…だから我のことはスザクと呼んでくれ。

 ということで、今は怖くて怖くて、大好きな決闘もできない…生きる意味がなくなってしまってるんだ」

「それは、まさに生ける屍だね。そういう事情なら一緒に霊峰花を摘みに行こうじゃないか」


 という経緯により、フェニックスのスザクが仲間になった。

「では、さっそくと言ったらおかしいが、我の背中に乗るがいい…ここから、成都市…そして、アンナプルナ・ヒマークまで一気に飛んでいける」

(え?箒は使わないの?)

「そういうことになるな」

 こね子の疑問には、ハルカゼが応えた。

(やった~これで、パパたちに追い付かれずに済む)

「ときに、コネコは、おそらく猫にされた呪いを解くのだろうが、ハルカゼも、なにかの呪いをかけられたのか?」

(それ聞いちゃうんだ…誰かのためとか言って、ちょっと嘘っぽかったし…あたしも気になってたけど、聞けなかったんだよね)

「黙ってるつもりだったけど、だいたい似たような事情だよ。呪いが解けた時の楽しみってことでいいかい?呪いが解ければイヤでもわかる」

「ということは、なるほど…姿を変えられたということだな…楽しみにしておこう。うんうん…旅の楽しみだ」

(そうだよね…そりゃ言わないよね。今まで言わなかったんだから)

 魔女の持つ魔法の箒には、スマホの充電プラグもついていて、移動タイプのWiーFi通信機器も内蔵されていた。

最高速度が100km/h程度のスピードで飛んでるのだが、それほどの振動はなくて、スマホで快適にゲームもできて、特に不満はなく、もちろん、退屈することもなかった。


 そんな快適な旅を楽しんでいた、こね子とハルカゼではあったが、スザクの願いも一緒に叶えるために、魔法の箒から、スザクの背に乗り換えた。

 スザクは、こね子とハルカゼを背中に乗せて、最高速でアンナプルナ・ヒマークのあるほうへと向かった。

(え…と、成都には行かないの?)

「成都には寄るよ」

「そうだな…我も成都には寄るべきところがある」

「ちゃんと我にしがみついてろよ。トイレは済んでるか?」

 こね子とハルカゼにスザクが訊く。

(大丈夫)

「さっき済ませた」

「ならば良し。行くぞ」

 スザクの加速は凄まじかった。

体感では、300km/hは出ている感じだった。もっとも、こね子はそんなスピードを体験したことはなかったのだが…

魔法の箒には自動車に付いているようなスピードメーターもナビゲーションシステムも付いていたが、さすがに、生身のフェニックスにそのようなものが付いているわけはなく、到着予定時刻も、所要時間も判然としない。

「あんたが焦る理由はわかったけど、もうちょっとのんびりと行かないか?」

 あまりの猛スピードにハルカゼはスザクにスピードを抑えてもらえるよう提案をしてみた。

そして、こね子はというと…

『ママ、あたし、今、不死鳥に乗ってるよ』

 こね子は、母親にLINEメッセージを送信した。

『写メ送るね』

 そして、こね子は、スザクの姿を写真に収めると、母親宛に送信した。

『じゃ、ママより先に成都に行ってるね~』


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