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65 メンバー補充と剣技大会の準備

「一番、近くにある行事が、本来は騎士科のみの参加だった『剣技大会』だな」


 暦としては正確には微妙な差異があるんだけど。

 ウィクトリア王国でも概ね、入学は4月。2学期の始まりは9月になる。

 冬期休暇、いわゆる『冬休み』は前世より長くて夏季休暇ほどある。

 遠い領地から来る生徒も居るからね。


 2学期は、9月、10月、11月、12月の半ばまで。

 冬期休暇の期間が12月半ばから、ほぼ1か月続く。


 9月末に『剣技大会』の予定。

 本来は騎士科が主催・参加し、『体育部長』のロバートが率いる行事。

 なぜ真っ先にこの行事かと言うと、騎士科が一番『慣れ』ているからね。

 日常的に模擬戦も行っているため、それが大会形式になるだけという話。

 日頃から怪我人が出た場合の対処にも慣れており、最も滞りなく行事が催せる。

 そして学校行事として生徒たちが慣れたところで、次の行事が始まって……となるの。


「『奇跡』の素養確認は対象人数が多い。3年生が順次受けていくことになるだろう」


 長期スパンの通常業務に組み込まれる感じかな。

 これは単純に『仕事が増える』ぐらいの話になりそう。

 素養持ちが判明した後、国の方針としてどうするかによるけど……。


「その後は10月に『バザー』と『文化祭』。11月に『討論会』と『魔術対抗戦』。あとは……12月に期末考査、か」


 うん。2学期はイベントが多いのよねぇ、やっぱり。

 前世でもそうだったな。どうしてもこの時期に偏っちゃうのよね。

 まぁ、一番学校が楽しい時期でもあるけど。

 ん? レイドリック様が苦虫を噛み潰したような顔をしているわね?


「レイドリック様? どうかしたんですか?」

「ん。い、いや。なんでもない」

「そうですか?」


 なんで説明中に詰まったのか。それは。


彼女(・・)、また期末考査にしか来ないんですかね」


 と、ロバートが言った。

 あー……。『期末考査』で『アリスター』を連想したのね?

 それでレイドリック様の、あの表情か。


「今日、アリスター嬢は登校されているんですか?」

「聞いていないな……。どうもロッテバルク公爵令嬢が、あの女(・・・)を待っていたみたいだが。2人の公爵令嬢が朝からやり取りしていた、なんて話も流れて来ない。来ていなかったということだろう」


 『あの女』呼ばわりねぇ……。婚約者の私を。

 ていうかシャーリー様、やっぱり私を待ち伏せてたんだ。


「……『あの女』とは、どの方のことですか? 会長」


 と、ヒューバートが首を大げさに傾げて言う。ちょっと、そこをつつくの?


「ん? いや、なんだ」


 うーん。ここはどうしよう。説教的なことはNGだと思う。

 反抗心を煽るだけだと思うし。

 でも『諫めない』っていうのもダメじゃない?

 段々と『アリスター』への不満を心の中で正当化してしまいそうだ。


「ふふ! 公爵令嬢がお2人ですか? きっと、お2人共、綺麗な方なんだろうなぁ。素敵ですよね!」


 なので、ここはヒロインスマイルを繰り出していく。


「いや、……」

「私、分かります! 高位の貴族の、令嬢も令息も。

 表では、どんなにきらびやかで優雅に見えても、裏でたくさん努力していらっしゃるんですよね!

 きっと公爵令嬢様たちもそうなんです! ふふ! 私、憧れます!

 隠れて努力して、それを表に出さずに……レイドリック様もそういう方たちの努力を、きっと見逃さない方なんですよね!」


 キラッキラの笑顔で『そんな姿に憧れます!』という態度だ。

 喰らいなさい、ヒロインのピュアハートアタックを。

 私、似非ヒロインなんだけど。


「いや……、うん」


 面食らったようなレイドリック様。

 彼の怒りを膨らませず、毒気を抜く方向で諫めるの。

 また才能方面の称賛ではなく、隠された努力に向ける方向で。


 『レイドリック様ってそういう人ですよね』をヒロインポジションから誘導していくわ。

 下位令嬢として高位令嬢に『お姉様~』って慕う雰囲気で!


 ロバートとジャミルも苦笑い。クルスは私の視界に映さない。

 加えて、この話を深く掘り下げないように誘導する。

 わざわざレイドリック様の悪感情を増幅させても意味ないもの。


「それより剣技大会の準備って生徒会は具体的に何をするんですか!?

 皆さん格好よくて凄い大会になりそうですよね!」

「……あ、ああ。そうだな。剣技大会では例年では、」


 こんな風なやり取り。生徒会に入った意味があるわね。

 おそらくレーミルが入ってくると『私』に都合が悪い方でかき回される……。

 でも話題変更を心掛ける方針は良さそうよ。

 ロバートとジャミルがレイドリック様を諫める気がなさそうなのがねー。

 まぁ、『アリスター』が問題行動をしているのは間違いないのは事実だけど。

 それから、ひとまず一通りの学校行事についての計画は説明された。


「2学期は、とっても忙しそうですね」

「そうだな。生徒会も役員の人数を増やさないとならない」


 来たわ。でも今の時点でレイドリック様はレーミルを気に掛けてる?

 あ、ジャミルやロバートから推薦されるのかしら。


「……候補はいらっしゃるのですか? 生徒会役員の人事は会長の権利でしたよね」


 ヒューバートがレイドリック様に尋ねると頷いて返された。


「そうだな。候補、は……考えては居た、が」


 『アリスター』を? 仕事だけさせる気だったみたいですけど?


「分かっているとは思うが、ああ、いや」

「?」


 私を見て困った表情を浮かべるレイドリック様。なぁに? と首を傾げる私。


「私は生徒会長であり、また王太子でもある」

「え、はい」


 何の説明?


「だからな。生徒会にあまり婚約者の居ない高位貴族の令嬢……。

 具体的に言えば、シャーリー・ロッテバルク公爵令嬢。

 それから婚約者は居るのだが、ミランダ・ファムステル公爵令嬢もか。

 彼女らを生徒会に入れると、あらぬ噂が広がることになる」


 ああ……。

 子爵令嬢のアリスに対して、思い至らないだろうから、の説明ね。


 ウィクトリア王国の三公爵家。

 シェルベル、ロッテバルク、ファムステル。


 3つの家には、それぞれ令嬢がいる。

 アリスター・シェルベル。王立学園1年生。

 シャーリー・ロッテバルク。2年生。

 ミランダ・ファムステル。2年生。


 シャーリー様は、例の感じで婚約者は正式には居ない。

 ミランダ様には婚約者が居る。


 3つの公爵家に令嬢が生まれた時点で、当然ながら王太子の婚約者候補になった。

 『アリスター』が婚約者に正式に決まった後も、一応は『いつでも代わりになれる』というスタンスを貫いているのがシャーリー様とロッテバルク家。


 ならばいいでしょう、と。

 とっとと正式な婚約者を据えたのがミランダ様とファムステル家となる。

 特にミランダ様婚約者と不仲などという噂は聞いたことがない。

 今の私にそこまで社交界の情報網があるかは微妙だけど。

 別にミランダ様が生徒会に入ったところで、そこまであらぬ噂が立つものか微妙。


 ……正式な婚約者『アリスター・シェルベル』との不仲説が浮上していなければ、だけど。


「ええと。そのお2人は、とっても優秀な方たち……なんですよね?」

「まぁね。学園の身分問わずと言っても、公爵家の者が居た方が抑えられるものは多い」


 それはそうね。


「本当はアリスター嬢。つまりレイドリック殿下の婚約者、シェルベル公爵令嬢に生徒会に入って欲しかったんだよ」


 と、ジャミルが補足してくれる。

 言っていたものね。私には使い潰す気しかないように聞こえたけど。


「だが、彼女は学園にさえ来ていない。論外だ」


 そう言うのは『近衛騎士』ロバート・ディック伯爵令息。

 この時点で『私』に不満がありそうな態度ね、この人。

 レイドリック様と心理的距離が近過ぎるのかも。怖い怖い。


「だから、アリスター嬢が居ないのにシャーリー嬢やミランダ嬢が生徒会に入ると問題になるんだ」


 彼女たちは優秀だけど悪い噂が立つから生徒会に入れられない、っていうことね。

 そもそも、彼女たちが生徒会に入りたがるかは別だと思うけど。


「彼女たちに声は掛けているんですか?」

「いや……」

「じゃあ、さっそく声掛けですね! うふふ!」


 なんて空気を読まずに言ってみる。

 『話分かってないだろ、お前』という感じで。

 今、彼女たちは優秀だから出来れば入って欲しいけど誘えないって話してんのよ、っていう。


「いや、あのね? アリス嬢」

「大丈夫です! レイドリック様が『婚約者様を愛している』って知らしめればいいんですよね!? そうしたら、そのお二人も生徒会に誘えるって! でしたら私、協力しますよ!」


 『違ぇーよ』と言いたそうな皆さん。うふふ。

 でも高位令嬢を入れずに、彼らだけで好き勝手にやらせるのは、ねぇ?

 そこでこそ『私』が居ればいいのに、という話でしょうけど。


「身分のことは私も分かっています。だから、絶対に高位の家の令嬢は入って貰った方がいいですよ!

 噂なんて『愛』で乗り切ってしまえばいいと思います!

 レイドリック様の婚約者様への愛で! うふふ!」

「……そう、だな」


 『違うんだ』と言いたそうなレイドリック様と、側近2人。

 苦笑いの3人だけど、空気は和らいだかな。

 『アリスター』を庇いつつも『ヒロインは、おばかさんだから仕方ないなぁ』という雰囲気に誘導してみせた。

 なお、偽ヒロインですが。


「学園に通われている公爵令嬢のお2人に、まず声を掛けて、という話で良いでしょうか?

 『会長の使い』という名目を立てていただけるなら、俺やお嬢でも動けると思います。

 あまり会長自らが声を掛けるには……、というお2人なのですよね?

 ならば、俺とお嬢が動きますよ。

 業務的にも身分的にも彼女たちを生徒会に引き入れた方が有益だと俺も思います」

「……そう、だな。それがいいか」


 ヒューバートが、しれっと押し切ったわ。でも私たちが仕事をする流れ。

 ……私の正体、彼女たちにバレないかしら?

 当然『アリスター』として交流機会のある相手なのよ、お二人って。

 この手の変装。男性にバレなくても女性の目を欺けるか。

 一応、今の私ってヒューバートの指導もありきの変装なんだけどね?


 打つ手としてはこう。

 高位令嬢に囲まれているところに突撃して如何にも下位令嬢ムーブを見せるとか。

 ギャップで認知のバグを引き起こすの。

 『アリスター様がこんな態度をするはずがないわ』ってね。

 バレたら凄く恥ずかしいことになるけど。


「上手くいって女子生徒の役員が2人追加ですか。下位貴族からも募った方が良いのでしょうか?」

「……そうだな」


 身分は、どこでもついて回る。

 仲良しグループで構築していると、必然的に高位貴族で固まってしまうでしょう。

 バランスを取ったとしても……うーん。

 必然的にヒーローたちの誰かが集まるのは自明かもしれない。

 どうしても優秀な彼らだもの。

 ただ、優秀な人員ばかりを集めた結果、待つのは雑務の処理を任せる相手がいなくなる構図。

 ……私とヒューバートの仕事だけ増えそう。下っ端は辛いわぁ。


 『高位令息ルート』における生徒会役員は、ヒロインとヒーロー以外はモブだった。

 で、現実の今、誰がそのモブかというと……『アリス』と『ルーカス』だ。

 この考えで行くと、レーミルも私たちのことは『モブ』だって思うんじゃない?


 うん。ありえそうだわ。何だったら私だって、そう思うもの。

 特にヒューバートは別人だと意識付けしている。

 ヒロインが現実の身分を弁えていれば、シャーリー様やミランダ様に盾突いたりはしないでしょうけど。

 『アリスター』が居ない状況で彼女たちが居る場合、あらぬ疑いを彼女たちに掛ける可能性もある。

 2人の公爵令嬢に対して『アンタが悪役令嬢、転生者なのね!』とか。

 一応、警戒しなくちゃね。


「では、2人にはロッテバルク嬢、ファムステル嬢に声掛けをして貰う。

 その他は1年生から男女1名ずつ以上。

 家門は伯爵家以下の者が望ましいか。こちらには平民も含める」


 その条件を聞いて、私の頭の中にレーミルとホランドが浮かんだわ。


「『庶務』を数人、『書記』と『会計』も1人以上追加。あとは『文化部長』の席に誰か座って貰う」


 けっこう大所帯になりそう。

 前世の創作物内だと生徒会って5人ぐらいで回してたけどね。

 まぁ、学校の規模が違うかもしれないけど。


「『会計』には商人が居るといいですね。俺の要望ですけど」

「そうだな。まぁ、そちら方面を学んでいる貴族ならば誰でも問題ないと思うが」


 ホランドには声が掛かりそうねー。少なくとも誰かの推薦があれば確実だろう。

 やっぱり、生徒会に攻略対象者たちが集まる流れかしら。

 前学期でレーミルの成績は振るわず、上位30名に入らなかった。

 その時点で『ヒロインの生徒会入り』イベントが、ほぼ潰れているはずなんだけど。


 でもホランドに生徒会入りの声が掛かる前提なら、ホランド経由でヒロインが生徒会入りしてもおかしくない。

 なにせ攻略対象者たちにとっては『好みの女性』に該当するはずよ。

 『庶務』を任せるのに、うってつけの人材ということになる。


 想定メンバーが全員揃うと、まさにカオスな事態が発生する。

 ヒロイン、ヒーロー、悪役令嬢、公爵令嬢、全揃え。

 もう逆に楽しくなってきたわ? むしろ揃えましょうか。


「女性騎士の誰かにも入って欲しいと思いますね!」


 と、ここで色の違う話を放り込む私。

 令嬢は令嬢で分かることもあるけど、意見の違う人は増やしておきたいところ。

 男性メンバーを増やそうとしても、攻略対象の誰かしか増えない展開と見たわ。

 なんとなくそんな気配がする。だから女子役員を増やす方向へ話を持っていく。


「悪くない案だ。ロバート、誰か心当たりは居るか?」

「……居はしますが」

「では、そちらにも声を掛けておいてくれ」

「……分かりました」


 あっさりね。言ってみるものだわ。まぁ、断られる可能性もあるもの。

 『文化部長』は公女の2人が来てくれるなら、どちらかに任せた方が良さそう。

 そしてどちらかは、もう一人の『副会長』に就いてもらうとか?

 会長補佐は2人居てもいいと思うし。

 男女で補佐について貰えば、より視野も広がるでしょう。


 生徒会の新規メンバー勧誘は、そういう感じで動くと決まった。

 私とヒューバートでシャーリー様とミランダ様に声掛け。

 ロバートは女性騎士の候補に声掛け。

 ジャミルは『会計』を担う商人か平民、また『庶務』の候補に考えがあると言う。

 ……ジャミルの攻略、進んでいるのかな。

 たぶん、彼がレーミルとホランドを連れてきて推薦する流れだと思う。


「それから『剣技大会』の一般参加者の募集だ。これはロバートが交渉しつつ、騎士科と連携を取っていく」

「はい。分かりました」

「その事に関して。剣技大会へは、生徒会からも私が参加する。一般参加の先駆けとなるつもりだ」

「……レイドリック様が?」


 あら。そんなイベントあったかしら。なかったような。

 1年生の時には少なくともなかったはず。


「ダンジョンの件もあるからな。私も力を示しておきたい。ロバート。私と当たっても、手を抜かなくていいぞ」

「はい。承知しました」


 ふぅん。ここでもダンジョンの影響ね。たしかに必要かも。

 そっか。レイドリック様も2年生で剣技大会に参加か。読めない展開が続くわね。


「ルーカス。お前はどうだ? 参加するか?

 生徒会から率先して参加する姿勢を見せるのがいいと思うが」

「……俺、ですか」


 まぁ、対応し辛い誘いをまた。

 ヒューバートも私に確認するように視線を向けてくるじゃない。

 それも私次第? どうしましょうね。彼はきっと、あんまり目立ちたくないはず。

 でもまぁ、それなら適当に負ければいいのかしら?


「ルーカス! 頑張って! ルーカスが有名になれば私も鼻が高いもの!

 うふふ。『黒髪』の騎士様、ここにあり! って感じになるといいわね!」


 ウィッグを着けた状態で有名になれば、逆に『青髪』のヒューバート本人の印象が薄まる。

 それはそれで有用じゃないかしら、なんて。


「……お嬢がそう言うなら。分かりました。俺も会長と一緒に参加します」

「分かった。そうしてくれ」


 生徒会からはレイドリック様、ロバート、ヒューバートが剣技大会に参加することになった。

 と、そこで終わっていてくれれば済んだんだけど。

 ジャミルが余計なことを言い始める。


「アリスター嬢も剣技大会に参加するように呼び掛けてはどうでしょう?」

「え」


 ……はぁ? となったわよ。


「アリスターに? 何故だ、ジャミル」

「彼女、前学期では期末考査には姿を見せました。成績を気にしているのか。

 もしかしたら、こういう行事には姿を見せておくつもりかもしれません。

 レイドリック殿下が参加するならば、余計にその可能性は高いかと。

 女性騎士も参加する予定ですし、選手としての参加はさておき、彼女を表には引っ張り出せる、いい機会かもしれませんよ」

「……なるほど」


 ぐぬぬぅ。よ、余計なことをー……。この宰相候補系ヒーローめ。


「……大変ですね、お嬢」


 一人、私の事情を分かっているヒューバートだけが、なんだか哀れむような視線を向けてきたのよ。


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