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第3話「遊園地で遊ぶそうです!!前編」

「今度の休み遊びに行かね?」


昼休みに昼食を取っていると弘人からそう提案された

今日は木曜日なので今度の休みとなると今週の土曜日か来週の日曜日だろう

あいにくその日は予定が入っていないため僕の返答は一つしかなかった


「いいよ、でもどこに遊びに行くの?」

「それはな~テーマパークだ!!」

「...つまりテーマパークに男二人で行こうって訳?」

「んな訳ねえだろ普通。女子もしっかり誘ってるっての」

「僕女の子に避けられるんだけどホントにだいじょうぶ?」


そう、僕はずっと女の子に避けられ続けている為遊びに行くのに僕が居たら楽しめないんじゃないかと思う、まあ今までは遊びに誘うことも出来なかった訳だが

そう答えると弘人は少しドやっとして答えた


「それに関しては問題ない。なにせ呼んだのは雪華さんと火希だからな」

「...火希さんってあの火希さん?」

「そう、あの「火の妖精」の火希さんだ」


火希 鹿野

この学園で雪華さんに続いて人気がありその小柄な見た目と真っ赤な髪の毛から「火の妖精」と呼ばれている

ちなみに雪華さんとは仲が良いらしく良く買い物に行ったりするのだと雪華さんから聞いた

だがそんな学園トップ2の美少女が僕なんかと一緒に遊びに行くなんて常識的に考えたらおかしい

こんな女の子に話すことも出来ず避けられるような底辺の男とテーマパークなんて


「...ホントにそれは本人達の了承を得た上なんだろうね...」

「もちろん、しっかり了承は得てるぞ。ほれ」


そういうと弘人は自分の携帯の雪華さんとのトーク画面を見せてきた

そこにはしっかりと遊びのお誘いがあり「鹿野ちゃんも良いらしい」と言う返信まで書いてあった


「という訳だ。と言うわけでどっちか空けとけよ、出来れば土曜」

「土曜空いてるから土曜日で予定組んどいて」

「りょーかい」


その後弘人の先導の元、遊びに行く予定はきちんと形になった


************


「ちょっと早く着きすぎちゃった...」


現在時刻は10時45分、待ち合わせ時間は11時なので15分前に待ち合わせ場所に着いてしまった

当然待ち合わせ場所には誰もいないので僕はそこで待機していた

その時遠くの方から聞き覚えのある少し高めの声が聞こえた


「清水く~ん!お待たせ~!!」

「雪華さん、早かったね」

「いや~ホントは10時30分くらいには着きそうだったけど駅の出る場所分からなくて彷徨ってた」

「15分彷徨ってたんだ」

「うう...お恥ずかしい...」


雪華さんは少しだけ方向音痴だと言うことが分かった

それにしても...


「服装可愛いね、似合ってる」

「え!あ、ありがとう」


今日の雪華さんは動き回るのを考慮して灰色のスカートに白と水色のだぼっとしてるパーカーを着ている

かなりカジュアルな格好ではあるがそれでも変わらずおしゃれに見えるのは元の素材がいいからなのか

そして褒められて照れている雪華さんは少し可愛いなと思った


############


「...なあ火希。あれで付き合ってないって嘘だと思わないか?」

「...正直さっさとくっつけって前々から思ってた」

「だよな」


俺と火希は今待ち合わせ場所の前にある花壇の草陰の隠れて真白と雪華さんの会話を見守っていた

喫茶店の時もそうだったけど雪華さんは真白を振り向かせようと必死だし真白はナチュラルに女子を落とすから雪華さんにも無意識に惚れるような行動をしている為見守っているこちらからしたらさっさとくっつけと思うのは妥当だと思う


「火希だったら自分が雪華さんの立ち位置になった時どんな対応をする?」

「え、もう告る以外の選択肢ある?多分みんなそうするよ、華恋ちゃん以外ならね」

「そうだよな~」

「でもこれはこれで見てて和むからいいけどね」


実際学園の中でも真白と雪華さんと絡みを微笑ましく見ている生徒は数多く居る

そういう意味では学園の公認カップル(仮)みたいな感じだ


「まああの二人の事だから無理やりくっつけようとしても無理なんだろうな~」

「もはや始める前から未来が見えてるからね。するだけ無駄」

「だよな~」


俺と火希はあきれてため息をつき、真白と雪華さんの所へ向かった

明日朝からカラオケなのにこの時間に投稿するのほんまのバカな気がする

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