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第23話「銀華祭があるそうです!!前編」

「...弘人、がちでやるのこれ」

「おう!もちろんがちだぜ!」


僕と弘人は一枚の用紙について話し合っていた

その用紙と言うのが『銀華祭有志参加届』

これは銀華学園の文化祭に有志として舞台に参加をするために生徒会に提出する用紙だ

というのも事は前回のカラオケの時に火希さんが「ひろくんと清水くんで出たら?」と言ったからである

火希さんの提案なら弘人が否定するはずが無い事は分かっていたのだが僕が断れなかった理由は...


「清水くんと橘くんだったら声的に明るい目の曲が良いと思う!」


この僕以上に楽しんで曲を選んでいる雪華さんである


「確かにそうだな、俺も真白も声質的にロックの感じでかっこいいより青春ソングの感じの方が良いかもな」

「え~じゃあさ!じゃあさ!これとかどう?」

「僕は流行の曲とか分からないから力になれないな」

「私も」


ちなみにいつものメンバーは当たり前のように集結している

というのもこの用紙を持ってきたのは紛れもない雪華さんなのだ

なぜ出る予定の僕たちより先に用紙を手に入れたのかは謎だが...


「まぁここまでみんなノリノリだから諦めるんだな」

「...もう出ないって選択は諦めてるよ」


ここまでみんなで協力して曲を選んだりしていると出ないという選択をすることがとても申し訳なる

その後は曲など関することはだいたい決めてその日は解散になった


************


「よ~し!それじゃあ準備を始めますか~!!1-E組で最優秀賞取るぞ~!!」

「「お~!!」」


今日は文化祭準備日初日、うちのクラスでは弘人の提案で喫茶店をすることになった

なぜ喫茶店なのかと言うと弘人曰く「本職の奴が居るんだからその方が強いだろ」ということらしい

もう僕をこき使う気まんまんだ


「え~喫茶店と言っても完全な喫茶店という訳では無く若者受けするようにカフェと喫茶店を融合させたような物だ。ちなみに店プロデュースは雪華さんだ」

「学生の若者の受けを狙うカフェと一般に訪れた大人達に受ける喫茶店を融合するなんて橘も考えたな」

「商売はどちらかを取るんじゃなくてどちらも取るんですよ先生」

「...ホントにおまえは将来どうなるのかがわからんな」

「褒め言葉として受け取っておきます」


そして先生は浅めのため息をついてから弘人の説明を聞き始めた


++++++++++++


「そういえば雪華さんってなんでそんなにカフェとかに詳しいの?」


私が入り口の看板のデザインを考えているときに同じ配役の女の子達3人がそう質問してきた

というのも今回の喫茶店、お店のデザインなどに関しては私のプロデュースの物が多いのだ

それも橘くんの頼みなのだが


「ん~とね、私出かけた先で喫茶店とかカフェとか見ると入ってみたくなっちゃうからよく行くんだよね」

「だからカフェとかに詳しいんだね!!頼りになる~!!」

「ふふ、ありがと」


私達が笑いながら話していると教室の一角で提供するコーヒーやデザートのメニューを考えている清水くんに呼ばれた


「雪華さん!ちょっと味見してみてくれない?甘さとかの参考に」

「うん、いいよ!!あ」

「はい」

「う~~ん!!おいしい!!さすがだね清水くん!!甘さも良い感じだよ~、後は甘いのが苦手な人用のも作った方が良いかも」

「そうだね...じゃあ甘いのが苦手な人はちょっと苦い感じのコーヒーケーキかな」

「だね!後は清水くんの所のサンドイッチとか出してみるのは?そうしたらお昼時にもお客さんが入ってくるようになるかもしれないし」

「いいね、うん、ありがとう雪華さん、後の作業も頑張って!」

「うん!清水くんも頑張って!」


そして私は自分の作業場所に戻ると女の子達が勢い良く詰めかけて来た


「ねえ雪華さん!!清水くんのあ~んってして貰ってたけどもしかして付き合ってるの!?」

「え?」


私はさっきの清水くんとのやりとりを頭の中で思い返してみた

そして私はとんでもない行動をしていた事を思い出し急に顔が熱くなった


************


「清水くん、そっちのクラスの準備は進んでる?」


僕がスムージーを飲んでいると火希さんが隣にやってきてそう聞いてきた

放課後、今日はみんな文化祭の買い出しがあるためショッピングモールに来ていた


「うん、こっちは喫茶店で準備が簡単だからね」

「いいな~うちのクラスお化け屋敷だからいろいろ大変なんだよね~」

「うちも同じく」

「たいへんだよね...」


火希さん、磯谷さん、朱音くんはみんなクラスの出し物の準備が大変なのかなにやら疲れているような表情をしていた


「で、何でさっきから華恋ちゃんはそんなに静かなの?」

「え、え~っと別にそんなに深い理由は無いよ」

「い~や、華恋ちゃんがそう言う時は絶対何かあるときだよ。白状しなさい!!」

「う、じゃあちょっとこっち来て」


雪華さんがそう言うと火希さんは雪華さんの隣に行きこそこそ話し始めたと思ったら火希さんは僕の方向を見るように振り向いてため息をついた


「火希さん...僕を見ながらため息つかれるとちょっと傷つく...」

「いや、今回は清水くんが悪いから仕方ない」

「えぇ~...」


僕には火希さんの言っている事が理解出来ずにいた

次回は挿絵があります

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