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第16話「モデルの仕事をするそうです!!後編」

「よし、じゃあまずは経験者の真白と弘人からだな」

「それじゃあ俺と真白でツインでいいっすか?」

「そうだな、じゃあ衣装も合わせるか」


そう言ってきりじいさんはスタイリストさんを呼んで衣装を持ってくるように言った

5分後、スタイリストさんは同じ形で黒と白の色違いの大きめのパーカーを持ってきた


「やっぱり真白も弘人くんもラフな服が似合うからね、ズボンとかは同じだけどパーカーを色違いにすることによってまあちょっと古いけど双子コーデみたいになるからね」

「...さすがにここまでラフな格好で撮影したこと今までで無いかもな」

「まぁ普段ならもっといろんな人が居るからここまで自由に決められないからね~今回は雑誌の中のコーナーみたいになるからそこまで人を入れて無いから自由に決めれるって訳」


僕も今まで見てきた中でモデルとして撮影するのならかなりラフな方だと思った

だけどきりじいさんがダメ出ししていないと言うことは本当にそこら辺自由なのだろう

僕と弘人は渡された服に着替えてメイクもして貰った


「お~すご~い!普段と全然印象違うよひろくん!!」

「だろ~でもメイク乗りに関しては真白には敵わないけどな」

「確かに清水くん凄い変わったね!かっこいいよ」

「そ、そう?ありがと」


雪華さんは僕たちがメイクをしてメイクルームから出てくると凄い近づいてきて僕の顔に近いところで褒めてきた

僕は少し照れくさいけど褒めて貰ったので素直にお礼をした


「おいお前ら、もうそろそろ撮影始めるぞ」

「あ、はい!」


僕と弘人は白い背景の撮影ブースに向かった


++++++++++++


「...ほえ~すっごいね~」

「...だね」

「なんか前に清水が「弘人は撮影の時は人が変わったようになる」って言ってたけどさ...」

「...清水くんも相当変わってるよね...」


かなり広い部屋の中でカメラのシャッター音と男の人の指示の声が響く

カメラのフラッシュの向く方向には普段とは違う表情の清水くんと橘くんが居る

もはや普段の面影は残っていない


「...よし、良い感じだ。じゃあ次は別の人撮影していくか」

「じゃあ普段良く行動してる二人組で撮っていくか。組み合わせは~俺とほま、磯谷と朱音、そして真白と雪華さんだな、二人組で同じような服にしてだな」

「じゃあ似合うようなお揃いコーデを3セット見繕ってきますね」

「お願いします!」


なぜか私は清水くんと二人組という立ち位置になっているらしい


++++++++++++


「...華恋さん、もう少し自然に笑える?」

「あ、はい、すいません。えっと自然に...」


私は指示されるままにしようとしたのだがどうしても自然に笑うことが出来ない

モデルという初めてのことで緊張しているからなのかもしれない

すると隣に座っていた清水くんが少し近寄ってきて話しかけてきた


「雪華さん、深呼吸してみて」

「深呼吸?」

「そう、雪華さんは緊張して自然に笑えて無いと思うからリラックスしたほうがいいんだよ。まぁこれも僕のお母さんの入れ知恵だけどね」

「なんだか清水くんと話していると緊張がほぐれてきたよ」

「そう?それは良かった」


私は清水くんと話していると、私も清水君も自然に笑っていた


パシャ

「きりじいさん、今何撮ったんすか?」

「華恋さんの今日一番の笑顔だよ」


************


「お~い真白~こないだの撮影の雑誌が出たぞ~」


朝の待機中、弘人はファッション雑誌を手に後ろの扉から現れた

それになんだか少し機嫌が良かった


「弘人なんだか機嫌が良いね、何か良いことでもあった?」

「あ~それはな~これを見ればわかるさ」

「これ?」


そう言って弘人は僕の前の席に座って雑誌の一ページを広げた

そこには僕と雪華さんが話して笑っている写真が載っていた


「なんでこの時の写真が使われてるの!?」

「きりじいさんが「これの華恋さんが一番笑顔」って言ってたぞ、でもこれ見てみろよ」


弘人はSNSの画面を見せてきた、そこには僕たちが載っている雑誌の感想が沢山書かれていた


「お前たちの写真を見てこうやって感想を書いてくれる人は沢山居るんだよちなみに「この二人のところだけ空気が綺麗」とか「壁になって見ていたい」とか書いてあるぞ」

「ちょっとやばい人多くない?」

「気のせいだ」

「なんの話をしてるの?」


僕と弘人が席で話しているところに雪花さんがやってきた

秋が近づいてきたので長袖のシャツに青のカーディガンを着ている


「いや...あの~」

「ん?どうしたの?」

「こないだ撮影したやつの雑誌がでたんだよ」

「え!そうなの!見たい見たい!!」

「おっけ~はい、これ」

「!!!!!!!」


雪花さんは雑誌のページを見ると驚いてから少しして雪花さんの白い肌が顔が赤くなっていった


「...これっていつ撮ったの」

「きりじいさんが勝手に撮ったから俺はなんにも関係ないです」


弘人は雪花さんのジト目で睨まれて目線を外した

その光景を見て僕は笑ってしまった


「はぁ~...まぁなかなかできない経験をさせてくれたから今回は許してあげる」

「ありがたや~」

「それやめて!!」


僕はその光景を見て弘人と雪花さんの仲が深まったのは嬉しいのだがすこしだけモヤモヤした

てすとだ~

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