第3話 化け物発見。助けてー
初戦闘!ですがどうでしょう?
「う………」
上半身を起こす
あれ?デジャヴュ?
「でもないか、もう夕方だし」
というかこんなに見晴らしのいい草原で寝てて大丈夫だったのか…以外と安全なんかな?
「とはいえ、立ち止まってても仕方ないしな。とりあえず歩こう」
立ち上がる
そういえば朝から何も食べてないな
気絶してたし、当たり前か
「…なんか食うか」
取り出したるは自称神から貰った魔法の袋、略して四次元ポケ○ト
さらにその袋から適当にパンと牛乳を取り出す
「これじゃ朝飯だな」
まぁいいか
「…もう真っ暗だ」
どうするかな
あ、まだ寝巻きのまんまじゃん
ま、いっか。とりあえず歩こう
さっきまで寝ててもう眠れそうにないし
「あー、音楽プレーヤーでも持ってきたら良かったなー」
などと言いながら歩く
テクテク
「ん?なんだあれ?」
何かいるようだが、暗くて全く分からない
「黄色っぽいな?」
あ、目が合ったっぽい
ん?なんか四足歩行っぽいな?
こっちに走ってきてるっぽいぞ
「おいおい…なんだよあれは」
四足歩行で、体は黄色く異形。
青い目が四つ
「ああ、所謂…魔物ってやつ?」
とりあえず、逃げよう
何もしないよりはマシなはずだ!
「うわぁぁぁぁあああ!!」
うっわ速っ!化け物速っ!
てかキモいっ!見た目がっ!
追いつかれる!
ならば、返り討ちにする!
「って勝てるか?オレに」
とりあえず袋からバットを出す
カーボン仕様だコノヤロウ
「さぁ来いや化け物が!!」
震える足を無視して無理矢理集中して中段に構える
まさかバットで剣道をやるとは思ってなかったよ
てか剣道を使う日が来るとは…
さて、面が吉か、胴が吉か
ああ、考えてる間にもう目の前に!
「くっそー!」
横に凪いだ
それを化け物はしゃがんで避ける
あ、終わた
「ゴァァァアアア!!」
食らいついてくる
歯、あったんだ
「そおぉぉぉぉい!!」
右に跳んで避ける
咄嗟に、閃いた
これなら!
化け物は着地したあとにすぐまたこちらに跳んできた
「―――っ!!」
神の力を、使った
突然化け物の眼前に化け物に似た何かを創造する
だけどそれはあまりに不安定で、すぐに霧散してしまった
だが、ヤツは一瞬怯んだ
「今だっ!!」
痛みを堪え、化け物の足目掛けてアッパースイングする
バキッと嫌な音と共にそれが折れたことが分かった
「ギャガッ!?」
そのまま他の三本もアッパースイング
「グ…ガァァア!」
残ったのは移動手段を失った醜い化け物
「はぁ…はぁ……勝、てた…」
力の反動で全身が軋む
しかし、一回目よりも痛みが走るのが早い
それに意識を保ってる
「少し…慣れた…のかな?」
でもよく考えると、使った瞬間に気絶してたら死んでたわけで…
足が…震えてるよ
あ、涙出てきたかも
「マジ死ぬとこだった…」
恐いので早くこいつから離れよう
実は回復力が凄いとかだったら洒落になんねーし
「ひ、人…人間はおりませんか~?」
うぅ…体が痛い…