第20話 旅立ち(理由不明)
なんかもう……すいません(^-^;
~自室~
~朝~
目を覚ました。
「……眠」
嗚呼、毎度のことながら朝弱いのは辛い。
朝弱いのは低血圧だからだと聞いたことがあるが、それはどうすりゃ直せるんだろうか?
レバーでも食って血を増やせばいいんだろうか?
というか知り合いに低血圧で朝強いヤツがいたんだが、それは何故?
「…………あぁ、そっか。今日は起きる必要なんてないし、二度寝してもOKなのか」
「えと、とりあえず連絡の有無は確かめたほうがいいと思うよ?」
「!!??」
「……そんな驚かれても…」
そうだった
コイツがいたんだっけ。
てか昨日はフィリスだったような……
トラブルメーカーだったのか?オレ
ついでに頭も覚醒した
「あ~スマン、忘れてた。…連絡って何?」
「え。知らないの?ホラ、家を出てすぐの――」
OK把握
「ああ、それか。確かになんかあってたら大変だしな」
外に出てポスト(?)を確認
「あ、来てら」
読み上げる。
いや、そんなことはしない
黙読だ黙読。
『差出人 第3部隊』
…げっ
訓練…か?
『模擬戦をする。気が向いたら来い。』
無視決定。
家内に戻る
「どうだった?」
「あったよ、模擬戦。まぁ行かなくていいみたいだから行かないけど」
「え?てことはあんたって第3以上の兵士?」
「ん?うん、第3部隊。でもなんで?」
「いや、模擬戦が自由参加の部隊って第3以上でしょ?」
「あれ、そうなの?第3部隊で良かった~」
「これは一般常識……。あたしより無知な人ってそういないよ?」
自分で言ってて悲しくならないのだろうか?
「いや、ちょっと最近この国に来たばかりでね。勝手を知らないんだ」
「あぁ成る程ね。ってことは旅人?…あれ?じゃあなんで家なんて持ってるの?」
「ちょいとここらで腰を落ち着けようかな、とね。…ところで、一つ聞いていいか?」
話し始めから感じてて、今現在も膨れつつある疑問が一つ
「え?いいよ?」
「昨日の君、もっと馬鹿っぽくなかったか?」
「うわっ!ちょ、酷い!確かによく馬鹿だって言われるけど!というかそこはまず名前とか聞くもんじゃないの?」
確かに、それもそうだ
「じゃあ…オレの名前は坂神裕也。君は?」
「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るもんだよっ!」
「……………」
「……………?」
成る程。
オレがまず名乗らないと見越して、次の台詞を構えてたってわけか。
その様子だとオレが名乗ったことに気付いてないようだ。
「前言撤回。馬鹿っぽいじゃなくて馬鹿。決定な」
「え!?……なんで!?」
「まぁいいや。オレの名前は坂神裕也、呼び方は坂神でも裕也でもどっちでも。んで、君は誰?」
「う~、なんか釈然としないなぁ……。…あたしは、このグランス国の……えっと、お姫様なのかな?の、アリエセール・ライト。みんなはアリスって読んでるよ?呼びたい?」
「呼びたいってなんだよ……いいや。じゃあアリスでいいな?」
…お姫様?
というかこの国の名前、なにげに知らなかったんだが。
「あれ?あんまり驚かない?……はっ!もしかしてもう知っていたとか!?それで――」
「ああもう黙れ!!慣れてんだよ!最近ビックリすることが多くてなぁ!!」
コイツは本当にお姫様なんだろうか?
仮にお姫様だとして、コイツでいいのだろうか?
「ほぇ?ビックリすることって何?」
「勇者になりそうだ」
いかん即答してしまった。
これじゃイタい発言じゃないか。
「………え?何言ってるの?」
「ゴメン、真顔で聞かないでくれ。なんか心に突き刺さるから」
「あ、ゴメン。……なんであたしが謝ってるんだろう?」
知らんがな
「それはいいとして……勇者ってあの、お告げの?」
「あぁ、それそれ。やっぱアリスも知ってたん―――」
ガチャッ(←扉が開く音)
「裕也さん!次のお告げがありました!……ってあれ?アリスじゃないですか」
「あ、久しぶりフィリス」
突飛だなぁ。
「ようフィリス、なんでそんな慌ててるんだよ?」
「あ、そうでした!裕也さん!すぐにここを発ちますよ!」
「……………は?」
~城門~
「ん?サニルさんにアレックス!見送りですかいな?」
「そうね、一緒に行ったほうがいいと思ったけどまたあんな化け物に襲われたら国がね」
「アレックスじゃないというに……オレもな、同じ理由だ」
ん?
アレックスってゴーレム戦、何もしてなかったよな?
「アレックスって……強いのか?」
「アハハハハ!!だってよアレックス!何もしてなかったもんねー!」
「うっさい!あんな硬いヤツじゃなかったら楽勝だったんだよ!これでも一応第一に所属してんだぞ!?」
マジ?
サニルさんと同じ強さですか?
「とりあえず、第一部隊にはサニルさんとアレックスさんの二人しかいないんですよ」
フィリスが補足する
「マジですか」
「そういえばアレックスさん、あのおじいさんは誰だったんですか?」
「あぁ、あのじいさんか。さっぱり分からん」
「へ?」
「あのじいさん、いつの間にか消えてたんだよ。全く意味分かんねぇ」
「……そうですか。一体何者なんでしょうか」
「あーはいはい、見送りに来て長話なんて聞いたことないわよ」
確かに、この調子じゃ長話になるかもな
そのとき、一人の少女が城門をくぐり、内部に入る
「……ん?」
「「「「今までどこに!?」」」」
「え?迷子」
……もう突っ込まないようにしよう。
てか迷子で外にいたんかい。
「えーと……そろそろ行かないと時間ですので、これで」
「え、ええ…それじゃあ気をつけてね」
「死ぬなよー、と。そうだ、これを渡しとかないとな」
「これは?」
「じいさんからだ。お前達じゃ昨日の化け物みたいなやつには勝てないからな」
アレックスがくれたのは二枚のお札
あんときじいさんが使ってたやつか?
「確かに……あの黒マントにも勝てないですし、ありがたく頂戴しますね」
「おう」
札をしまう。
……どこにしまったのかは分からなかった。何故?
「それじゃあ、行きましょう」
「分かった。じゃ、サニルさん、アレックスさん、ありがとうございました」
「どういたまして」
「おう」
「え?これなに?」
アリスの疑問
無理矢理終わらせた感が…(汗
文才が…文才が欲しいのですよ