第19話 独白
すみません!
急性スランプでした( ̄▽ ̄;)
久々に時間がかなりあったのに、全く、全く何も浮かばないのですorz
これからも二日に一回とかになるかもしれません
(いや、できるだけ一日一回更新しますが)
ですので、長い目でお願いしたいです
m(_ _)m
~自室~
~夕方~
色々ありすぎてなんだかなぁ…
と、ひとりごちながらベッドにダイブ
「…なんだかなぁ…」
あのあと、じいさんはボケちゃってて素性が分からないままどっか行っちまったし
フィリスはお告げを待つために教会に戻ったし
サニルさんは普通に帰ったし
アレックス(定着)さんはじいさんについて行ったし…
「結局、じいさん何者だったんだよって感じだよなぁ…」
あぁ、なんもしてないけど疲れたなぁ
ん?王様に会ったりゴーレムとの戦闘を見たり謎の激強じいさんがでてきたり…
なんもしてないけど…
色々ありすぎなんだよ
「それにしても、オレの家族とかってどうしてんだろうな?」
これまで元の世界のことなんて考えてなかった
もちろん家族が嫌いだとか、不登校だったとか、複雑な事情があってあの世界が嫌いだったわけではない。
成績だって中の上くらいには入ってたと自負している。
ただ、与えられた選択肢の中でこれといったことが見つけられずに、漠然に生きてた。
未来だって、簡単に想像できる。
仕事して、何か趣味みたいなものを楽しんで、もしかしたら好きな人ができて一緒に暮らすのかも知れない
「まぁ…多分オレが面倒臭がりだからだろうけどな…」
この時期は進路を決める大事な時期だ
だが、仕事だってやり甲斐を感じてその仕事そのものを楽しめる人なんてごくごく小数だろう。
そして、『やりたいこと無いし、とりあえず親父と同じ方向にでも行くか』って考えのオレはその小数にはなれない。きっと。
こんな風に考えれるオレはきっと恵まれてる。選択肢が沢山あるんだから。
それは分かる、分かってるつもりだ。
だけど
「先の見える今なんて、って考えちまうんだよなぁ…どうしても」
それはもう、いつ死んでも未練は無いって、本気で思ってしまう。
何度こんな性格を呪ったことか。
でも、ホントに、死ぬときをイメージしてもそのときオレは、『まぁいいや』って、―このまま生きていても―って思っている自分が簡単に想像できる。
まぁ、そんな考えは命に対してかなり失礼な態度だし
実際に死にそうになったらどう思うかなんて知る由も無いけれど。
そんなんだから、この世界に連れて来させられたときも『死んだと同じ』だと、それはもう『簡単に』割り切れた。
ちなみにとりあえず言っておくと、死ぬか生きるかと問われたらオレは『とりあえず』生きると答えるだろう。
死ぬことは後でもできるし、死んだあとに生き返ることなんて絶対できないから。
後悔はしないだろう方向に。
「つくづく…嫌になるよ。やりたいことがハッキリしてりゃなぁ…もしくはこの性格をどうにかしてくれと」
だからこの人生、音楽とゲーム以外を楽しめないんだろう。
勉強なんて、高得点を取ったときの嬉しさ以外にやり甲斐なんて感じない。
最近はそれも飽きてきて、試験前でさえ勉強しなくなってきたしなぁ………
「でも、まぁ第二の人生?が与えられたんだ。楽しめるといいなぁ」
この世界でのオレの未来は、全く分からない。
そんな世界の中でなら……と、どうしても考えてしまう。
というか、何回も死にそうになって、これからも死にそうになるんだろうから未来があるのか無いのかも分からない
さらに、元の世界でなかった『生きる目的』だってこの世界にはある。
『この世界を救う』という目的。
当分ヒマせずに生きて行けるだろう。
「…ワクワクが止まらねぇぜっ」
……………
「オラァ、ワクワクしてきたぞ!」
スマン、なんか言いたくなった。
と、誰に向かってでもなく謝ってみる。
窓を見るともう暗い。
秋だなぁ、早いよ。
そういえば、晩飯も風呂もまだだ。
「面倒だし、いっか。一日くらい。」
飯は食いたくなったら食えばいいし
風呂も気が向いたら入ればいい。
「………ん?」
と、一人暮らしするとヤバい性格を出していると不意に声がした
「ちょっ!本気?ガチ?マジなの!?やめてっ!」
「そう嫌がんなよー。お嬢ちゃんがこんな時間にこんなとこにいるのが悪いんだぜぇ?」
「え?そうなの?」
………そうじゃないと思う
「うん?…ああ、そうだよ。お嬢ちゃんが悪いんだよ」
「やめてよして触らないで肌が汚れるー♪」
………この子はバカなのか、はたまた余裕なのか判断に困る。
「てめぇ!誰に言って―」
「知らないよ。でも汚いのは分かる。本能?いや、女の勘?いいや!乙女の勘で!!」
「てめぇっ!ていうかお前は追い詰められてんだぞ!?逃げ場は無い!ピンチなんだ!分かってんのか!?」
コイツ、隣の家のリビングの電気が点いてるのは分かってないようだ。
………結論。どっちもバカ。
バカの性質は違うけども。
……………こういうのを助けるのって、密かな憧れだったんだよなぁ
「はいはい、ピンチは見方を変えるとチャンスで、チャンスはピンチに変わりやすいんだよ」
男の背後で言う
我ながら、カッコイイ
「だ、誰だお前はっ!?」
「名乗るか馬鹿野郎め」
ちなみにただ今コイツがピンチ。
だって逃げ場無いんだもん。
「フ、フンッ!だが、丸腰とは!馬鹿はお前だっ!」
コイツはこっちを向いて、完全に女の子に背を向けている。
声を張り上げる
「そこの子っ!今だっ!」
「な、何っ!?しまっ――」
咄嗟に振り向く男。
そこには、ぼけっとした女の子が
「へ?あたし?」
ゴスッ(後ろからバットで強襲)
バタッ(擬音どおり)
「「……………」」
ああ、なんでだろう。
なぜかオレ、ダメな気がする。
「……うん、何も言わずに、帰りなさい」
この手に残る感触、すなわち爽快感、そしてそれに伴う『何やってんだオレ』感を感じながら静かに言う
「うん、分かった。ありがとね……」
駆けて行く女の子を見送る
うぅ…何か、間違った気がする
~自室~
~夜~
…とりあえず寝よう。
一つ、夢を叶えたんだ。
そう思いながら寝室に向かう
ガチャリ
扉が、開ける前に開いた。
ガチャリ、と。
目の前にはついさっき助けた女の子
「なんでそこからでてくるの!!??」
「え、えっと…迷っちゃって」
「いやいや!え!?いやいやいやいや!しっかり見送ったよオレ!?」
なんか常識と物理を無視しやがった!?
「それと……さっき帰ってたら、また男の人に絡まれて……せっかくなので泊まらせて下さい?」
早っ!!絡まれるの早っ!!
「なんかよく分からんが……まぁ、こんな時間に一人で帰そうとしたのは悪かったよ。ゴメン」
「いやぁ、それほどでも~」
「どう受け止めたの!?……まぁ、いいや。んじゃ、そこのベッドで寝てくれ。じゃーな」
またオレはソファーか。
まぁいいけど。
「ベッドで寝ているあたしに何をしようと……!!」
「何もしねーよ!てかお前が泊めろって言ったんだろう!?」
今までで一番長い!
長い方が楽しいです!
時間はかかりますが…(汗
~とある日記~
「今日はミラゴールさんが私の家にやって来て、うっかり魔本を開けちゃった。
そして本から出てきたのは可愛い女の子だった。
そういえば前に無理矢理閉じたとき、やけに可愛い声を上げていたような気がする。
そしたらその女の子は『願いを、我が主』なんて言ってきた。
開いたのはミラゴールさんなのになぜか私に。
願いなんて、そう簡単に決めれなかったから、とりあえず保留にしておいた。
女の子はすごく迷惑そうにしてたけど、いいよね?」