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勇者になろう  作者: パラヂン
16/42

第16話 お告げとか図書館とか


やっと…余裕が…!


それと、もう少し長くしたいと思い始めた今日この頃です







…今、なんと?




「…えと、勇者?ですか?」



サニルはちょっとだけ驚いたような顔をして



「自覚ないのね……そう、あなたが勇者。この世界を光へと導く、勇者。…それより、名前は?」


「ああ、坂神裕也。…サニルさん、あなたは一体…?それとさっきの黒マントは?」



さっきの魔法、あれは色々と理解を超える強さだった

あんなものを使うサニルさんって一体何者?


それとあの黒マント

なんかオレを狙っていたようだが…



「私は第一部隊所属のしがない兵士よ。ちなみにさっきのヤツの正体は全く不明。でもあなたが勇者である証拠ではある」



第一部隊!!

この国でほぼ最強の人間じゃないか!


そんな人物も黒マントについては知らないのか

でも、オレが勇者である証拠とは…?



「ここからはフィリスの方か詳しいわね。いいかしら?」


「はい、かまいません」



フィリス――コイツもなんか凄いの出してたな…



「ええと、私が教会の関係者ってことは話しましたね?その教会で、神父がお告げを聞いたんです」


「お告げ?どんな?」


「ええと……『これからこの世界を救う勇者が現れるから、よろしくね。』

『その勇者を絶対に死なしてはならん、命を賭してでもな』

『あ!!あんたの出番はまだあとだから!』

『それと、すぐにその勇者を狙う者が現れるやもしれん。必ず追い返せ』

『あ~も~無視するな!!あんたが出てきたら私の影が薄くなるから!まだ出てくるな~~!!』

……でした」




それを聞いたオレとサニルは完全に予想の斜め上をつかれ、どう反応していいかわからない


そうか、サニルもこれは聞いてなかったんだな




てかこの神、片方は絶対あの『自称神様』だよな

いや、ここまでしてるんだ。もう『自称』とは言えないかもな




「まぁ、そう硬直するのも分かるんですが………それでも、大事なことは含まれているんですよ?」



そうだ



『これから勇者が現れる』



『勇者が何者かに狙われる』



これはつまり、正体が分からない『何者か』に狙われたのなら、狙われたほうは高確率で『勇者』なわけで




「勇者が誰か分からない上に、あのお告げもあんな調子でしたし……正直、裕也さんが襲われたときはビックリしました」


「それで、話を聞いていた私が異変を察して、助けに来たってわけ」




そうだったのか

しっかし、このオレがこの世界を救うってのはどうやら、真面目なことらしいな



……実感?

無理、できねーよ




「で?これからオレはどうすればいいんだ?」




結局、何をどうすればいいのか分からない

途方に暮れろと?



それにはまずサニルが答えた



「ん~、とりあえず王様に会って話をしてみたらどうかしら?」


「そうですね、そのうちまたお告げを頂けるでしょうし」



「王様…か。礼儀とか知らないぞ?オレ」


「それは大丈夫でしょう、礼すればいいだけですし」


「そうね、王様って結構寛大だから」




うーん…まぁなるようになるか?


ということで、今から王様に面会か?

面倒だ…




「あ、でも今日は無理ですね」


「ああ、そういえばそうだったわね。じゃあ明日に行くってことで」


「そうですね」



「あ、ああ…分かった。じゃあ明日、城の入り口前でいいか?そこ以外知らん」


「はい」

「分かりましたわ」




じゃあ今日はこれからどうするかな





「話に……ついていけない…」


「あ、フレイ?なんか久しぶり」









とりあえず、図書館とやらに来てみた


なんか棚が馬鹿みたいにでかくてどうやって本をとればいいのか分からない、みたいなのを想像してたが、意外とまともだった


ただ単にだだっ広いだけで



「そりゃあ、手が届かないところに置くわけないわな」




そういやちゃんと文字は読める

平仮名、片仮名、漢字、英語

全てあることは確認済みだ


もちろん、意味不明の読めないものもあるのだが



「う~ん…オレ魔力あるのか無いのか分からないんだけど……方法を知ればオレでも魔法を使えるんかな?」



なんかやってみようと思いながら色々な本を手にとる


というか、どこにどんな本があるのか分からないんだよなぁ…



「…なんだ、これは歴史かよ」



棚に戻してまた日本語のを探す


ちょっと奥まで行ってみるか



奥へ奥へと進んでみる



奥へ奥へ



奥へ奥へ




「…広っ!!」



やべ、迷って帰れないとかいやだよ



まぁ迷ったらそのときはそのときだ、と考え直してまた日本語の本を探す



「お、あったあった。『空を飛び続けてしまう魔術』…?なんか、後には退けなさそうな代物だな………

『空を跳ぶ魔術』…?跳ぶくらいならオレでもできる」




「プフッ…あっ」



…?

笑われた…?



誰でもいいけど姿を見ようと音がしたほうを確認する



「あれ…?」



けど、そこには誰も居なかった



「聞き違いか?」




サニル…強っ


なお、フレイの最高の魔法はフレイムボールです

よく使いますが(汗




~とある日記~



「昨日の本を読もうとしたらなんか出てきそうになった。

ビックリして閉じたら出てくるのをやめたみたい。

今度ユウヤが来たらこれで驚かそうかなぁ…フフッ


でもこの本って、もしかして魔本?だったらどうしよう。

開かなかったら大丈夫…?」



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