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勇者になろう  作者: パラヂン
12/42

第12話 本日三度目

…もっとギャグ入れたいですねー


なんだここは


居間、廊下、キッチン、トイレ

イス、机、ソファー、ベッド



「これは…泣けるぜ…」



嬉し涙だぜ



あの後レオンに会って『デス・フェニックス』を相当褒められた


そのときに報酬の話に移って、オレが「金でもいいけどやっぱ部屋が欲しいな」とぼやいたところ、見事に『家』を手に入れた



…家だぞ家!?

喜ぶしかないだろう!!



ちなみに、レオンに家まで案内されてこの国の作りが大体分かった



あのコロシアムは一般階級と上流階級の住居の境にあり、大体誰でも自由に出入りできる


そしてこの国の出入り口は何箇所かあるようだ

そりゃ逃げ道くらい無いとな

広いし



ああ、一般階級と上流階級の住居と言ったが、どちらも自由に出入りできる


規制がかけられているのは図書館とか貴族とやらが住む城くらいだそうだ



図書館?ああ、一般用と上流用と貴族専用の三つがあって、魔法書とかがあるらしい

そのうち行ってみよう



「レオンの家とあんまり近くないのはちと残念だが…」



そういえばもう一つ

なんか兵士の訓練とかその他諸々の通知はポストっぽいのに入れられるらしい


返す必要があるものには返事を書いて郵便局っぽいところに届ければいいらしい。

例外もあるらしいが



その他にも教会とか色々あるがそれらは適当でもいいとのことなので、ゆっくり知っていこうと思う



「………ヒマだな」



飯はパンを食ったし

風呂入ったし

体を動かそうにも激しい運動はまだ無理だし

技考えるのも飽きたし



「…寝るかな」



まだ薄暗い程度の時間の中でオレはベッドに向かう


嗚呼…久々の寝床だ…



そのとき、扉をノックする音が聞こえてきた




コンコン


ガンッ!ガンッ!


ドンドンドンドン!!


ゲシッ!




「おいちょっと待て!今蹴った!?人ん家蹴った!?」



扉を開けると

そこには今日三回目の銀髪と青い修道服



ああ…こんな気はしたんだよ…『ガンッ!ガンッ!』辺りから…



「あ、ど、どうも…こんな夜分に…すみません……あ、赤い髪の人じゃないですか!なんでここに!?ストーカーですか!?」



この場合ストーカーはお前じゃないのか!?とか


いやお前知らない人ん家蹴るのかよ!?とか


そもそもお前誰だよ!?とか



言いたいことはありまくりだけど



「…とりあえず、入るか?」


「あ、どうも」



こんな寒い中でぶるぶる震えてんだもんよ

いや後半は元気だったけど





~居間~



「で、事情を聞こうか。てかお前は誰だ?」


「どっちか一つを質問して下さい。ちなみに選択肢は事情を聞くか、事情を聞くかのどちらかです。何となく」



「………まぁいいや。じゃあ事情を聞こう」



ツッコんだらこいつの思うつぼだ



「いやですね、最近警備が厚くなってきてですね。次捕まると脱走に苦労しそうなんですよ。だから、ちょっと泊まらせてもらおうかなと」



つまりあれか

その…



「脱獄?」


「違いますっ!!」


「へ?違うのか?」


「強いて言うなら、その…家出?」



そっちか

でも、なんで疑問詞がついてるんだろう



「具体的には?」


「…外出」


「もっと具体的に」


「…買い物とか…図書館とか…コ、コロシアムとか…」



…あれ、なんかオレの中で仮説が生まれたぞ?

でもなぁ、これはあって欲しくないって言うかなんというか…



「あの…もしかしてどっかの偉い人とかだったりします?てか単刀直入に言うと、姫様とか?」


「そんなはずないじゃないですか。確かにここのお姫様も家出癖があったりするらしいですが、少なくとも私はお姫様じゃありませんよ」



良かった…

最高にややこしいことにはならなさそうだ


いやぁ本当に良かった



「というか服装で分かりません?修道服ですよ修道服。教会の関係者に決まってるじゃないですか」


「あ、確かに。いやぁ少し動転してたようだ」


「それと、いつまでレディを居間で立ち話させるつもりですか?なんかもう暗くなっちゃいましたし、寒いですし、お風呂を借りたいんですけど」


「あ、うん、ゴメン。風呂はそこを曲がったとこだから、どうぞ?」


「ありがとうございます~♪」



その銀髪で青い修道服の人は呑気そうに風呂場に向かっていく


が、ふと振り返り、真顔で



「覗いたら、滅びます」



そう言うと今度こそ風呂場に入っていったようだ





「…で、結局何も分からんのかよ」



名前すら聞いてねぇ



…最近、眠いです…



~とある日記~


「今日、村を魔物が襲ってきた。

村に入った途端村のみんなでケチョンケチョンにした。

でもその魔物には魔法が効いてたけど、なんでだろう?

魔物なんて滅多に来ないのに、まぁそれはたまたまなのかな?」

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