3話、1日目の稼ぎ
モンスターを100匹程倒して、ポイントもある程度回収したが……。
「さっきから死体が転がっている」
何回か酷い吐き気があったが、休憩したらまだなんとかマシになったので、マスクを付ける。
「恐らく、モンスターに襲われてやられた人達ですね。さっき偵察した時も何人か襲われていました」
「そうか……。おかしい世の中になったな……。」
昨日まで平和な国だったのに、何故こうなるんだ?
「マスター、モンスターの群れです!」
「こっちも危険探知で確認している」
〈野犬〉が10匹くらいこちらに近づいて来た。
『グゥゥ』
と威嚇して来た。
「道路だから後ろからの不意打ちも怖いが、前をなんとかしないと」
「そうですね。でも、来ます!」
モンスターがダッシュで接近して来たので、俺はハンドガンの連射で何匹か倒し、
「〈サークル・エッジ〉!」
マリナが範囲スキルを発動して残りを迎撃する。
「撃ち漏らしはないな」
相手はマリナに攻撃しようとしていたみたいなので、俺には被害はない。
「私もかすり傷もないです」
「それは良かった」
ただ、今までの戦闘で術力の消費があるので中々しんどい。
「私達の消耗が激しいのと周りも暗くなって来たので、一旦拠点に帰った方が良さそうですね」
「そうだな。帰って色々確認しないとな」
ポイントが稼げたのはいいが、整理とかしないとな。
そして、帰りもモンスターを倒しながら家に到着した。
「さて、今日のポイントを確認しますか」
「そうですね」
〈1日目、稼ぎ計算〉
モンスター討伐、ランク1、1匹10P
〈120匹〉10P×120匹=1200P
モンスター素材売却
野犬、55匹 〈1匹分20P〉
20P×55匹=1100P
ジェル、28匹 〈1匹分25P〉
25P×28匹=700P
マメトリ、20匹 〈1匹分18P〉
18P×20匹=360P
バット、17匹 〈1匹分22p〉
22p×17匹=374P
合計、手元500P +稼ぎ3734P=4234P
魔石20個、魔結晶1個、虹魔結晶0個
〈魔石100個は魔結晶1個に交換済み〉
坂上零也 〈マスターレベル4〉
マリナ 〈守護騎士レベル4〉
「初めて計算したが、これは結構稼げているのでは?」
「私も他の召喚士がどれくらい稼いでいるかわかりませんが、結果はいいと思いますよ」
俺達はリビングでソファーに座りながらお茶を飲む。
「マスター、これからどうしますか?」
「1番は装備の充実とレベル上げだ。能力が上がれば対処も簡単になってくるからな」
ユニットやアイテムガチャはまだしない方がいいな。
「私も賛成です。ただ、仲間を集めるのはするのですか?」
「それは、召喚士や住民達か? それともユニットか?」
「どちらもですね。私達だけでは限界がありますよ」
確かにそれも考えていたが
「召喚士や住民達は、俺達を利用して来たり面倒事に巻き込んでくる可能性が高いからNOだが数少ない友人達と会うのはアリだな。ユニットの方はまだ石が足りないから引けない」
それに、星4の〈守護騎士〉が当たっている時点でこれ以上当たる確率はかなり低そうだ。
「この世界は難しいですね」
裏切りや蹴落としが蔓延しているからね。
「それは置いておいて、夜ご飯を食べるか?」
「はい、注文お願いします」
俺はタブレットのショップ画面を開いて、夜ご飯を選ぶ。〈冷蔵庫にはあまり食材が入っていない〉
ショップ、〈飲食品〉
スーパー品
パン類〈1斤〉1P
お米〈1キロ〉3P
飲み物〈500cc〉1P
他にも色々
飲食店
定食〈7Pから10P〉
丼物〈5Pから8P〉
少しお高い物〈30から50P〉
他にも色々
「大体こんな感じか。俺は10Pのステーキ定食を頼むが、マリナは何を頼むんだ?」
「私は8Pのトンカツ定食をお願いします」
「わかった」
俺は2つの定食をタブレットに頼むとすぐにテーブルの上に出て来たので
「「いただきます!」」
俺達は定食を美味しくいただきました。
風呂や歯磨きなどを終わらせた後、寝る場所をどうするかで悩んだが
「私は床でも大丈夫ですよ」
「いやいや、お客様用の布団があるから大丈夫だぞ」
ちなみに、俺のベットはアレなので布団を用意する。
「その前に、同じ部屋で大丈夫なのか?」
「私は大丈夫ですよ。それよりも、戸締りはちゃんと終わりましたか?」
「それは大丈夫だ。雨戸までちゃんと閉めておいたぞ」
寝ている時にモンスターに襲われたくないからな。
そして、俺達の1日目が終わる。
マスターポイント、4216P
魔石20個、魔結晶1個、虹魔結晶0個