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8日目の朝

少し文章を改良してみました。

〈8日目の朝〉


 目覚ましのタイマーがなったので何とか起きた。


「そういえば家では無かったな」


 街の倉庫の一つを勝手に占拠して寝ていたので周りが暗く見える。

 ただ、布団は用意していたのであんまり睡眠の変化は特に大丈夫だった。


「マスター、おはようございます」


「リーダー、おはよう」


 隣で寝ていたマリナとルードも起きたみたいなので倉庫から出る準備をするが、


「やはり元宮生徒会長側は住民を囮りにして塔に近づく作戦を考えているみたいだな」


 俺はタブレットを開いて情報を調べているとその声が多いみたいだ。


「こんな事をすれば大変な被害になりますよ」


「確かに被害は多くなる可能性が高いが、オレが見る限り何もできない住民達を無能と切り捨てる方を優先しているみたいだぞ」


 確かにこれ以上住民が集まって来ると対処が出来なくなるのがオチだよな……。

 だけどそう上手く人を動かせるのか?


「その辺は気にしても仕方ないか」


「ですね」「だな」


 俺達はそう言って身支度と朝ごはんを済ませて外に出る。


 さて外に出たのはいいが塔の方はモンスターが多いので攻略方を考える為、比較的に安全な場所を探していると高層ビルを見つけた。


「ココに入るか」


「確かにここなら遠くも見れそうですね」


「階段を上るのは大変だがな」


 ルードの言葉で少し憂鬱になったがエレベーターは動いていないので、


「モンスターが現れる前はかなり楽をしていたんだな」


 少ししんどくなりながら階段を上りながら呟く。


「私はまだ余裕があるので背負いましょうか?」


「いや大丈夫だ」


 マリナは全然余裕みたいなのでやはり体力があるみたいだ。


「やっと上層階についたぞ。オレのスキルにも何も引っかかってないから大丈夫だと思うが警戒はしてくれ」


「了解」「了解です」


 先頭のルードが斥候をしてくれるのでかなり楽になったが、


「モンスターハザードが起こる前は観覧客が多かったが今は誰もいないな」

  

 元々このビルは街の施設で一般人にも開放されていたので人気だったのを覚えている。


「ここならマンションよりも遠くも見渡せますね」


「そうだな」


 俺達はそう言って塔の方を望遠鏡を使って見る。すると遠くで、


「やはりモンスターが多い」


「はい……。ここから見るだけでも1000匹以上はいそうですね」


「しかも中ボスも10匹くらいはいるぞ」


 おいおい……。俺達が苦労して倒した中ボスが後10匹もいるのか。


「やはりこのままだと召喚士や住民達は更に追い込まれるのは時間の問題になるな」


 それに〈野犬〉系以外のモンスターも殆ど見ないので何かあると思う。


「んっ? リーダー、あの場所はなんだ?」


「向こうは市役所の方向だがどうした?」


 ルードが指差した方向を望遠鏡で見ると、


「人やユニットがモンスターの大群と戦闘していますよ。しかも中ボスの〈ワイルド・ドック〉が4匹います!」


 マリナが驚いているみたいだが俺は。


「前にも同じ事があったよな……」


 元宮生徒会の時と同じ状況かと観察する。


「リーダーに何があったか知らないが、アイツらは召喚士では無くて住人が多い」


「確かにユニットは少数で他は住人達が戦ってます」


 ハァ、こうなると面倒だな。それに責任問題とかが起きそうだな。


「情報屋としてあそこに行きたいが大丈夫か?」


「別に大丈夫だが、俺達が行くとややこしくなるぞ」


 このままだと被害者が多くですが、何かの罠かもしれないので答える。

 だがルードは一つ頷いて、


「オレは他の奴らに顔は知られてないと思うから一人で行ってくる」


「それはかなり危険じゃないですか?」


 俺もマリナの意見に賛成するが、


「いや逆だな。この状況を細かく知らなかったら不利になるのは見えている。それにオレの戦闘力なら勝つ事は無理だが逃げる事は出来る」


 確かにルードは斥候向きだ。


「なら頼む」


「了解だリーダー!」


 俺はルードにこの事を任せる事にした。





 

 



 


 





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