2話、スキルセット
他には倉庫機能の使い方を見たりタブレットを腕輪に変更が出来るみたいなので、変更して身支度を済ました時には昼ごはん時になっていた。
「さて、冷蔵庫の中には何かあったかな?」
「マスター、料理が出来るのですか?」
「一応出来るが……」
部屋にいた時に思ったがもしかして
「やはりライフラインが動いていないな。確か、ポイントで何か出来たよな」
「ライフライン供給もありそうですね」
タブレットで調べて見ると、ライフライン〈1日、100ポイント〉があったので購入する。
「これで今日はなんとかなるが、ポイントを稼がないと飢え死ぬしかない」
「それは分かっているので、外に出てモンスターを倒すしかないですね」
そうだよな。
俺は昼ごはんを作りながら考える。
その後、準備が完了したのでポイントの入手方法を調べる。
〈ポイントの入手方法〉
モンスター撃破〈ランクによる〉
モンスター素材の売却〈物による〉
イベントクエストの報酬
ミッションの報酬、など
後、ガチャに使う魔結晶はモンスターの魔石×100と交換みたいだ。
「マスター、スキル装備をしましたか?」
「スキル、何かあるのか?」
「ありますよ。スキルは2種類あって、戦闘の時に使うバトルスキルと、他の時に使うパッシブスキルの2つに分かれています」
なる程、中々ややこしいな。
「マスターの適正武器や能力によって取れるスキルは変わると思います」
「そうか、とりあえずセットしてみるな」
俺は、ステータス画面を開いてスキル選択を押す。
「ほう、結構色々あるな」
SP〈スキルポイント〉が10ポイントあったので選んでみる。
ウェポンスキル〈WS〉
銃射撃〈レベル2〉〔消費3ポイント〕
バトルスキル〈BS〉
強通常弾〈レベル1〉〔消費2ポイント〕
回復弾〈レベル1〉〔消費2ポイント〕
パッシブスキル
危険察知〔レベル2〕〔消費3ポイント〕
残り0ポイント
「大体こんな感じだな」
「私が前衛でモンスターを足止めして、マスターが光栄で撃ち抜く感じですね」
「基本はそうだな。ハンドガンの通常弾の術力の消費が1で強通常弾と回復弾が5だから、基本は通常弾メインで戦う事になるな」
外に出て戦ってみないと分からないが
「マスター、行きますよ」
俺の服装がパーカーに黒いズボンでスニーカー、マリナの服装が上下ジャージにスニーカーで出るので、あまり目立たない事を願う。
家の門を開けて外に出ると、どんよりした空気で悲鳴が聞こえて来たが
「タブレットでは、役所や学校が避難場所になっているみたいだが、行っても利用されるだけだから行きたくないな」
「そうですね。私も面倒事が嫌いなので、自分の事は自分でなんとかして欲しいですね」
考えが似ていて良かったが
「あのさ、目の前に犬っぽいモンスターがいるのは気のせいか?」
「気のせいではないですね。とりあえず、戦闘に入ります!」
マリナが腰の片手剣を鞘から引き抜いて構えたのを見て、俺もハンドガンを構える。
「俺が牽制するから、近づいて来たら迎撃を頼む」
「了解です、マスター!」
相手は3匹なので狙いをつけて引き金を引くと
「アレ? マスター、モンスター3体とも紫の霧に変わりましたよ」
えっ、倒せたのか?
「ちょっ!? 俺は初心者なのに普通に当たったぞ」
「多分、銃射撃のスキルがあるので上手くなったんだと思います」
なる程、それはありがたい。
「とりあえず、ポイントも見てみるか」
犬を倒したので、タブレットを召喚してポイントをみると
「ポイントの増加は30ポイント、魔石は3個、素材を売るとさらに60ポイント増加か」
今はポイントが欲しいので、正式名称〈野犬〉の素材を全部売る。
そして、次のモンスターを探していると、液体状の〈ジェル〉、空を飛んでいる〈マメトリ〉、コウモリみたいな〈バット〉など、色んなモンスターがいたので、周りに人がいない事を確認して討伐する。
「マスター、ポイントが沢山ですね」
「そうだが、これはマズイ」
「何がマズイのですか?」
俺は周りを見ながら
「外に人が全くいないのと、街の中心部に大きな塔みたいなのがある事だ」
家から出た時から見えていたが、モンスターとの戦闘に必死で余裕が無かったのでスルーしていたが
「あの塔は気になりますが、今はモンスターを討伐してポイントを稼ぐ方がいいと思いますよ」
「確かにそうだな。俺1人では怖くてここまで稼げないから助かる」
「いえ、私もマスターに従えて嬉しいです」
こんな会話をしながらモンスターを倒していく。