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銃皇の煌き

 ついに〈ワイルド・ドック〉2匹と取り巻きの〈野犬〉の大群が襲って来たので


「行くでござる!」


「やれやれこうなるのか……」


「服部ずりーぞ! エミナ、アタシ達も行くぞ!」


「頭、早いっすよ!?」


「おいおい大丈夫なのか……」


「それは分からないですが、私達は周りの取り巻きを倒しましょう」


 俺とマリナは服部達の援護メインで立ち回るが


「坂上殿、援護頼むでござる」


「坂上、こっちも頼む」


「あのな、こっちもキツイんだよ!」


 俺とマリナの2人は出来る限り援護はしているが、 手数が全く足りない!


「マスター、このままだと服部様達はやられますよ!」


「チッ、何か手がないか?」


 俺は二丁拳銃に〈追尾弾〉をセットして〈野犬〉を減らしまくっているが


「このままだと術力がもたないのと、〈ワイルド・ドック〉は服部達の攻撃を軽く躱しているのもコッチの体力を削って来ている」


 装備を強化していたおかげで〈追尾弾〉の威力も上がっているので何とかなっているが、このままだと追い込まれる。


「全然攻撃が当たらないでござる!」


「クッ、このままだとアタシ達がもたないぜ」


 向こうもギリギリみたいなので


「こうなったら一旦退くぞ!」


 だが、中ボスが2匹いる中で引くのはかなり難しい。


「マスターどうするのですか?」


〈野犬〉を〈サークル・エッジ〉で迎撃しているマリナにそう言われるが


「俺とマリナがここで残って時間稼ぎするから服部達は退け!」


「おい! それだとお前はどうなる?」


「それは分からんが、ここで全滅するよりはいい! それよりもさっさと行け!」


 俺は〈ワイルド・ドック〉に〈追尾弾〉を撃って時間を稼いで


「坂上先輩、後で合流しましょう!」


「棟梁達はなんとかするよ!」


 アイツらのユニット達もそう言って〈召喚士〉の2人を無理矢理連れて行く。

 

「さて、やりますか!」


「マスター、お供します!」


 俺達は残った中ボス2匹と〈野犬〉100匹以上との第二ラウンドを始める。


 フル装備のマリナはかなり高い戦力だが、相手の数が多いのと連携が上手いので、こちらを追い込んで行く。


「チッ、回復ポーションと術力ポーションも残りも半分か」


「私も少なくなって来ました!」


 あれから30分後、全力攻撃で〈ワイルド・ドック〉を1匹倒したが


「〈強通常弾〉と〈追尾弾〉に術力を使うからあんまり使えないのが痛い」


〈通常弾〉は術力の消費が無いのでここまで戦えているが、他の弾は消費が激しいので中々使えない。


「体力的にもかなり厳しいですよ。私達もそろそろ引いた方が良く無いですか?」


「それが出来るなら最初からしている。ただ、包囲網が厳しいからほぼ無理だ!」


 周りのモンスターがどんどん増えて来ているので、死なない様にするのが精一杯だ。


 そう思っていると、頭に何かが入って来る感覚が起きた。


「くっ、なんだ?」

 

 頭の中には何が浮かんでパズルのピースがつながって行く。


「マスター!」


〈マスター奥義《銃皇の煌き》が開放されました〉


 機械音や頭痛で動けなくなっていた俺に〈野犬〉が襲って来たが


『バン』


 何とか立ち上がって


「マリナ下がれ!」


 俺は今使える様になった


《我が銃撃に死角なし、敵を葬る弾丸となる! 〈銃皇の煌き〉!》


 俺の周りから色んな銃が浮いていて


「一斉射撃!」


 その銃から弾丸の雨と大砲の砲撃が発射されてモンスター達に降り注ぎ


『グゥオォ』


〈ワイルド・ドック〉と〈野犬〉達の大半が直撃して紫の煙になった。


「マスター、これは……」


「マリナ、引くぞ!」


 射撃が終わり銃が消えると、かなりの倦怠感が襲って来たので


「は、はい!」


 マリナに抱えて貰って戦線から離脱する。

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― 新着の感想 ―
[良い点] システムがプレイヤーが分からない間に 開放される感じが 楽しいですね [気になる点] 戦闘前に主人公が仕掛けたことが 何か気になりました [一言] 奥義となると消耗が激しそうだが 何か代償…
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