表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/27

頭を抱える問題

〈6日目の朝〉

   

 昨日はある意味散々だったので、今日は何かいい事がないかと思いながら起きると


「坂上殿おはようでござる」


「服部おはよう。お前が早起きしているとは思ってなかったぞ」


「昨日の爆発がどうしても気になってタブレットで調べていたのでござる」


 確かに俺も気にはなっていたが、大群との戦闘や爆死祭で調べる余裕がなかった。


「それで何かわかったのか?」


「もちろんでござる。昨日の爆発は自衛隊が塔に爆撃した為みたいでござる」


「なる程。ただ、塔に爆撃しても意味があまりないと思うぞ」


 俺もタブレットを起動して調べてみると


「うわ、塔攻撃の動画が載っているが、塔は無傷でさらにモンスターが大量発生しているな」


「この攻撃のせいで、周りにいた召喚士や住人達の大勢が犠牲になったみたいでござるよ」


「これは完璧に被害が大きいな」


 俺と服部がそうやって話していると


「マスターおはようございます」


「棟梁、おはようだよ」


「頭おきるっす」


「ぐぇっ」


 1人無理矢理起こされているが、一応身支度や準備をする。


 朝ごはんのモーニングセットを注文しつつ、俺達は塔爆撃事件を話し合う。


「何故この国の人達は塔を攻撃したのですか?」


「調べた情報によると、『モンスター発生の根源である塔を破壊すれば平和になる』と思った人達が攻撃を強行したみたいだな」


「でも結果はさらに悪化したんだよね」


「そうでござる。しかも、塔から中ボスがさらに数匹出現したみたいで候」


「さらに問題が増えたっすね」


 こんな事をやるから、さらに悪化するんだよと言いたい。


「ただ、アタシ達にもかなり負担があるのは辛いのと、ボスや中ボスが増えれば状況がさらに悪化するぞ」


「中ボス1匹なら兎も角、それ以上の取り巻きがいればこっちが大苦戦又は敗走する確率が高いぞ」


 俺は食べ終わった皿を戻して、昨日の召喚士スレを覗いてみると


 召喚士スレ〈天岡市〉〈6日目〉


〈ボス討伐戦前〉


 452、〈王子、男性〉これよりボス攻略戦開始する。集まってくれた召喚士は約3000人、これなら勝てるぞ。


 453、〈メロン、女性〉生徒会長の指示に従えばいけます!


 454、〈スパナ、男性〉そうだ、生徒会長バンザーイ!


 455、〈王子、男性〉それに聞いて驚け、自衛隊もあの塔を爆撃するみたいだから、僕達はそれに便乗するぞ


 456、〈ヒカリ、女性〉まぁ、タイミングかよろしいですね!


〈ボス討伐戦後〉


 842、〈クード、男性〉なんだあのモンスターの大群は、俺達も数を揃えたのに全く足りなかったぞ!


 843、〈コマン、女性〉そうですよ。あんなにモンスターが多いとは思ってなかったですよ! それに召喚士や近くにいた住民達の大勢が犠牲になりましたよ!


 844、〈王子、男性〉一旦落ち着け。今回は不慮の事故だったのとモンスターが万単位でいた事が敗因だ。ただ、それが分かれば対処は出来る。


 845、〈明太子、男性〉確かにそうだが、ボスや中ボスにやられた奴らも多いぞ。今回でまだ戦力が足りない事が分かったがどうするんだ?


 846、〈王子、男性〉それは、魔石を集めてユニットを召喚したり、やむを得ないが住民達を囮りに使うかだな」


 召喚スレは続いていく


「「「「「「…………」」」」」」


「これは酷いとかマズイとか、そんな問題ではないと思うが気のせいか?」


「アタシもそう思うぜ。ただ、現状はどうしようも出来ないからな」


「住人達を犠牲に討伐しても批判が殺到しますよ」


「この人達は、自分達が良ければそれで良いみたいだね」


「そうでござるな。しかも、タチが悪い事に参加しないと悪みたいな風潮があるでごさる」


「結局得するのは上位の人達っすね」


 ただ、このままだと服部と小峰の家族にまで影響が出るかもしれない。


「こうなったら、一回中ボスと戦ってみる方がいいかもしれないぜ」


「マリナ、今の俺達が装備を強化して勝てる可能性はどれぐらいだ?」


「中ボスと取り巻きだけなら十分勝てる可能性はありますよ。ただ、イレギュラーが無ければの話ですが」


 なる程、それなら


「気が進まないが入念に準備して戦ってみるか」


「賛成だ! このまま家族に影響が出るのは心配だからな」


「拙者もでござる!」


「僕もだよ」


「頭がやるならついて行くっす」


 よし、それじゃあ準備を始めますか!


 なので俺達は入念に準備を始めた。


 坂上零也

〈武器〉

 ハンドガン、レベル1→3〈消費5000MP〉×2

 カスタム

 威力レベル2→3〈消費1000MP〉×2

 射程レベル1→2〈消費500MP〉×2

 弾速レベル1→2〈消費500MP〉×2

 合計、14000MP


 アイテム

 アイテムポーチ〈消費3000MP〉

 手榴弾〈消費50MP〉×20

 レベル1回復ポーション〈消費100MP〉×10

 レベル1術力ポーション〈消費100MP〉×10

 合計、6000MP


 全部の合計、14000MP+6000MP=20000MP


「俺の装備の方は終わったが、マリナはどうする?」


「私は守護騎士装備で戦うので特にいらないですよ」


 あの騎士団長みたいな装備で戦うならいけそうだ。

 

「ただ、回復ポーションと術力ポーションをいただけますか?」


「わかった」


 マリナ

 

 アイテム

 レベル1回復ポーション〈消費100MP〉×20

 レベル1術力ポーション〈消費100MP〉×20

 合計4000MP

 

 総合計、20000MP+4000MP=24000MP


 手持ち、24085MP -24000MP=85MP


 本当にギリギリまで使ったな。


 残った手持ちポイントを見ながらそう思うが、中ボスの強さがまだ予想でしか分かってないから、これぐらいが丁度いいか


「拙者と月刃の準備が終わったでござるよ」


「アタシとエミナの準備も終了したぜ!」


 向こうも終わったみたいなので外に出る為に最終確認をする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 住民に被害が及んでも わりと冷製な判断が出来てるあたり なるほどと思うところです [気になる点] ようやくボスに挑戦といったところ さてうまく目立たずに戦えるのか 気になってまいりました …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ