異世界転移3
帰って来た俺を待っていたのは、暴言だった。
「この犯罪者が‼」やら「キッショ」等の暴言だ。
俺のメンタルの柔らかさは豆腐位なのでその日の夜まで何をしていたのか覚えていない。
東が弁解してくれていたが皆あまり聞いていなかった。
「四季様、王様がお呼びです」
俺は何もしていないのに王様に呼ばれた。
王の間についた俺はドキドキしながらドアを開けた。
そこで、まっていたのは王様と東だった
どうやら食べ物の話をしているらしい。
いつの間に意気投合したんだ?
「おお、よく来たな。」
俺はビクビクしながら次の言葉を待っていた、しかし聞こえたのは予想外の言葉だった。
「そなたも辛かったのだろう。東からきいているぞ。」
「え?」
待っていたのは同情の言葉だった。
「フフン。すでに私が話しておいたのよ!」
「東、そのことは王様に行ったのか?」
「いやあ、男装のことを話したら男装をやめてくれって言われてやめたら求婚されてね。」
「俺も初めて見たような美女だ。そのようなことをしてしまうのも仕方ない。」
「ちょちょっと待ってくれ。東はそのことを認めたのか?」
「何言っているの?私が四季君以外に惚れるわけないじゃない」
俺は素直に嬉しかった。
「そなたも彼女のような美女とお付き合いできていいな!」
どうやら王様は非リアらしい、しかもとてもいい人そうだ。
「ところでそなたも秘密があるらしいな。ちょっとだけ見せてくれないか。」
「私からもお願い。四季君の美しさを異世界に広めるチャンスだもの。」
「東がそこまで言うなら、、」
俺はカツラと黒緑色のメガネを外した。
「結婚を前提にお付き合いして下さい‼」
王様に求婚された。俺は男なのに‼
「ダメです。」
「今日二回も振られたァァァァ‼」
何だか可哀想だ。
「大丈夫ですよ、そのうちいい人見つかりますって」
「俺の名前はエルライ・アルト二世だ気軽にエルライと呼んでくれ。」
立ち直りが早いな。面白い人だ。