プロローグ2
もう、眠いです。
『先言った通り、日本にいたあなたは死にました。死んだ理由は、ある神が手を滑らせて落としたトンカチが、あなたを刺した通り魔にたまたま当たって変な所に当たったのか知らないけどたまたま持ってた包丁でたまたま通ったあなたを刺しちゃった訳』
『なるほど、理解しました。一つだけ言わせてください』
『どうぞ』
『なんで、神(仮)がトンカチで物直してるんですか!!』
『仕方がないよ。神だってたまに自分の手で手間暇かけて物直したい時もあるの!』
確かに、そうなのかも知れないけど神が一体、何を直していたか逆に気になる。
『ちなみに、直してたのはう◯い棒ね』
『うま◯棒って、一体どうやってトンカチで直すんだ。まず、うまい棒は直す物なのか?』
『相当、暇だったんでしょ?後、君の頭にトンカチを落とした神は今、怒られてるよ』
『誰に?』
『奥さんに』
『奥さん、こってり絞ってやってください』
本当に、心から願う。てか、神にも奥さんとかいるんだね。普通に驚いたよ。
『まあ、話戻すけど君が、流石に、不幸すぎたから転生させようってなった訳。おk?』
『おk!ちなみに、どれぐらい不幸なの?』
『家に帰った途端爆破され、そのまま宇宙に行ってしまって、途中で、たまたま石◯面被ってしまったせいで死ねずに生物と鉱物の間の物になって宇宙空間で一生を暮らすぐらい』
『それって、だいぶ不幸というかなんと言えばいいか』
『笑えばいいと思うよ』
『なんか、キャラブレてません?』
『私も、そう思う』
『またまた、話を戻すとそんな不幸なあなたに、いろいろな神。まあ、全ての神から最高のプレゼントをもらって来たからそれをあげに来たの』
『そこまで、そこまでするほど?』
『ここだけの、話トンカチを落としたのが創造神なんだよね。だから、神の長である創造神が起こした事だからみんなで償おうって事になって、こういう状況になってる訳』
『オッケー、とりあえず神がみんないい奴ってことだけはわかった』
『まあ、とりあえずこれ渡すわ』
そう言って、空から小さな光が徐々に徐々に降りて来てちょうど、体の真ん中に入ったと思ったら体が淡く青色に光少しずつ光が収まっていった。
『おお、すごい』
なぜか、拍手をする神(仮)。
『なんで、拍手するの?』
『あれだけの、力をよく受け入れられたなと思って。普通なら爆発して血肉がそこら辺に広がるのに!』
『えっ!何、知らずうちにそんな危険なことしていたの?』
『そうだよ!神のみんなで試したけどみんな爆散したのに不思議だね?』
『俺は、神が出来ないような事を知らず知らずにやらされていたのか。全く、笑えねな』
『ともかく、これで、神を超えれた事だしよかったじゃん』
『えっ?神を超え、え?』
『神でさえ手に入れなかった力、全ての神の力、創造神、破壊神、魔法神、武神、覇王神、技術神、邪神その他にもいろいろな神の力を取り込んだんだよ。数にすれば億近い数の神の力を、そりゃあ神を超えることになるよね』
『そんな、力を貰ってしまったのか・・・・』
『まあ、あとは、好きにしていいよ。使命なんていう物もないしただただ自由に生きてくれればいいよ』
『オッケー、わかったよ。一つだけ質問するぞ』
『どうぞ』
『あんた達を、神という事はわかった。そんな中聞くのは少し辛い所があると言うか。まあ、言っちゃうけど』
少しの間を取る。一体何を言われるのか。天の声には緊張が走る。
『あんたの、名前って何?』
『最後に聞く事?』
確かに、正直に言うと、声が中性的なせいで、男か女さえ分からないために、予測をする事も難しい
『そっかぁ〜。まさか、自分の名前を最後に聞かれるとは思われなかったよ』
笑いながら、喋る天の声。
『いいよ。教えてあげるよ。僕の名前はリーナだ』
『リーナね。名前からして女か。意外』
『そう?』
『うん』
『そうか。意外か・・・・この楽しい時間も終わりのようだ』
『そうか』
『それじゃあ。また、いつか、会える時、話を聞かせてくれ』
『ああ、了解した』
『それじゃあ、さようなら』
『じゃあな』
こうして、脳に響いていた声は、綺麗に無くなり、目に入るのは空を覆い尽くすほどの星。そして、少しずつ、奥から二人の老人が近づいてくる。自分の前に来ると止まり自分を抱き上げるとあやしながら、また、歩き出した。
神界
初めて会って、喋ったけど今までにあんなに喋ってて楽しい事はなかったな。何かこう胸の奥がキュンキュンすると言うかなんと言うか少なからず、生まれて初めての感覚だな。
この日以降、リーナの女子力が少し上がったと噂になったのはまた別の話。
少し裏話、本当はこの話の題名『恋する乙女の誕生?』になる予定だったんですけどここまでをプロローグとしてまとめたかったので『プロローグ2』と言う題名になりました。