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転生後最強へ  作者: MI.ry
1章 森の中
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じゃあね

文章が変だったら教えてください。直しますので。

2日後


都市に行く事になってから、2日昨日は色々な準備をした。倉庫の中の整理をしたり自室の掃除もしたり。その時に色々なものが出てきた。例えば、よく分からないオブジェクトであったり変な巻物だったりともかくいろいろなものが出てきた。そして今日は、グルムとラエルに別れの挨拶に行こうと思う。


「それじゃあ、行ってくるね!」


「きおつけてね!」


「はい」


とりあえず、森の中を走り抜けあの草原へ行く。そこは、やはり気持ちのいい空間だった。今日までに何度も通ったが決してかはる事のない平和な空間がそこにはあった。


「やっぱりここは気持ちがいいな!ここに来れるのも今日で当分来れなくなるな〜」


少し、待っているとグルムが来た。


「来たな!グルム。とりあえず、ラエルの所に行くぞ!」


そう言うと、姿勢を低くし乗りやすくしてくれるグルム。やっぱり、お前は頭がいいな。いつも通りのスピードでラエルの所へ向かう。


「お〜い、ラエルいる?」


そうすると、洞穴からドスンドスンと歩く音が聞こえる。


「久しぶり!ラエル!」


来てくれた事に喜んでくれている様子だ。


「それじゃあ、とりあえず遊ぶか!」


その場では、すぐにはいなくなる事を言い出せずにいた。数時間遊んだ後、もう帰らなければいけない時間が迫っていた。

言わなきゃな。言わなきゃいけないんだけど言う勇気がないなぁ。どうしても言い出せない。この楽しい時間が崩れるのは辛い。二人の悲しむ顔を、見たくは無い。それでも言わなくちゃいけない。

世界とは、時に残酷だ。


「あのね。二人とも」


こちらを、見る二人。


「言わなきゃいけない事があるんだ。来てくれる?」


頷く二人。


「えっと、ね。その、なんて言えばいいのかな?」


多分、今の僕はとてつもなく変な顔をしていると思う。二人といて楽しい顔、いなくなる事を言わなければいけなくて悲しい泣き出しそうな顔をしていると思う。実際に、いまの僕の心の中は楽しい気持ちと悲しい気持ちが入り混じりどうやって言えばいいか分からないような気持ちだ。


「そのね、うぐっ うっ う、えっと、ね」


泣くのを我慢はしてるつもりが涙が自然に流れ落ちてくる。それを見てグルムがルークの背中に回り後ろから流れる涙を舐めてる。ラエルは、どうしたらいいのか分からずウロウロしている様子だ。


「ありが、とう」


少し、勇気が出て来た。二人は小さい時からの友達で人間では無いにせよ二人は大切な親友だ。この二人と一生会えなくなるわけじゃ無い。少しの間会えないだけだ。二人なら次にあった時も何も変わらず迎え入れてくれるだろう。


「それじゃあ、言うね」


一呼吸おき行った。


「僕は、明日でこの森からいなくなっちゃうの」


二人は、驚いている様子だが騒ぐ様子は無い。どこかで、分かっていたのかもしれない。ただただ、優しく鳴く。


「どもね。ちゃんと帰ってくるから!しっかり、かえ、って、うっ うっ うーわん」


泣かないで置こうと思ったけど無理だった。二人は、優しく寄り添ってくれる。泣き止むまで寄り添ってくれた。


「ごめんね。見苦しい所を見せて。でも、本当にちゃんと帰ってくるからね」


二人は頷く。


「少しの間、じゃあね」


涙を流してはいるがさっきまでと違って笑っている。二人は顔を近づけ抱きしめる。


数分後


「じゃあね!また来るから!」


ラエルに別れを言い草原までグルムに送ってもらい家に帰った。その日は、満天の星空だったが涙で見えなかった。

小説を読んでくれてありがとうございます。

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