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屍人物語  作者: 神崎詩乃
3/5

3日目

研究員の資料を読み上げる千春、

その内容を知り、異変が起きる恵…。

全ての謎を解くにはまだまだ先は長そうだ…。

【我々はついに完成させた。単騎で帝国の軍隊を破壊しつくせるアンデット。『ドール』を。我が国はこの成果をもって正式にアンデット研究に熱を入れ、更に3体のドールを製作した。我々の勝利はこれで確定した。

n69…。奴を使えば世界だって夢ではないだろう】


「n69…。それと3体のドール…。」

「ドールって私たちのことだよね?」

「千春姉ェ、それ本当なの?」

「そうだよ。何かの間違いでしょ?ねぇ、ねぇってば!」

「……。」

千春の沈黙がその事実の肯定であると言うことは言わずもがな。全員が認知していた。

「……戦争?戦火…あれ…なんだ…。」

一人、物騒なことを言い始めるドールがいた。

「おい、恵、また病気かよ…。やれやれ…。」

「恵?恵?大丈夫?」


戦争、帝国…。その言葉で恵の脳裏に何かが浮かんだ。

大きな銃火器を構え一斉に歩く兵士たち。時折、険しい顔をする将校…。すべてが、全てが救われぬ地獄へと向かって歩いていたという事実。

それは恵の住んでいた村に補給のためと寄った時だった。

村人たちはそんな兵士たちを労い、戦場へ行く彼らに暖かい食事と湯を振舞った。しかし、彼らの中にすでに敵国の工作員がいたことなど知る由もなかったのだ…。

兵士の中には恵の想い人がいた。凛々しく、逞しく、それでいて優しい彼に恵は恋心を抱いていた…。


「はっ」

「恵?ようやく目を覚ましたか。」

「…私は…一体…。」

「千春が研究員の記録を読み上げたらぶっ倒れちまったんだよ。1日中ぶっ倒れてるから皆心配してたぞ?」

「うっごめん。」

「それで?倒れている最中、ひどく魘されていたが何か思い出したのかい?」

看病していた京香が何かを探るような眼差しで恵を見つめる。

「あぁ、戦争のことを少しね。確かに戦争があったんだ。でも、さっきの夢では私が生前思いを寄せていた人物が出てきた。名前は確か…。秋元健二…。」


「え?」

「…。偶然…。とはいいがたいわね…。」

いつの間にか集合していた千春や眞樹が驚きの表情を見せる。

「え…どういうこと?」

「n69のことを調べたんだよ。千春姉ぇと一緒に。そしたら研究日誌が見つかってね」

「【n69 被検体名『秋元健二』実験結果おおむね成功。自我が目覚めることがなかったが身体能力はドールとほぼ同じかそれを凌駕する。だが、あまりに危険なため、彼は格納庫に封印することにした。】って記述があったの。」

「……。格納庫」

「おいおい、どこへ行こうっていうんだよ。」

駆けだした恵の前をふさぐ形でクロウが足止めをする。

「そうだよ。この施設は兵器量産工場でその研究結果としてボク等は生み出された。それだけ分かっただけでも大収穫だろう?次はこれからのことを考えなきゃ。」

「…。壊さなきゃ…。彼を…。壊してあげなきゃ…。」

脳裏に目覚めたときの不快な培養遭が浮かぶ。彼が望んでアンデットにされたわけではないのだろう。ならば終わりないこの世界で永遠にアンデットとして…。色々な人間の肉をつぎはぎに接合されたであろう彼に…。終焉を与えなくては…。

その一心が狂気のように恵の心を埋め尽くしていた。


「恵…。そうだよね。好きな人がアンデットにされてるなんて知ったら…。そりゃね…。」

不意に眞樹が口火を切った。

「京香、千春姉ェ、もしかしたらまだ何か情報が見つかるかもしれない。それに、こんな世界で初めて出会った恵に酷いことをした。その罪をまだ私たちは清算していないよね?協力しようよ。その人を壊すのを。ね、お願い。」


眞樹がそう言ったことで場の空気が少しだけ和んだ。

「確かに…。眞樹の言うとおりよね。たった4人でそいつに勝てるかどうかはわからないけれど、今後何があるかわからないのだし、驚異の芽は摘んでおかないとね」

「でも、ボク等ここの地図とか何も持ってないよ。どうやって格納庫を見つければいいんだい?」

「あーそれならー地図見つけたぞ?」

クロウが飛び立ち嘴を自らの腹に突き立てる。そうして、再度顔をあげたときには1枚の紙を咥えていた。

「皆…。ありがとう。それで…。クロウ、なんで地図を隠していたの?」

肉の鞭がクロウを捕らえるとぎちぎちと締め上げる。

「ぐぇッしッ仕方ないだろ。お前の味方になるとは限らなかったしお前がここを追い出されたときに道案内できるように隠していたんだからな。」

「私の為に?」

「そうだ。」

肉の鞭の拘束が緩み、解放されたクロウがさらに言葉をつなげる。

「俺はお前を作った死霊術師からお前の目付け役をさせられている。だが、奴にとってお前は壊されたくないんだろうよ。目付け役と同時にお守りまで俺に押し付けてきやがった。俺もアンデット。奴の命令には逆らえない。だから少なくとも恵だけは守るように行動する。」

「…私だけ…。違うね。クロウ。私一人では生き残れない。今後、誰かの手を借りなくてはいけない。今回だってそうだ。千春、京香、眞樹、この三人が居なくては今回のことは思い出せなかった。大切な記憶が失われたままだった。そんなの私は嫌。だからお願い。私たちを助けて。私達4人でこの世界を生き残る。」


「…。出会って脚捥がれて、腕捥がれて、尋問めいた事とされたのにか?」

「誰だってこんな世界にほッぽりだされたら不安だよ。疑心暗鬼にもなるさ。でもそれを過ちとして謝ってくれた。しかも、外で暴れて、急にここにきた私の…私の我がままを償いとして聞いてくれた。」


クロウの冷静な物腰に対抗するかの如く感情があふれ、涙…。に近い液体がボロボロとこぼれる。

そんな様子を見てクロウはやれやれ…。と言葉を紡いだ

「わかった。それなら今後俺はお前らのサポーターとして動いてやる。全員に情報を配る。それでいいな?」

「…ありがとう。クロウ。」


こんなに感情的になったことがあっただろうか…。生前も、アンデットにされた後も…。

いや、ない。

それはこのドールと呼ばれるアンデットにのみ許された共鳴といった感じなのかもしれない。


「さて、落ち着いた…?」


千春が口を開き、今後の予定を話し合った。

まずは情報収集。クロウが提示した地図でまだ行っていない実験室に行き、情報を収集すること。それとn69の格納された格納庫に赴き彼を破壊すること。


それから先は風見恵と秋元健二の恋バナや外の状況などを話し合って4人の絆は若干深まっていった。

少なくとも今後生死を共にする仲間として動ける程度には…。



というわけで~

はい、書いちゃいました。

手が止まらなかったんです。次から次へと…。

2千文字ちょっとなので1時間半くらいでした…。

次回はもうちょっと探索が続いて

次々回あたりで戦闘ですかね


とまぁ

キャラ紹介をば

今回はドールたちのまとめ役になる予定の千春さんです


堀田千春 ポジション/ソロリティ

     メイン  /ステーシー

     サブ   /ロマネスク

   武装2 変異1 改造2(風見恵は武装1 変異3 改造1となってます)   


スキル 【号令】【庇う】【肉の盾】【時計仕掛け】

パーツ 頭 【基本パーツ】【アドレナリン】【カンフー】

    腕 【基本パーツ】【ワイヤーリール】

    胴 【基本パーツ】【サイボーグ】【あるびの】

    脚 【基本パーツ】【仕込みブーツ】


前衛型の盾を目指したんですけどね…防御が割と薄い構成です…。

前衛で号令飛ばして仕込みブーツで攻撃し、他のドールの攻撃を入れていくスタイルがいいですかね。

寵愛点を変異に割り振って【うろこ】か武装に割り振って【ジョギリ】振り回せたらいい感じですね。

その後ロマネスクスキルの【死の舞踏】でジョギリが失敗しても再度振りなおせる…。くふふ

夢が広がります。(前衛盾とは何だったのか…。)


とまぁ次回に続きます。

あしたの夜にまた投稿するかも知れないです

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