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Murder 365   作者: MM 知らん
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7ー調査ー

7ー調査ー


10月18日


結局、柴田と吉原は行方不明で片付けられた。


だが、テレビではほんの一部しかあまり報道されなかった。


俺はソファに寝転んでテレビをつけた。


今日は日曜だしゆっくりできる。


朝お馴染みの行方不明のニュースだ。


犯人は俺なんだがね。


殺して死体と証拠が消えたとしてもさすがにそろそろ限界かもしれない。


毎日ここ周辺で事件が起きるので、警戒状況もかなり厳しくなった。


さっきから頻繁にパトロールの車が通っている。


昼間はまだ少ない方だ。


夜はかなりの数の警察が動き回っている。


ニュースでは誘拐や拉致とか言われてるが、まさか消えたなんて思わないだろう。


だけどいずれ足がつくかもしれない。


ピンポーン


チャイムがなった。


ソファーから起き上がり寝癖を気にした。


覗き穴で覗くと、


偉そうなおっさんの後ろに部下みたいなのが二人いる。


その後ろにはパトカーが停まっている。


警察?!


なんで俺の家に.....


いろいろ考えたが何も浮かばない。


相手は三人。


とても敵わない。


でも、証拠はないはずだ。


大丈夫、大丈夫。


そう言い聞かせてドアを開けた。


「はい、なんでしょうか?」


偉そうなおっさんが答えた。


「淵本さんのお宅ですか?」


「はい、そうですが」


後ろの部下が何かをメモしてる。


「警察が何のようですか?」


落ち着け。


焦るな。


「いやー、ちょっと情報収集をね」


情報収集?


まだバレてるわけじゃないんだな。


「別にいいですよ」


「よかった、それじゃあ、まずは」


「えっと、その前にお名前は?」


「俺は竹山だ、よろしくな」


名前は覚えておかないと。


もしものときのために。


「えー、ではまず、お母さんはいるかな?」


え?


「いません」


「留守か?」


ここで嘘はつかない方がいい気がする。


「母は行方不明なんです」


嘘をついた。


いや、でも、半分本当だ。


半分は。


「詳しく教えてくれないかね」


「いえ、それは」


「それは?」


「言えません」


「言えない?どうして?」


考えてもろくな案が浮かばなかった。


仕方なく法律に守ってもらうことにした。


「個人情報です」


「個人情報ねぇ」


そうだよ。


個人情報だよ。


早く帰れよ。


「ふーん、じゃ、これだけなんで」


あっさりと帰っていった。


拍子抜けした。


俺は重い足を引きずりながら、


自分の部屋のベッドに倒れこんだ。


かなり今危ない状況にいる気がする。


あの竹山とかいうおっさん。


あいつがどこまで握っているか気になる。


「お母さんか...」


俺はまぶたを閉じた。


俺の記憶は過去にさかのぼり始めた。

















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