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Murder 365   作者: MM 知らん
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6ーもうひとつー


6ーもうひとつー


「翔矢ー、今から臨時集会だってよ」


「俺、寝そうなんだけど」


ベッドに寝転んだまま言った。


「俺も。やってらんねーよ。誰かが盗撮でもしたんじゃね?」


義一が冗談めかして言った。


原因は二人ともわかってる。


柴田が行方不明なんだろう。


さっき海上がりで整列したときに

柴田がいないのを先生が疑問に思ってた。


さっきも先生が俺らの部屋に来て、


「おい、柴田知らねーか?」


「知りませんよあんなデブ」


義一がどうでも良さそうな顔で言ってた。


そして今に至る。


「はぁー、めんどくせーなー」


「だよなー」


俺たちは集会場へ向かった。




想定外だった。行方不明は柴田だけかと思っていたからだ。


集会では柴田と吉原が行方不明だと

聞かされた。


吉原はいつも一人で無口だったせいで誰も行方を知らないらしい。


「やべ、歯磨き粉もう出ねえよ翔矢ー」


「はいはい、貸せばいいんだな」


行方不明の二人が消えても周りは

特にクラスに変化がなかった。


うがいをして歯ブラシをカバンに押し込みベッドに横になる。


義一は自分のベッドに腰をかけた。


電気はつけたままだ。


まだ眠らないのだろう。


「なんかあっという間だったな」


義一が呟く。


「まあな、学校にいる時とあまり

変わらなかったよな」


「でも楽しかったよな」


「行方不明がでてこういう会話は

どうかと思うけどな」


「いいんだよ!」


顔に枕が飛んできた。


ボフン!


「やりやがったな〜!」


そしてまくら投げ戦争が始まった。


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