人見知りの魔女 -Hidden Story-06- After:-08-07-
ギルド付近に転移し、オトハとルイと別れる。
私たちはこれからどうしようかとシオンと話していたところ、後ろから声がかかった。
「カナデ、シオン。少し頼みがある」
「どうしたんですか?ヴィクターさん」
「いや、クロエの事なんだが、ちょっと精神的にきてるというか、女の子のことはよくわからんし、お前らならしっかりしてるからアイツも頼れるだろう」
「わかりました。クロエは今どこに?」
「今しがた寮に帰ったが……」
「わかりました。行ってみます」
そういうとシオンがすぐに歩き出した。
「シオン?部屋知ってるの?」
「知ってるも何も隣ですけど」
「そうだったんだ……同じ寮だってのは知ってたけど」
「ちなみに向かいはキクロさんです」
「それはいろいろ問題あるような……」
寮の6階まで上がり、603のプレートがかかったドアをノックする。
「はい、どちら様でしょうか……ってカナデさん!?シオンさん!?どうしたんですか?」
「いや、ちょっと元気ないみたいなことを聞いたから心配になって。今大丈夫?」
「はい!どうぞ中に!」
一見元気なように見えるのは私だけだろうか?
すぐにお茶を持ってくるクロエ。別にそこまでしなくてもいいのに。
「こっちでの生活はどう?」
「なにか困ったこととかありませんか?」
「えーっと……困ったことというか。あまり男の方が得意でないので、変に緊張してしまって……あと、人としゃべるのもそこまで得意ではないので」
「あーそういう事か……まあそればっかりは慣れてもらいうしかないような……」
「そうですね」
「我慢してるんですが、そろそろ限界が……」
「キクロさんとかヴィクターさんは大丈夫なんですか?」
シオンが尋ねる。
「ヴィクターは紳士だし、キクロはアレだし……」
「ああ、女の子に興味あるような人間じゃないもんね。私の事も観察対象だと思ってるよ絶対」
「普通の人なら大丈夫なんですが、こうグイグイ来る人はちょっと」
「誰かに迫られたとか?」
「ええ、まあそうなんですけど……思い出しただけで吐き気が」
そこまでのトラウマ?赦すまじ犯人。
「ちなみに名前とかわかりますか?」
「いえ、ただ自警団の隊長バッジつけてました。4番です」
「わかった。じゃあ今からその脅威取り除いてもらうようにするから、安心して?」
「どうするんですか?」
こちらを見ながら首をかしげるシオン。
「ちょっとまっててー」
『姉さんちょっといい?まだ仕事中?』
『もうすぐ帰るけど。なんかあったの?』
『副室長のクロエが4番隊隊長に迫られて精神的にダウンしかけてるんだけど』
『あー、わかった。お姉ちゃんに任せときなさい』
「終わったよ。これで大丈夫」
「ありがとうございます!」
「一件落着ですね。そういえば晩御飯まだですけど、クロエさんは?」
「ええっと……さっきまでちょっと無理だったんですど、安心したらお腹すいてきました」
「メンシスでチーズとかいっぱい買ったからピザでも作ろうか?」
「カナデさんホントに何でもできるんですね」
「そう?じゃあ私の部屋でいい?」
「いいんですか!?」「お邪魔します」




