三姉妹会議 part3 -Hidden Story-01- After:-06-04-
ゼオン&シオンとの夕食の後、話があるという事でシズネによって招集された。
何故か私の部屋に。
「カナデの部屋ずるい。なんか景色すごくいいし」
「姉さんもオトハも高層階でしょ?あんまり変わらないと思うけど……」
「いや変わるって……そうじゃなくて、家族会議よ家族会議」
オトハが勝手にキッチンでコーヒーを三人分用意して持ってくる。
そんなものどこにあったんだ。
「なんか会議することあったっけ?」
「このイレギュラーな状況下でよく落ち着いていられるわね」
「だってさ、現実の世界でも、どうせお母さんもお父さんもいないわけじゃん?」
「まあそうだけどさぁ」
「私に限ってはお姉ちゃん二人がいれば安心なので特に問題ないです。それに、帰れないわけでもないし、死ぬわけでもないみたいだし」
オトハが胸を張って宣言する。
「カナデは大丈夫?」
「特に問題ないけど」
「ホントに?カナデが一番感情出さないからお姉ちゃんは心配だ」
「私も心配だよ!」
なぜか心配をかけていたようなので、大丈夫だからと説得する。
「あ、でも」
「何かあった?」
「いろんな代表に選ばれちゃってるから、目立つのが嫌だなぁと」
「おねーちゃん綺麗だしねー」
「安心して、いざというときは私が守るから」
昔からそうやって姉さんに守られてきたせいか、かなり安心できる。
「でも、そういう姉さんは大丈夫?」
「大丈夫大丈夫」
手を振りながら答える。そして廊下の方に歩き始める。
「あれ?もう帰る?」
「いや、シャワーでも浴びようかと思って」
「あ、私も入る!」
「二人とも他人の部屋で自由すぎない?」
「何?カナデも一緒に入る?さっき覗いたんだけど、女三人ぐらいなら余裕で入れるぐらい広いじゃない」
「まあ、そうだけど……」
「さあ行くよお姉ちゃん」
「え?ホントに一緒に入んの?」
「いくよー」
オトハによって半ば無理やり引きずられていく。
今までの生活とあんまり変わんないなぁ……。




