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女神の箱庭I =カサナルセカイ=  作者: 山吹十波
第7章 自治領とその役割
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忙しい一日【魔研編】 -07-05-

本日5本目の投稿になってます。

スペーラ魔法研究機関。略称:魔研。ギルドからさらに奥に進み、堀のように囲んでいる水路を渡った先にある。

中央には誰も頼んでいないのに学園の校舎が立ち、学生寮まである。

カナデは左手に位置する研究棟へと足を向けた。


研究棟の前ではシオンが待っていた。


「組合の方どうでした?」


「ポーションの作り方きかれたからぼっ手繰ってきた」


「で、教えちゃったんですか?」


「教えたけど、私にしか作れない感じだったね」


「それはご愁傷様です…相手方が」


研究棟は4階建てで、1階には研究室はない。2階より上には各2個の研究室があるらしい。今日はどこの研究室を取るのかを決めるらしい…あんまり来る予定ないからいらないんだけど。


「そういえばそれが組合の制服ですか?…似合ってるというより、カナデさんのために作ってるんじゃないですか、それ」


「思っても口にしなかったことを…大体そんな噂をしたら…」


「カナデちゃん。制服持って来ましたよ?」


「はぁー…」


もう抵抗もせずに本日3回目の衣装替えを行う。

魔研のカラーは赤。でも基本的に全身真っ黒。上着も黒。ミニスカートも黒。ニーソックスも黒。マント?にだけ赤い刺繍が入っていた。

あと、室内用にって白衣も渡された。


「じゃあ集まってくれみんな」


もう集まってます。


「私が所長のキクロだ」


「副所長のクロエです」


「君たちにはまず、部屋決めをしてもらうが…私は一番上がいいぞ」


「「「「「勝手にしろ(て・てくれ・てください)」」」」」


どうやらみんな部屋とかどうでもよかったようで、すぐに口をそろえてツッコミを入れた。


「じゃあ、残りの部屋だが…「まってくれ」」


ヴィクターさん(後で名前を知った)が発言をする。


「せっかく研究室の番号振ってあるんだ、上からそのまま当てはめていけばいいじゃないか。下手にばらけさせると混乱するぞ」


「ふむ…。では4階に1、2番研究室を置き、3階に3、4番研究室、2階に5、6番研究室を置くことにする。また、それぞれの研究テーマはもう既に決まっているので頑張ってくれ」


は?と口を開いていると、眼前に表示枠が現れた。


スペーラ魔法研究機関

所長/第1研究室室長キクロ魔法工学

第2研究室室長シオン合成魔法

第3研究室室長カナデ古代魔法

副所長/第4研究室室長クロエ魔法薬

第5研究室室長ゼオン生活魔法

第6研究室室長ヴィクター結界術


古代魔法って…?


「古代魔法とは今は失われた魔法らしいが…まあいろんな国の図書館とかに潜り込んで調べて来いってことだな」


ヴィクターさんが解説をしてくれる。


転移(トランジション)とかですか?」


「そうだな」


「えっと…それなら使えるんですけど…」


「「なんだと…」」


キクロさんとヴィクターさんが声をそろえる。


「無系統魔法・ワープゲートじゃなくてか!?」


「あれって質量のない“魔法を転移”させるための魔法でしょう?転移(トランジション)は転移門とほとんど変わらいレベルの魔法ですよ」


疑わしい目で見られているので、実際にやってみる。魔法陣を展開し、建物の外へ転移。

もう一度ドアを開けて入る。


「…なるほど。ならば、他にも忘れ去らた魔法(ロスト・マジック)があるかもしれない。頑張って探し出してくれたまえ」


「キクロ。アレを配らなくていいのか?」


アレ?


「ああ、そうだった。室長全員にMP上昇の指輪を無理言って作ってもらった。ぜひ使ってくれ」


そうして自ら赤い宝石のはまった指輪をつける。シオンは紫、ゼオンさんは青、クロエさんは緑、ヴィクターさんは黄、私は透明の…というかダイヤモンドの指輪をもらった。

指輪は戦闘時の事も考えてか、あまり大きくなく、石も邪魔にならないように加工されていた。とりあえず右手の中指につける。たぶん刀握れるから大丈夫だろう


その後の用事は特になく、解散となった。研究室に入る助手はまだ募集中だとか。

その後、お昼ご飯を食べ損ねたことに気づき、少し早い夕飯に向かうことにした。シオンとゼオンさんを誘い、ついでにとなりにいたクロエを誘ってみた。

「是非ご一緒させてください!」と、かなりテンション高めで一緒に行くことにした。というか若干涙目だった。


昨日姉妹で行った怪しい日本食?屋さんは思いのほかよかったが、今日はアメリカのクロエがいるので洋食メインでお店を探すことにしよう。




12/31 訂正

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