新たな素材を探して -05-01-
PV20万 ユニーク2万
ありがとうございます!
あのあと再び森に戻ってきた私は、新たな素材を探していた。基本的に全部破壊しつくしていたので生えている草やキノコを採取する暇がなかったからだ。
南側から森に入り、東側のあまり人が立ち入ってなさそうな(実際、道はないので誰も立ち入ってないかもしれない)暗い森を探す。
途中現れたビッグアントを適当にあしらいながら、生えている草を摘んでいく。
このあたりで採れるのは、
パララ草(食べると麻痺になる。実証済み)、サナ草(薬草の上位版?)、べノム草(触るだけで毒になる。実証済み)の3種類の草(雑草という名前の付いたアイテムもあったがすべて破棄した)と、
トルプ茸(食べると麻痺になる。こちらも実証済み)、カーテ茸、オプト茸 (どちらもおいしいらしい)の3つの茸。
とりあえず生えている奴を片っ端からとっていく。生態系とか気にしたら負けだと思っている。
突然現れた熊とオプト茸を奪い合いながら、奥へと進んでいるうちに少し霧が出てきた…まぁ、大丈夫でしょう。最悪、転移石で帰るし。
霧の中でも《鷹の目》の効果である程度は見えるので全く問題ない。危機察知の能力もあるので、奇襲を仕掛けてきたパラライズスパイダーも一撃で切り捨てる。
そのあと低木にブルーベリーのような青い実がたくさんなっているのを見つけた。たぶん食べられるだろうと口に含んでみると…桃の味がした。
いや、おいしいけど!なんか違うよね?混乱するんだけどこういう奴…。
と言いつつも、そこらじゅうに生えていたカリゴの実を遠慮せずにガンガン収穫する。いつか調理スキルを上げたらこれでスイーツでも作ろう。
…で。
ここどこ?
マップで確認(初めてした気がする)してみるとビリードの森ではなくティーモルの森とかいう場所に移動していた。
もうここで帰ってもいいのだけど、せっかくなので新たな素材(主に食用)を探して探検してみることにする。
何かモンスターいないかなーと探していると、スライムらしき影を見つけた。
ん?いや影じゃない…ブラックスライム?
私が動揺していると、スライムは魔法の詠唱を始めた。
スライムのくせに魔法を使ってくるのか!と言いつつもやたらと時間がかかった末に打ち出された黒い矢 (たぶんシャドウスパイク)を普通に避け、刀で頭から(頭かどうかは不明)一刀両断…再生。
え!?何この生命力!?HPは10%ほど減っているので効いているらしい。とりあえず何度も斬りつけて消滅させる。スライムゼリー(黒)を入手。
スライム1体に手間取るとは思はなかったが、一匹でかなり経験値が入ることが分かった。
スライム狩り、開始。
さっきのスライムが出てきた方に行ってみると5体ほど集まっているのを確認。物理攻撃はどうやら効きにくいようなので魔法で先制。雷系統上級魔法・サンダーボルトの引き起こす落雷はスライムのHPを6割削り、麻痺状態にする。
その隙をついて斬りまくる私。動かなければ大概のモンスターは楽に倒せる。
もう少しでレベルが上がりそうなので、さらに森の奥に向かってある行くと、急に青白い光に囲まれた。
モンスター名は鬼火。試しに刀で斬りつけてみると、全く切った感触はなかった。もちろんHPは全く減っていない。物理攻撃無効か…。
それならばと、魔法を詠唱しようとすると、囲んでいた8匹が同時にファイヤーボールを打ち込んできた。詠唱速っ!?さっきのスライムと大違いだ。
《神速》で逃げ、《隠密》で隠れるが、全く意味がなかったようで、ガンガン魔法を飛ばしてくる。こいつらLV 40より上なのか…。
逃げ回りながら、魔法を組み上げる。
「《二重起動》スピアレイン!セイクリッドレイン!「粛清の雨」!!」
降り注ぐ雨に体中から煙?を上げて苦しむ?青い火の玉。水にも光にも弱かったようで、すぐに消火は終わった…がまたいつの間にか囲まれていた。
とりあえず逃げる。よく見たら火の玉に交じって明らかに透けている人?も追いかけてきている。何この安いパニック映画みたいな状況…と思っていたら、前から骸骨が走ってきた。
ちょっと、これはキツイなぁ。というか怖いわ…夢に出てきたらどうしてくれるんだ。
「無属性覇級魔法・イノセンスフィールド!」
これによって敵はあらゆるスキルが使えなくなる…はず。
骨以外はこれで一時的に無力化できたので、さらに魔法を使う。
「《二重起動》黄金の十字架!セイクリッドレイン!「降り注ぐ信仰」!!」
十字架があるってことはこの世界は基本キリスト教なのかな?と、どうでもいい疑問はさておき。はらはらと魔法陣から降り注ぐ光の粒が、着弾すると十字の魔法陣を展開し、中にいたアンデットたちを次々と浄化していく。
…やっと終わった。と、思ったがそうでなかったようで。またわらわらと集まり始めた死霊共。MPもほぼないので転移石で帰ることにした。
転移先の王都についたころにはすっかり夜になっていた。基本的に暗い森では時間がわからなくなるから注意が必要だ。
ステータスを確認するとレベルが上がっていた。あと変な称号もまた増えていた。
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〈霧の開拓者〉
深い霧を進み、新たな道を見つけたものに贈る
EXP +10%
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スキルを割り振り《魔法:系統・樹》をLV 50まで上げる。私の予想が正しければこれで何かしらのスキルアップがあるはずだ。
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スキル進化!
《魔法術》+《魔法:系統・爆》+《魔法:系統・氷》+《魔法:系統・雷》+《魔法:系統・樹》+《魔法:系統・無》→《魔導術》NEW!
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ほら私の予想通り。
そして、魔法が全て使えなくなりました。
ここは焦らずに、残りのスキルポイントを全て振り込む…いきなり40個ぐらい使えるようになった。極端すぎるだろ…。
とりあえず開いたスキルスロットを埋めるために王都のスキルショップを覗く。
基本的に売っているのはランクCのスキルばかりで、あまりめぼしいものはない。
「これ以外にスキルってないですか?」
「ここにある奴以外だったらないな。ただあっちの露店の爺さんが変なスキルばっかり売ってるって聞いたけど…。まあどんな金額で吹っかけられるかわからんし、やめといたほうがいいぞ」
よく喋るNPC店主に礼を言い、早速その爺さんのところへ行く。
露店に並んでいるのは…袋?
「えっと…これは?」
「この中にスキルクリスタルが5個入っておる。何がはいっているかは運次第じゃの」
確かに胡散臭い。
「…ちなみにおいくらですか?」
「一つ45000G、二つで85000Gでどうじゃ?」
「高いです」
「くっ…じゃあ7個入りで45000Gでどうじゃ」
「まだまだ」
「7個入り40000G、二つで75000」
「もう一声」
「8個入りで35000G!これ以上は負けられん!」
NPCってここまで値切れるんだ…。やってみるもんだ。
「わかりましたそれで買いましょう」
「…くっ」
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〈値切り師〉
NPC相手に半額以下まで値切った鬼畜に贈る
購入時常時値段10%off
〈ギャンブラー〉
賭け事が好きなあなたに
Lucky +10%
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また不名誉な称号がぁぁぁ!
とりあえず、袋の中を開けてみる。どうやってクリスタル状態にしたのかは全くの謎だが、確かに袋の中にはスキルクリスタルが8個入っていた。果たして使えるのかどうか。
余談だがスキルクリスタルには色がついている。ランクCは無色、Bは青、Aは赤、Sは緑となるらしい。
話を戻すと、袋の中にあったのは赤が1個、青が5個、無色が2個だった。我ながら運が良かった。
まず無色、《水泳》と《石化耐性Ⅰ》。石化なんてあったの!?こわっ!?
次に青、《火傷耐性Ⅱ》《魅惑耐性Ⅱ》《戟使い》《菓子職人》…最後の何だコレ。まあ使ってみたくはあるけど。
赤は《二刀流》。使ってみてもいいけど、右・刀、左・剣ってなんか不恰好じゃない?使うならもう一振り刀が欲しい。
そして青だと思っていた最後の一つは実は緑で《魔法:系統・時空》。何この最終兵器。
「どうじゃ。いいものが入っていただろう。もひとつ買わんかね?」
まだいたのかこの爺さん。私が動いてないだけだけど。
「いやもうお金ないから」
「そうか、残念じゃのぅ」
「また稼げたら買いに来るよ」
「残念ながら次はないのぅ。明日には国に帰るからの」
そう笑いながら去る怪しい爺さん。とりあえず使えるのは《石化耐性Ⅰ》《火傷耐性Ⅱ》《魅惑耐性Ⅱ》《二刀流》《魔法:系統・時空》の5つ。《菓子職人》はとても惹かれるものがあるけど、砂糖もミルクも小麦もないのに何を作っていいのやら…。
とりあえず、昼ごはんも抜きでぶっ通しでゲームとかびっくりなことをしてしまったので、姉と妹晩御飯にしようとメッセージを送り、ログアウトした。
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ベル
種族ワルキューレ**
LV30
HP416 (333)
MP384 (305)
STR221 (112)
CON174 (89)
INT136 (114)
AGI162 (106)
DEX123 (102)
スキルポイント0
所持金35263 G
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《剣士》LV 50
《剣客》LV 220
《二刀流》LV 1
《武闘術》LV 70
《魔導術》LV 70
《魔法:系統・時空》LV 1
《魔法:系統・癒 》LV 10
《自動MP回復 》LV 20
《消費魔力削減Ⅰ》LV 30
《二重起動》LV 60
《広域化Ⅰ》LV 60
《神速》LV 20
《鷹の目》LV 30
《隠密》LV 40
《舞》LV 30
《錬金術》LV 40
《気絶耐性Ⅰ》LV 40
《毒耐性Ⅰ》LV 30
《麻痺耐性Ⅰ》LV 40
《火傷耐性Ⅱ》LV 1
《魅惑耐性Ⅱ》LV 1
《石化耐性Ⅰ》LV 1
《調理 》LV 1
クリスタル(未取得状態)
《生産:武器 》LV 1
《生産:防具 》LV 1
《生産:装飾 》LV 1
《水泳》LV 1
《菓子職人》LV 1
《戟使い》
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スタン耐性→気絶耐性に全編統一しました。




