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女神の箱庭I =カサナルセカイ=  作者: 山吹十波
第3章 神なる龍と石の巨人
28/307

神殿を目指して -03-08-

誤字等ありましたら報告お願いします。

クエストの報告に来ました。クリアしてから知ったけどこのクエストはLV 30以上向けらしいです。まあ余裕でしたが。


――――――――――――――――――――――――――

30000G

EXP +1500


〈子鬼の怨敵〉

ゴブリンをイジメ抜いたものに贈る称号

ゴブリン種からのダメージ50%減少


〈一騎当千〉

大変よく一人で頑張りました。

HP +10% CON +5%

――――――――――――――――――――――――――


次からは報酬ぐらいは見て決めることにします。対ゴブリン性能が上がりました!全然うれしくないけど。とりあえず宿をとって諸々作業をします。


まずは鍛冶スキル。といっても叩いたりするんじゃなくて完全にスキル任せ。ちなみに何故か武器だけは《鍛冶》を使わないと強化できないが、防具や装飾は《加工》で強化できる。と言ってもアクセサリーなんて持ってないけど。耐久値が落ちるとどんなにいい剣でも鈍になるので、こまめに整備しろ、とシゲ爺が言っていたような気がするので。

どうせなら強化も一緒にしよう。魔素の結晶を10個選択して《鍛冶》。刀が薄く光って…強化失敗。

武器のレベルが高すぎたか…とりあえず鍛冶スキルを上げよう…ちょうどレベルアップもしたことだし。どうせならと、これから使う予定の《生産:道具》と《加工》もLV 50まで上げて…あ、またなんかやらかした気がする。

――――――――――――――――――――――――――

スキル進化!

《生産:道具》+《鍛冶》+《加工》→《錬金術》

――――――――――――――――――――――――――

〈錬金術師〉

《錬金術》の会得

DEX +15%

――――――――――――――――――――――――――


うわぁ…また変なスキルができた。なんだろう…私の取るスキルは混ぜるなキケンばっかりか!?

ちなみに効果は「消耗品(加工素材含む)の生産・その他武器、防具の強化」…スキルとしてはとても使える。ただ名前の割に地味だ。完全に生産スキルだし。

では早速使ってみよう。《錬金術》でドロップ素材(ゴブリン達のなれの果て)を纏めて加工し、魔力の粉84と魔素の結晶29を入手。《錬金術》の力を信じてさっきと同じ手順で刀を強化するが…失敗。無理じゃないのこれ。DEXが足りないとかそういうことか…。悪かったね不器用で。DEXが100超えたあたりに再挑戦しよう。


そろそろ防具を新調したいところなので防具屋に向かう。とりあえず一番動きやすそうな魔法糸の服とスカート、それに魔力のピアスを購入。合計8000G。ピアスが一番高かった気がするけど気にしない。スキルショップで《毒耐性Ⅰ》と《消費魔力削減Ⅰ》(消費魔力10%off)を購入。12000Gもしたがとくに後者はかなり重要になってくる…ような気がする。


調整も終わったところでクエスト「参道掃除」を受ける。神殿に続く洞窟のモンスターを30体狩るだけの簡単なお仕事です。ちなみに報酬は神殿で受け取れるそうです。

もう一陣の人には追い付きました…たぶん。文句はこんな種族生み出した運営へどうぞ。

さて、【フェレウス洞窟】は姉さんたちでも手こずるようなので気を付けていこう。


入ってすぐに大蜘蛛に襲われた。正直気持ち悪いので魔法で灰に。さくさく進んでいきましょう。途中続々と湧いてくるゴブリン達や、久しぶり?に見たロックワームを基本瞬殺しながら奥へと進む。


上機嫌で進んでいる最中、現れたのはマジックポットとかいうモンスター。とりあえず初めて見る敵にはファイヤーボール………まるで効いてない!?魔法無効!?仕方がないので刀で一刀両断。経験値は単体で30とかなり多い方だ。でも魔法が効かないとなるとコイツに囲まれたときつらいなぁ。


洞窟内は意外と整備されているし、あまり長い洞窟でもないようなので、姉さんたちが負けた理由がわからない。最奥のボスの間にたどり着くのも簡単だった。


ボスの間と思われるところに立っていたのは…ゴーレム。私の3倍はある大きさ。


所詮石だろうと思ってなめてかかったのがいけなかった。

コイツ魔法無効だ…。しかも一撃かすっただけで60%近くHPを持って行かれた。

完全に油断した!これなら姉さんたちが負けた理由もわかる。とりあえずポーションを飲みながら攻撃をかわし続ける。動き自体は遅いので、躱すのは難しくない。

とりあえず[崩し払い]をヒットさせる。上手くスタンに持ち込めたのはいいが、HPは全く減っていない。

どうしろっていうんだ!

《赤火》(5分間STR上昇)、《黒鋼》(5分間CON上昇)、《丹田》(5分間HP上昇)を重ね掛けし、まともに食らった時の対策を行う。現状最高の攻撃力を持つ[影無]でをくらわせるが、1%減ったかな?ぐらいしかダメージがない。現状整理してみると、


・まず魔法は無効

・物理攻撃もほとんど効果なし

・水属性が弱点かもしれないけどそもそも魔法無効


詰んだ。刀のスキルに[重ね]という技があるけど…これは人の魔法に“重ね”るのが前提だから…自分の魔法に追いつくのはかなり難しい…いや、《疾走》を使えば…。

物は試しにやってみよう。


まず、できるだけ魔法を持続させたいのでスピアレインを発動。まったく効かない魔法の雨を降らせたところで、《疾走》で魔法の中に飛び込み、水の槍の一本が着弾すると同時に[重ね・水月]を発動。

水魔法を纏った刃がゴーレムの右足を斬る。一気に30%近く減少するHP。そしてMP切れ…。


とりあえずMPポーション+を飲みながらもう一度同じことを繰り返す。

4度目の攻撃で倒せたかと思いきや若干残ったHP。油断していたところに来た拳はよけきれず、HPの95%を削る。

5分経ってしまったのであらゆる補助が解けたのか…。全力で攻撃をかわしながら次の攻撃に備える。ポーションの飲みすぎで気持ち悪くなってきたけど気にしてはいられない。


水月で最後の一撃を加えるとゴーレムは土塊になった。


一応レベルアップをしたようなので珍しくいろんなスキルに割り振る。…最近極振りしかしてなかったし。

――――――――――――――――――――――――――

スキル進化!

《近接戦闘》+《回避》→《武闘術》

《気配》→《隠密》

――――――――――――――――――――――――――

〈格闘家〉

《武闘術》を身につけた猛者に贈る称号

STR +5% CON +5%

〈暗殺者〉

《隠密》を身につけた引きこもりに贈る称号

AGI +5%

――――――――――――――――――――――――――


ざっくり説明すると《武闘術》は戦闘全般に強くなる。《隠密》はダメージを受けるまで隠れられる(ただしスキルレベルより小さいレベルの敵に限る)。なんか最近称号が嫌がらせみたいなのが増えてきた気がする。


洞窟を抜けると白い大理石で造られた神殿がそびえたつ。山の頂上?のような場所に見えるがどういう仕組みになっているのだろうか。そもそもあの洞窟一本抜けただけでこんなに高所に来るのだろうか…。


疑問はひとまず置いておいて、モンスター掃除のクエスト報告に行く。神殿の中の受付?のような場所に向かい、報告を済ませる。

スキルストーンを3つ貰った。…報酬安くない?


「神殿奥にて司教様よりお話が受けられます。どうぞこちらへ」


巫女さんに連れられ、聖堂の中に入る。正面にはすごく見覚えのある巫女さん(私の耳が狂ってないなら今司教と呼ばれた)が立っており、淡々と話を始める。


「この世界にはこの神殿の主神・ヘシオドス様を含め11柱の女神がいました。


しかし、とある愚かな人間が女神様へ牙をむき、空を、大地を、海を、我が物とせんと侵略を始めました


この男こそ、のちの魔王と呼ばれた存在。


自ら魔族へ身を落とした男は女神2柱を堕とし、あっという間に大陸の半分を支配しました。


これを見かねた女神たちは魔王を誅殺し、魔族を大陸の西側へと封じ込めました。


グロリアの西門に封印を施した女神たちは、この世界から姿を消しました。」


え?じゃあ、魔王はもういないの?


この後も長々と歴史の授業を続けられたが、まとめると


『最近の魔物の動向から、新たな魔王が生まれてしまったかもしれないから、8柱の女神様探してグロリアの門の封印を解いてもらって、ちょっと魔族を潰してこい』


ということでした。ちなみにヘシオドス様だけはこの神殿にいるらしい。

この大陸のどこかにあるほかの女神の神殿に出向く必要があるわけだが、その場所が記された情報は全くないという。また、神殿には守護龍がいて神殿を守ってるとか守ってないとか。ちなみにこのフロス神殿の守護龍だった龍は現在行方不明中らしい。十中八九ソムニウムだと思うけど。


『おねーちゃん。今どこ?』


「うわ、びっくりした。急にどうしたの?」


『いや、さっき森の中で厨二バカと一緒にエイダンもいたからどうしてるのかなと思って』


「今神殿で講義効き終わったところ」


『早すぎるよ!どうやったらLV 20程度でゴーレムが倒せるの!?』


「あーあれはつらかったね。もう二度としない」


『いや、だから、できる方がおかしいの!』


「スキルガンガン使ったら意外といけるよ?」


『攻撃効かないでしょ!?魔法無効だし!いったいどうやって倒したの?』


「刀?」


『多分アイツにまともなダメージ通そうと思ったらSTR200はいるけど…』


「179しかないよ?」


『なんでそんなに高いのかはあえて聞かない。下手したら静音お姉ちゃんより高いし』


「むしろ音羽たちがどうやって倒したの?」


『そりゃ武器スキルで2時間ぐらいかけて。あと毒を併用』


「へー。水付加で30%ぐらい行けたよ?」


『魔法無効なんだけど?』


「武器スキルの付加なら無効にならないらしいけど」


『…頭痛くなってきた。それより神殿にいるんだったら司教様に話しかけてINT 75以上でスキルもらえるよ』


「前に言ってたやつ?」


『うん。あと種族クエストが解放されてるはずだからクリアしといたほうがいいよ』


「りょーかい」


とりあえずクエストリストを開くと確かにクエストが増えていた。


――――――――――――――――――――――――――

力を求めて【ワルキューレ】

スキルランクB以上のスキルを5つ所持

※このクエストは達成済みです。報酬を受け取れます。

――――――――――――――――――――――――――


知らないうちに終わっていた。なんか悲しい。報酬はEXP +100とスキルスロット1増加。

すぐに次の?クエストが追加された。


――――――――――――――――――――――――――

神の血

スキルランクA以上のスキルを5つ以上所持

※このクエストは達成済みです。報酬を受け取れます。

――――――――――――――――――――――――――


またか…。私にクエストを楽しませる気はないと?EXPとまたスキルスロットが増えた。とりあえずレベルは上がった。現状でスキルはランクAが3、ランクSが4ある。このままでは次のクエストも瞬殺?


――――――――――――――――――――――――――

戦女神の目醒め

スキルランクS以上のスキルを10個以上所持。

――――――――――――――――――――――――――


なんか急にハードル上がった。普通のプレイヤーだったらすべてランクSとかいう事態になりかねないし…規格外に程があるでしょこの種族。


気を取り直して司教様に話かける。この人がお偉いさんだなんて一切思えない。

なんかいろいろ話されて(長すぎて忘れた)その後にスキルをくれた。


《二重起動》…一度に魔法を2つ唱えることができる。

《広域化Ⅰ》…スキル効果範囲を広げることができる。


どちらも使えるが、MP消費が半端ない。はたして使いこなせるのか…。

神殿を出たところにあったショップで《麻痺耐性Ⅰ》を購入(下の町で見た値段より1割ぐらい高かった気がする)する。明日は転移門を使ってプリマまで戻ろうか…。


宿に入り、ログアウトを選択した。


――――――――――――――――――――――――――

ベル

種族ワルキューレ**

LV22

HP356 (285)

MP303 (261)

STR188 (87)

CON103 (67)

INT97 (86)

AGI105 (77)

DEX91 (75)

スキルポイント0

所持金23458 G

――――――――――――――――――――――――――

《剣士》LV 50

《剣客》LV 150

《武闘術》LV 20

《魔法術》LV 105

《魔法:系統・爆》LV 15

《魔法:系統・氷》LV 10

《魔法:系統・雷》LV 10

《魔法:系統・樹》LV 10

《魔法:系統・無》LV 15

《魔法:系統・癒 》LV 10

《自動MP回復 》LV 10

《消費魔力削減Ⅰ》LV 10

《二重起動》LV 10

《広域化Ⅰ》LV 10

《疾走》LV 40

《鷲の眼》LV 10

《隠密》LV 10

《舞》LV 7

《錬金術》LV 10

《気絶耐性Ⅰ》LV 1

《毒耐性Ⅰ》LV 1

《麻痺耐性Ⅰ》LV 1

《調理 》LV 1


クリスタル(未取得状態)

《生産:武器 》LV 1

《生産:防具 》LV 1

《生産:装飾 》LV 1


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