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女神の箱庭I =カサナルセカイ=  作者: 山吹十波
第3章 神なる龍と石の巨人
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日雇い労働//龍討伐 -03-03-

誤字等ありましたら報告お願いします。

さすがに3人じゃ無理があると思われるので、MPポーション+で人材を雇うことにする。

ということで今朝フレンド登録したばかりのエイダンへフレンドコール。


『ん?どうした?早速お手伝いが必要に?』


「はい。ちょっと一人では厳しいところがあって」


『ちなみに報酬は?オレは一日デート権とかでもいいよ?』


「それはない」


『あっはっは………だよな。オレ的にはグリーンポーション+が欲しいんだけど。なんか美味しかったし…なんで?』


「製法は秘密です。じゃあそれ10とMPポーション+を10つけるので本気装備でお願いします」


『りょーかい。とりあえずどこ行けばいい?パーティーが蟻の大群に轢かれたから一人だけ脱出してきたところだから』


それ見捨ててない?


「できればすぐに西門で」


『わかった。じゃあ』


まあこれで私が逃げ回る隙ぐらいはできるんじゃないだろうか?見た感じ大剣の近接型だったし。



私がゆっくり西門へと歩いていくと既に私以外は到着していたようで…人だかりができていた。エイダン(トッププレイヤー・イケメン)、スクルド(トッププレイヤー・美少女)、ウル(準トッププレイヤー・美人)…まあそうなるよね。


「エイダン…なんでここにいるのよ」


「んー…、ちょっと女の子から誘われて」


「そう…。あんたのせいで人寄ってくるから離れて」


「たぶん君のせいだと思うが…」


「スクルド…喧嘩しないの。ほら、ベル来たよ」


…見つかった。衆目がこちらを向く前に《気配》使用。少なくとも2陣の連中には見られまい。このスキルもっとレベル上げとけばよかった…。


「じゃあ私たち待ち人来たので」


「いやオレの待ち人もベルなんだけど」


「え!?なんでこんな奴と知り合ったのお姉ちゃん!」


「ひどくね?その言い方。というかお姉ちゃん…?」


「あー!もうその辺後で説明するからとりあえずその有象無象の集団から出るよ!」


ナイス姉さん。というか扱いひどいな…。とりあえず3人にパーティ申請。そのまま急いで…一人だけ《疾走》を使って脱走。




ドゥーロス山の人があんまりいない道を選んで入り込む。


「で、お姉ちゃんどうしてこいつがいるの?」


「え?やっぱりダメ?」


「いや…もうパーティー組んじゃったから手遅れだけど…気づいてるでしょ?HP、STR、INTが上昇してること」


「うん。そういう種族か…。まあオレとしては君らが姉妹だってことにびっくりだけどね」


「似てるんだからわかるでしょ。私とウル姉は結構二人で行動してたし」


「まさか姉妹全員美少女とはねー」


「同じ親から生まれるんだから差はでないんじゃ…」


「で。結局何しに行くの?」


「「「龍狩り」」」


「マジかよ…」


「エイダンが先鋒でいいよね?ドラゴニュートはいろんな耐性持ってるし」


「うわー……ってコブリンの群れだけど27?こいつらってこんな徒党組んできたっけ?」


「なんか山の中腹超えたらこんな感じになりました」


「じゃあここはMP温存で」


「「「了解」」」


と言ってみたはいいけれど、まあ武器スキルレベル300近いこの人たちがいれば、私に仕事なんてないんだけど。あっ…レベル上がった。とりあえず中級魔法ぐらいは使えないとお話にならないので68ポイントにスキルストーン3つ分を迷わず《魔法術》へ。おかげでペインゲイザーまでは使えるようになった。

そのまま3人に戦闘は丸投げして登山を続ける。


「さて。そろそろ山頂なので《舞》でエンチャントをかけたいと思います」


「あれってホントに舞わないといけないから恥ずかしいんだよね…」


「へー」


「「ベル(お姉ちゃん)もやるんだよ?」」


「え?マジで?」


「え?何?オレは見てればいいの?」



神にささげるための舞を踊る3姉妹。効果はステータスの上昇と状態異常耐性上昇。そして即死効果無効。



「なんかやってて悲しくなる」


「それは言わないで」


「あ、これだけ受け取っといて」


3人にグリーンポーション+とMPポーション+を10ずつ贈る。


「じゃあ龍だけど…どこ?」


「ん?目の前にいるじゃん」


「ああ……マジであれ?」


「マジで」


「よし!エイダン逝って来い!」


「スクルドお前後で覚えとけ」


と言いながら龍に斬りかかるエイダン。スキル発動のエフェクトで一撃。まったく効いていない。神龍 ソムニウムのHPは1%も減っていない。…いや、むしろ減ったかどうかも分からない。


「こいつ…STR200越えでこれかよ!」


エイダンが龍の牙を大剣で何とか防ぎながら叫ぶ。


「どいて!サンダーランス!」


雷の槍その腹にたたきこまれても身じろぐことなく、しっぽでスクルドを払う。吹き飛ばされる。スクルドと入れ替わるようにして、ウルが広範囲氷魔法ブリザードを放つ。私もそれに重ねるように広範囲光魔法セイクリッドレインを発動。

HPの減り方的には全く効いてるに思えないが、龍自体はそこそこ苦しんでいる…と思う。


「こうなったらMPとか気にしてられないな…ちょっと大技行くからそれまでフォロー頼む」


「はやくしてよ!?あなたが一番CON高いんだから!」


「盾にする気満々じゃん…」


そう言いながら華麗な槍裁きで爪を防ぎ続ける妹様。エイダンとウルが溜めに入ったので私は剣スキル・三連斬でソムニウムの体表に小さな傷を作り続ける。地味に《回避》が役立ち、攻撃は基本的に躱せている。


「一旦離れろ!上級光魔法・黄金の十字架!」


エイダンの剣から打ち出された黄金に輝く十字架はソムニウムの頭に直撃。これで合計3%ほどのダメージとなった。


「もしかして光は効かない?」


「じゃあオレほとんど役立たずになるな」


「いいから前で攻撃受けて!次私が大技行くから」


完全にエイダンを盾として使う妹。


「え?いやいや!それよりも!たぶん火吐くよ!」


「嘘!?」


灼熱のブレスがさっきまで私たちがいたところを焼き尽くす。そのあたりにあった岩のオブジェクトがきれいに消滅する。

……あぶねー。もう帰りたいよぉ……。


「エイダン!よけてね?封殺の呪印!」


ウルの放った氷魔法によって一部が氷漬けになり身動きが取れなくなったソムニウム。

とりあえず弱点を探すためにあらゆる系統の魔法をぶつけ続ける私。


「コイツ弱点ないんじゃない!?10系統試したけどどれも全く効いてる気がしない!」


「私としてはお姉ちゃんがすでに10系統使えることにびっくりだけどね…」


残りHP96%。とりあえずMPポーションを三本一気に飲みほし、MPを回復する。

攻撃を受け続けているエイダンは結構ギリギリ。姉と妹は現在詠唱中。



これホントに倒せるんだろうか…。


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